1. チョコレートとは
チョコレートの定義
チョコレートの原材料を皆さんはご存知だろうか?チョコレートは、カカオ豆から作られている。ちなみにチョコレートと呼ぶことができるのは、カカオ分が35%以上、またはカカオ分21%以上と乳固形分が合わせて35%以上のものだけ。それ以下のものは、準チョコレートやチョコレート菓子などと呼ばれる。
カカオ豆の秘密
チョコレートの主原料として知られるカカオ豆は、歴史がとても古い食べ物のひとつ。紀元前のマヤ文明の時代において、カカオは食料品としてだけでなく、なんと通貨に似たような存在だったという。ちなみに当時はすりつぶしたカカオ豆に水を加え、トウモロコシの粉などを加えたスパイシーな飲み物として食べられていたようだ。
飲み物としてのカカオ
カカオに砂糖を加え、食べるようになったのは、16世紀になってから。このころもまだ、固形物ではなく、飲み物として愛飲されていた。19世紀になるとカカオのペーストに砂糖を加え、さらにココアなどを加えたいわゆる、今でいうチョコレートが誕生したと言われている。
2. スイートチョコレートとは
カカオからチョコレートへ
カカオ豆を発酵、乾燥させ、皮を取り除き、カカオニブと呼ばれる中心部分を取り出す。これをすりつぶすことで、ドロドロとしたテクスチャーのペーストになる。これがカカオマス。さらにカカオマスから搾り取った脂肪分であるカカオバターを合わせ、砂糖を加えることでチョコレートになる。
ビターもスイートチョコレート!?
上記の要領で作られたものがスイートチョコレートと呼ばれるもの。カカオ分が高くなるとその分、糖分が少なくなるので、苦味が
際立つ味わいに。一般的にいうビターチョコレートは、このスイートチョコレートに分類されるもので、カカオ分が40〜60%のものを指すことが多い。
際立つ味わいに。一般的にいうビターチョコレートは、このスイートチョコレートに分類されるもので、カカオ分が40〜60%のものを指すことが多い。
3. ミルクチョコレートとは
乳成分でまろやかに
カカオマスとカカオバターと砂糖を混ぜて作ったベースのチョコレートに、乳成分を加えたものをミルクチョコレートと呼ぶ。これがミルクと呼ばれる所以だ。乳成分が加わる分、カカオ分は少なくなり、色も淡くなる。カカオ豆はもちろん、乳成分の味わいや品質によっても味わいが変化する。
スイートとミルクの違い
スイートとミルクチョコレートの違いは、乳成分が添加されているか否かだ。甘さはブランドによっても違うので、比較しづらいが、味わいには大きな差が感じられる。カカオ豆の味わいを楽しむのなら、スイート。より滑らかな味わいがお好みならミルクを選ぶといいだろう。
4. ホワイトチョコレートとは
カカオなのに白い
ホワイトチョコレートは、茶色いカカオ豆を使用しているのになぜ白いのか?実は、ホワイトチョコレートには、カカオマスが含まれていない。ホワイトチョコレートはカカオバターと乳成分、砂糖で作られている。
引き立つ甘さが特徴
カカオマスは、チョコレートの肝とも苦味や風味の肝となる存在。そのカカオマスが含まれていないので、ホワイトチョコレートは他のチョコレートよりぐっと甘く感じる。さらにポリフェノールもカカオバターには含まれていないので、当然ホワイトチョコレートにはない。
結論
カカオ豆の味を存分に楽しみたいのなら、スイートチョコレート。カカオ分の多いものを選ぶとさらに苦みなどが感じられる。まろやかな味わいを楽しみたいならミルクチョコレート。より甘みの強いものなら、ホワイトチョコレートを選ぶといいだろう。