1. もずくの種類

学問的な海藻類の分類でいうと、もずくやその仲間には非常にたくさんの種類があるが、日本で食べられているもずくは主に5種類。「もずく」「オキナワもずく」「フトもずく」「イシもずく」「クサもずく」だ。もともとは、ホンダワラ科などのほかの海藻に絡まって生育するから「藻に付く」→「もづく」となったようだが、今ではそれ以外、たとえば石に着生するタイプでも、細長い糸状の海藻はすべて「もずく」として扱われるようになっている。
【もずく】※別名:糸もずく、細もずく
ナガマツモ目モズク科モズク属
北陸以南の日本海沿岸、太平洋中南部、瀬戸内海、九州沿岸などに自生し、古くから食用にされてきたが、現在は環境の変化等により激減。天然物は採取できる量が少ないため高価になっている。特にその年の最初、旬の走りに揚がるものは「花もずく(端もずく)」と呼ばれ、超高級品。
1本1本の藻体が非常に細くて柔らかく、強いヌメリ気があって歯応えも強い。
【オキナワもずく】
ナガマツモ目ナガマツモ科オキナワモズク属
南西諸島の海底の石などに着生する海藻で、現地では三杯酢で食す「酢海苔(スノリ、スヌイ)」とも呼ばれる。現在、スーパー等に並ぶ「もずく」のほとんどが、養殖の「オキナワもずく」。調味酢付きのパック詰めや塩蔵ものなどさまざまな商品があり、値段も手頃なものが多い。
藻体は1.5mm~3.5mm程と太めで柔らかく、ツルッとした喉ごしを楽しめる。
【フトもずく】※別名:そうめんもずく
ナガマツモ目ナガマツモ科フトモズク属
日本沿岸に広く分布するが、瀬戸内海や四国で出回ることが多い種類。量は少ないものの産地付近では味のよいもずくとして人気がある。名前の通り太く硬めの食感で、海藻の風味が豊か。
【イシもずく】※別名:岩もずく、まっかもずく
ナガマツモ目ナガマツモ科イシモズク属
主に新潟~東北の日本海沿岸に分布する海藻で、石や岩に張り付いて育つ。産地付近のほか関東にも出回るがやや高価。ヌメリが少なくシャキシャキとした歯応えがあり、磯の香りや海藻の旨味が濃い。
【クサもずく】※別名:岩もずく
ナガマツモ目ナガマツモ科イシモズク属
イシもずくと区別されず、地域によってはどちらも「岩もずく」または単に「もずく」と呼ばれるが、こちらはほかの海藻に絡まって育つ。オキナワもずくのように太めでやや芯のある歯応えが特徴。
【もずく】※別名:糸もずく、細もずく
ナガマツモ目モズク科モズク属
北陸以南の日本海沿岸、太平洋中南部、瀬戸内海、九州沿岸などに自生し、古くから食用にされてきたが、現在は環境の変化等により激減。天然物は採取できる量が少ないため高価になっている。特にその年の最初、旬の走りに揚がるものは「花もずく(端もずく)」と呼ばれ、超高級品。
1本1本の藻体が非常に細くて柔らかく、強いヌメリ気があって歯応えも強い。
【オキナワもずく】
ナガマツモ目ナガマツモ科オキナワモズク属
南西諸島の海底の石などに着生する海藻で、現地では三杯酢で食す「酢海苔(スノリ、スヌイ)」とも呼ばれる。現在、スーパー等に並ぶ「もずく」のほとんどが、養殖の「オキナワもずく」。調味酢付きのパック詰めや塩蔵ものなどさまざまな商品があり、値段も手頃なものが多い。
藻体は1.5mm~3.5mm程と太めで柔らかく、ツルッとした喉ごしを楽しめる。
【フトもずく】※別名:そうめんもずく
ナガマツモ目ナガマツモ科フトモズク属
日本沿岸に広く分布するが、瀬戸内海や四国で出回ることが多い種類。量は少ないものの産地付近では味のよいもずくとして人気がある。名前の通り太く硬めの食感で、海藻の風味が豊か。
【イシもずく】※別名:岩もずく、まっかもずく
ナガマツモ目ナガマツモ科イシモズク属
主に新潟~東北の日本海沿岸に分布する海藻で、石や岩に張り付いて育つ。産地付近のほか関東にも出回るがやや高価。ヌメリが少なくシャキシャキとした歯応えがあり、磯の香りや海藻の旨味が濃い。
【クサもずく】※別名:岩もずく
ナガマツモ目ナガマツモ科イシモズク属
イシもずくと区別されず、地域によってはどちらも「岩もずく」または単に「もずく」と呼ばれるが、こちらはほかの海藻に絡まって育つ。オキナワもずくのように太めでやや芯のある歯応えが特徴。
2. もずくの特産地

