1. クリスマスとお菓子

キリストお誕生日
ご存知の通り、クリスマスはイエス・キリストの降誕を祝う祭りのこと。12月25日に祝われるのが一般的だが、宗教や宗派によって、時間帯などは様々。世界各国では祝日の場合も多く、様々な行事やパーティーが催されているようだ。日本では明治時代以降に浸透していき、今では一般的な行事の1つとなっている。
家族で過ごす日
日本ではクリスマスは、恋人たちで過ごす日と捉えられがちだが、海外では家族や親戚などが集まって過ごすのがスタンダード。また、準備を早くから進めるケースも多く、11月下旬からもみの木を飾り、クリスマスマーケットが盛んに開催される国も多いという。クリスマスから年末年始までを休暇とする場合もある。
パーティーの必需品
前述の通り、家族や親戚とみんなで過ごすクリスマス。パーティーが行われることも多く、そこでは伝統的なお菓子が振舞われる。古くは、儀式的に作られることもあったようだが、近年ではそれだけでなく、美味しく食べるという意味合いも大きいようだ。
2. ずっしりケーキタイプ

ドイツのシュトーレン
ナッツやドライフルーツをたっぷりと使った焼き菓子。近年では、日本でも取り扱われることの多い菓子の1つだ。日持ちするのが特徴で、地元ドイツでは11月末から、クリスマスを待ちわびるよう、少しずつ切り分けて食べるのがポピュラーだとか。粉砂糖がたっぷりと振られたルックスは、まるで雪景色のようだ。
フランスのクグロフ
アルザス地方に古くから伝わるクグロフ型で焼くケーキのこと。マリーアントワネットも愛したとされ、クリスマス以外にもお祝いごとで多く用いられるケーキだ。こちらもシュトーレン同様、レーズンやバター、ナッツをたっぷりと入れた、ずっしり重みのあるタイプ。オーストリアやスイスでも食べられてきた伝統菓子だ。
イギリスのクリスマスプディング
ブランデーに漬け込んだドライフルーツをメインに、スパイスやナッツなどを合わせて蒸して作られる。プディングと言えど、プリンではなくケーキだ。時間をおいた方が、しっとり味が馴染むこともあり、1ヶ月ほど前から仕込む家庭もあるのだとか。
3. そのほかの伝統菓子

イタリアのパネトーネ
イタリアのクリスマスを代表する菓子、パネトーネは卵黄をたっぷりと使ったブリオッシュ生地を種にしたスポンジケーキ。パネトーネ種の酵母をゆっくりと発酵させて作る菓子で、レーズンやプラム、オレンジピールなどのドライフルーツを混ぜ込んで焼き上げる。そのルーツは諸説あるがかなり古く、1500年頃にはすでにあったとされている。ふわふわ軽い口当たりが特徴だ。
スペインのトゥロン
砂糖、卵白、蜂蜜、アーモンドを混ぜてブロック状にしたヌガーのような菓子。中身はアーモンドだけでなく、チョコレートやフルーツが入ったものもあり、バリエーションは様々。柔らかいタイプと硬いタイプがあり、硬いものはキャンディーのような歯ごたえ。この菓子も歴史が古く、16世紀の文献には、レシピが残されていると言われている。ちなみにスペインでは専門店があるようだ。
フィンランドのヨウルトルットゥ
フィンランドの言葉でクリスマスタルトの意味をもつ、ヨウルトルットゥ。手裏剣のようにパイ生地を折りたたんで整形し、中心にプルーンジャムをたっぷりと乗せて焼いたもの。
サクサクとした食感と星型を思わせる愛らしいフォルムが愛されているようだ。
サクサクとした食感と星型を思わせる愛らしいフォルムが愛されているようだ。
結論
世界各国のクリスマス菓子をお届けしてきた。どれも派手さはないが、ゆっくりとクリスマスを過ごすのにぴったりな菓子が多い。日本のクリスマス定番のデコレーションケーキももちろん美味しいが、今年はぜひ世界各国のクリスマス菓子を食べたり、作ってみたりしてはいかがだろうか?
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