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管理栄養士の仕事とは。栄養士との違いは?

管理栄養士の仕事とは。栄養士との違いは?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 出口美輪子(でぐちみわこ)

鉛筆アイコン 2020年2月14日

管理栄養士は高度で複雑な知識を必要とされる資格で、病院や学校など公共施設の献立を作る、栄養指導を行う、といった仕事をはじめ、実に幅広い分野で活躍している。管理栄養士という資格について詳しく紹介しよう。

  

1. 管理栄養士と栄養士の違い

栄養士が、都道府県知事免許の国家資格なのに対して、管理栄養士は、厚生労働大臣免許の国家資格。管理栄養士は栄養士に比べ、より専門性の高い高度な知識が必要とされ、管理栄養士のみに認められている仕事もあるのだ。

管理栄養士のみに認められる仕事

・病気療養に必要な栄養指導
・個別の状況に応じた健康維持を目的とする栄養指導
・特定施設の利用者の状況に応じた給食管理や栄養改善指導

調理現場での仕事はもちろんだが、栄養全般を管理する専門的な業務を担っている。また、規模の大きな施設では、管理栄養士が栄養士の指導や教育を担当するケースもある。

2. 広い分野で活躍、管理栄養士の仕事とは?

管理栄養士は、病院や老人福祉施設、保育施設、学校などの、多人数の食事を作る施設には欠かせない存在だ。1回300食または1日に
750食以上の食事を作る施設の場合、管理栄養士を置くことが法律で義務付けられている。

各施設では、患者や入居者のほかに、医師、看護師をはじめとした専門職などとの連携も求められる。病院などでは、NST(Nutrition Support Team)が作られており、医師や看護師、薬剤師と共に対象者に栄養面でどのようなサポートをすればいいかなどを話し合っている。

ほかには健康保険組合の仕事として、個別に自宅や企業に出向き、特定保健指導を行う業務もある。食品メーカーなどで、食品開発やメニュー開発に携わる仕事もある。さらに仕事の場を広げ、TVや雑誌の料理コーナーの担当、書籍やコラムの執筆、食品関連企業の広報業務、ジムやエステサロンで活躍している管理栄養士もいる。フードコーディネーターや公認スポーツ栄養士など、ほかの資格も併せ持ち、フリーランスで活動する人も増えている。まさに、食に関わる場所には、なくてはならない存在といえるだろう。

3. 管理栄養士になるには

前述のように、管理栄養士は国家資格。管理栄養士を目指すには、まず同じく国家資格の栄養士の免許取得が必要になる。そのうえで管理栄養士養成課程の修了、または栄養士としての実務経験を経て、国家試験の受験資格を取得する。必要な実務経験の年数は、4年制の大学卒の場合は1年、3年制卒は2年、2年制卒であれば3年だ。

国家試験は栄養士法の規定に基づいて1年に1回、3月に行われ、試験地は全国で8ケ所(2018年度)。受験科目は、以下の9科目に及ぶ。受験者数はここ数年、2万人前後で推移している。

・社会・環境と健康
・人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
・食べ物と健康
・基礎栄養学
・応用栄養学
・栄養教育論
・臨床栄養学
・公衆栄養学
・給食経営管理論

管理栄養士養成課程は、新卒者の合格率が85%程度であるのに対し、既卒生の合格率は15%程度と低い。仕事をしながらの取得は非常に難しいといえる。

結論

食に関する意識が高まる現代において、管理栄養士のフィールドは広がり、将来的にも必要とされ続ける仕事の1つといえるだろう。その分、資格を取得するのも容易ではない。

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  • 公開日:

    2018年11月29日

  • 更新日:

    2020年2月14日

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