もずくの特産地はなんといっても沖縄県。沖縄県では「もずく」と「オキナワもずく」の2種類が養殖されており、現在国内で広く流通する養殖もずくの、実に99%以上が沖縄産。さらにその9割以上が「オキナワもずく」だという。
沖縄県では1975年頃から養殖の実証実験が始まり、恩納村(おんなそん)漁業研究グループと水産業改良普及所の共同研究によって、1977年春、初の養殖もずくが水揚げされた。現在は沖縄本島の勝連(かつれん)や知念(ちねん)、恩納村、本部(もとぶ)をはじめ、伊是名島(いぜなじま)、伊平屋島(いへやじま)、石垣島、宮古島、久米島などでも養殖が行われている。
沖縄県では1975年頃から養殖の実証実験が始まり、恩納村(おんなそん)漁業研究グループと水産業改良普及所の共同研究によって、1977年春、初の養殖もずくが水揚げされた。現在は沖縄本島の勝連(かつれん)や知念(ちねん)、恩納村、本部(もとぶ)をはじめ、伊是名島(いぜなじま)、伊平屋島(いへやじま)、石垣島、宮古島、久米島などでも養殖が行われている。
3. もずくの旬と選び方

養殖のもずくは年間を通していつでも店頭に並んでいるが、収穫できるのは年に1度、4月~6月のみ。シーズン中、1回~3回に分けて採取される。いわゆる旬の「とれたて」が出回るのはこの時期だけだ。あとは冷凍で保管され、適宜加工されて流通する。
天然のもずくも、旬はやはり4月~7月。その季節に、産地付近の直売場等でみかけたらラッキーだ。ぜひ1度味わってみよう。
真空パックの袋詰めや、プラスチック容器に小分けされたもずくを購入する際は、色が濃く粘液の部分に濁りのないものを選ぼう。
天然のもずくも、旬はやはり4月~7月。その季節に、産地付近の直売場等でみかけたらラッキーだ。ぜひ1度味わってみよう。
真空パックの袋詰めや、プラスチック容器に小分けされたもずくを購入する際は、色が濃く粘液の部分に濁りのないものを選ぼう。
4. もずくの美味しい食べ方

- きゅうりの細切りやカイワレ大根、カニカマなどと合わせて黒酢や三杯酢で。
- 味噌汁や中華スープの具に。
- 長芋・オクラ・モロヘイヤ、納豆等のネバネバ食材と合わせ、冷たいそうめんや蕎麦のトッピングに。
- たっぷりのネギやちりめんじゃこ、卵、小麦粉と合わせてよく混ぜ、ごま油でカリッと焼く。ポン酢をかければつまみにもおかずにもなる。天ぷらより簡単で、実に美味しい。
結論
我々が普段口にしている多くのもずくは、本家の「もずく(Nemacystus decipiens)」ではなく、「オキナワもずく(Cladosiphon okamuranus Tokida)」であった。もずくとその仲間たちには、健康に役立つといわれるネバネバ成分「フコイダン」が豊富に含まれている。カロリーは100gあたり6kcalで糖質量はゼロ。胃腸の健康やメタボが気になる世代の食卓に、ぜひ取り入れたい食材の1つだ。