1. わさびってどんな野菜
そもそもわさびはどんな野菜なのか、まずはわさびの解説から始めていこう。寿司や刺身、蕎麦、お茶漬けなどの薬味としていつも名脇役に徹しているわさびは、日本が誇る香辛料、そう、日本原産の野菜だ。根茎を食用とし、鼻腔からツーンと抜ける独特の香味は、和製ハーブといっても過言ではないだろう。
縄文時代から国内に自生していたと伝わるほど、長い歴史のある野菜だ。清らかな水源に恵まれた長野県や静岡県、岩手県などが国内有数の産地となっている。辛さが際立つわさびだが、栄養面ではビタミンCをはじめ、食物繊維やカリウム、骨や歯の形成にかかわる大切な栄養素カルシウムを含んでいることも見逃せない。
縄文時代から国内に自生していたと伝わるほど、長い歴史のある野菜だ。清らかな水源に恵まれた長野県や静岡県、岩手県などが国内有数の産地となっている。辛さが際立つわさびだが、栄養面ではビタミンCをはじめ、食物繊維やカリウム、骨や歯の形成にかかわる大切な栄養素カルシウムを含んでいることも見逃せない。
2. 葉と茎を食べる葉わさび
わさびの根茎から長く伸びた大きい葉と茎を食用にするものが「葉わさび」と呼ばれている。山菜などと同じように春先に旬を迎える。根茎のわさびもそうだが、この時期にしか食べることができない貴重なものだ。強い辛みが苦手な場合は、軽く塩でもんでから茹でておひたしにするとマイルドな辛さに和らぐだろう。葉と茎にハリやツヤがあって、長さや太さが同じようなものが良品の証しだ。選ぶときの参考にするとよいだろう。
余談になるが、葉とともに花が咲いたもの、つぼみがついたものは「花わさび」として食用されている。葉わさびは捨てるところがない野菜なのだ。
余談になるが、葉とともに花が咲いたもの、つぼみがついたものは「花わさび」として食用されている。葉わさびは捨てるところがない野菜なのだ。
3. 柔らかい葉が特徴のわさび菜
わさび菜は先述したわさびの一種でもなければ、部位(一部)でもない。芥子菜(からし菜)と呼ばれる葉物野菜のひとつなのだ。ベビーリーフとして人気のある西洋系からし菜のマスタードグリーンやレッドリーフマスタード、伝統加賀野菜の二塚からし菜などと同じ部類に属する。わさびに似たピリッとした辛みやツーンとした香りを持つことが名前の由来になっているようだ。フリル状に伸びた柔らかな葉先はサラダやサンドイッチといった洋食によく合うだろう。
現在では産直所やスーパーなどでも売られているほど普及しつつある。もし見かけたらぜひ一度手に取ってみてはいかがだろうか。大人向けのひと品に仕上がること間違いなしだ。
現在では産直所やスーパーなどでも売られているほど普及しつつある。もし見かけたらぜひ一度手に取ってみてはいかがだろうか。大人向けのひと品に仕上がること間違いなしだ。
結論
葉わさびとわさび菜。このふたつは全く別物であることが明確になった。しかし唯一、共通することがある。それは植物学上「アブラナ科」という野菜に分類されることだ。近年、健康維持や増進に期待できる成分として「ファイトケミカル」が注目されている。ご存知の方も多いことだろう。その中の「イソチオシアネート」という辛み成分がアブラナ科の野菜には豊富に含まれている。舌を噛みそうな成分名だが、抗酸化パワーや生活習慣病の予防、アンチエイジングなどに効果が期待されている話題のイソチオシアネートだ。葉わさびやわさび菜は、ただ単に辛いわけではない。野菜の風味や香りには我々が生きるうえで大切なヒントや意味があるのだ。
参考までにほかのアブラナ科には、キャベツやダイコン、ブロッコリーなどが挙げられ、どれも健康意識を高めるには最適な野菜の仲間といえるだろう。
参考までにほかのアブラナ科には、キャベツやダイコン、ブロッコリーなどが挙げられ、どれも健康意識を高めるには最適な野菜の仲間といえるだろう。