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捨てるモノばかりじゃない!役に立つ「カス」の話

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2018年11月10日

「カス」というのは、何か有用な成分を取り除いた後の残り物、余り物のことである。だが世の中には、工夫して使うことで何か別の素晴らしい物を生み出す「カス」がたくさんある。今回は、日々の生活からグローバルなエネルギー問題まで、さまざまなシーンで有効活用される「カス」の話をお届けしよう。

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1. 先人の知恵が生み出した「美味しいカスの使い方」

例えば、酒を造った後に残る物。日本酒なら、まず米を磨く時に出る削りカスは煎餅やあられの原料になるし、米を発酵させて濾過した後の「酒粕」は甘酒などに使われる。粕汁や粕漬けなども実に旨い。ワイン醸造に用いた葡萄の搾りカス「ポマス」は、「グラッパ(イタリア)」「マール(フランス)」「オルホ(スペイン)」といった蒸留酒の原料になり、ビール造りで麦汁を濾過した後に残る「モルトフィード(ビール粕)」は、乳牛などが好む飼料になる。

もっと身近な例は、「おから」や「揚げ玉」。大豆から豆乳を搾った後に残るおからはヘルシーで栄養豊富な惣菜になるし、天ぷらを揚げた後の揚げ玉(天カスとも)はうどんや蕎麦のトッピングにぴったり。また精米の際に出る「米糠」も、米油の原料やぬか漬けの漬床、山菜や筍などのアク抜き等、大いに利用されている。

2. 蟹の殻から健康サプリ、サトウキビから次世代燃料

動物系なら、近年のB級グルメブームで知名度が上がった「油かす」。牛や豚などの食肉から脂を取り出した残り物が、旨味たっぷりの具材として、煮込み、お好み焼き、焼きそばなどに使われて人気に。また缶詰などに加工された後のカニの殻からも、キチン・キトサン、アスタキサンチンなどの成分が抽出され、サプリメントや健康食品、医療方面に役立てられている。

さて、最後に紹介したいのがサトウキビ。ご存じ砂糖の元になる植物だが、まずサトウキビを搾った後の植物繊維豊富なカスは「バガス」と呼ばれ、紙などの原料になる。搾った液体の方から原料糖(粗糖)や糖蜜を取りだした後に出る「モラセス(廃糖蜜)」は、近年何かと話題を集める新エネルギー、バイオエタノールの原料になっている。なんと素晴らしい、カスの世界!

結論

カスの有効利用はエコにつながる。家庭でよく出る「カス」といえばコーヒー豆や紅茶、緑茶の出がらし。これらもよく乾かしてから布や不織布の袋に入れ、下駄箱や靴、冷蔵庫などにおいが気になる場所に置くと消臭剤代わりになる。カンタンにできるカスの再利用、ぜひお試しを。

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