1. グリーンピースの旬は春
缶詰や冷凍食品のおかげで1年中手に入る印象が強いグリーンピースだが、旬は春先、3月〜5月頃にかけての間だ。苦手な人にとっては青臭いというイメージが強いグリーンピースだが、旬のものになると青臭さは減り、甘さや風味がより豊かになる。
旬のグリーンピースは、生の状態で市場に出回るという点でもそれ以外の時期のグリーンピースとは異なっている。グリーンピースは空気に触れると固くなるため、さやつきのものを買い、調理する直前にさやから取り出すようにすればより一層やわらかく、新鮮なグリーンピースを味わうことができておすすめだ。
ところで、グリーンピースはえんどうの実を未成熟な段階で収穫したものだということはご存じだろうか。えんどうは、若い芽は「豆苗」、さやがやわらかく実が小さいうちに収穫すれば「さやえんどう」、実が成長し、まだ未熟なうちに収穫すれば「グリーンピース」、完全に熟したあとは和菓子の原材料となる「えんどう豆」と成熟段階に合わせて4つの食べ方が楽しめる野菜なのだ。
実際にはそれぞれの収穫期に最適化された品種が栽培される関係で、全く同じ品種のえんどうから4つのタイミングで収穫しているわけではないのだが、よく見てみるとさやや豆の形が似通っていることがわかるはずだ。
旬のグリーンピースは、生の状態で市場に出回るという点でもそれ以外の時期のグリーンピースとは異なっている。グリーンピースは空気に触れると固くなるため、さやつきのものを買い、調理する直前にさやから取り出すようにすればより一層やわらかく、新鮮なグリーンピースを味わうことができておすすめだ。
ところで、グリーンピースはえんどうの実を未成熟な段階で収穫したものだということはご存じだろうか。えんどうは、若い芽は「豆苗」、さやがやわらかく実が小さいうちに収穫すれば「さやえんどう」、実が成長し、まだ未熟なうちに収穫すれば「グリーンピース」、完全に熟したあとは和菓子の原材料となる「えんどう豆」と成熟段階に合わせて4つの食べ方が楽しめる野菜なのだ。
実際にはそれぞれの収穫期に最適化された品種が栽培される関係で、全く同じ品種のえんどうから4つのタイミングで収穫しているわけではないのだが、よく見てみるとさやや豆の形が似通っていることがわかるはずだ。
2. グリーンピースの国内生産1位は和歌山県
グリーンピースは北海道から鹿児島まで、日本の各地で生産されている。その中でも最も多くのグリーンピースを生産しているのは和歌山県で、年間2000トン以上ものグリーンピースが出荷されている。この数値は国内生産第2位の鹿児島県の約2倍の生産量にあたり、国産グリーンピースの約半分が和歌山県産になる計算だ。
しかし、関東圏内に住んでいる方にとっては和歌山県産のグリーンピースはあまり見かけることのないものだ。というのも、グリーンピースは関東と関西で出回る品種が異なる。和歌山県産のグリーンピースは主に関西で出回る品種なのだ。
和歌山県で栽培されているグリーンピースは「うすいえんどう」という品種がベースとなっており、関東で主流となっている品種と比べると実が大きく、さやの色が薄めだ。ほくほくした食感と甘みが特徴で、青臭さも少ない。うすいえんどうは、関西において「なにわの伝統野菜」として浸透しており、春先には欠かせない食材だ。最も入荷数が多い4月の東京と大阪の市場を比べてみると、平成28年度の実績で東京市場では約80トン、大阪市場では約360トンと、実に4.5倍もの開きがある程にグリーンピースの消費量が異なっている。
関東在住でうすいえんどうを食べたことがないのであれば、これを機にうすいえんどうを取り寄せ、その味の違いを実感してみてもらいたい。
しかし、関東圏内に住んでいる方にとっては和歌山県産のグリーンピースはあまり見かけることのないものだ。というのも、グリーンピースは関東と関西で出回る品種が異なる。和歌山県産のグリーンピースは主に関西で出回る品種なのだ。
和歌山県で栽培されているグリーンピースは「うすいえんどう」という品種がベースとなっており、関東で主流となっている品種と比べると実が大きく、さやの色が薄めだ。ほくほくした食感と甘みが特徴で、青臭さも少ない。うすいえんどうは、関西において「なにわの伝統野菜」として浸透しており、春先には欠かせない食材だ。最も入荷数が多い4月の東京と大阪の市場を比べてみると、平成28年度の実績で東京市場では約80トン、大阪市場では約360トンと、実に4.5倍もの開きがある程にグリーンピースの消費量が異なっている。
関東在住でうすいえんどうを食べたことがないのであれば、これを機にうすいえんどうを取り寄せ、その味の違いを実感してみてもらいたい。
3. エジプトの遺跡からも出土した!?グリーンピースの歴史
グリーンピースをえんどう豆という大きなくくりで見てみると、その歴史は古い。中央アジアから中近東地域のあたりが原産地だといわれており、日本に入ってきた正確な時期は定かではないが、8世紀以降に中国を経由して伝わったとされている。その後、江戸時代になってさやえんどうがヨーロッパから伝わり、明治時代にグリーンピースが普及したといわれている。ちなみに、さやえんどうも本格的に普及し始めたのは明治時代、良質な品種が欧米から伝わったあとのことだったようだ。
ちなみに、えんどう豆の逸話として大変有名なのが「ツタンカーメンのえんどう豆」だ。この逸話は、古代エジプトのツタンカーメンの墓を発掘した際に副葬品として乾燥したえんどう豆が発見されたというものだ。しかも、そのえんどう豆は3000年の時を越えて発芽に成功し、子孫の豆が「ツタンカーメンのえんどう豆」として広まり、現在でも実際に栽培されている。本当に3000年もの間眠り続けていた豆が発芽したのかという疑問は残るものの、もしそれが本当のことであればロマンあふれる話である。
ツタンカーメンのえんどう豆という品種は、花とさやの色が紫であることが特徴。未成熟な状態の豆はグリーンピースと同じ緑色をしているのだが、この豆をごはんと一緒に炊きあげ、しばらく保温状態にしておくと赤飯のようにきれいな赤みを帯びていく。もし手にする機会があれば、ぜひ試してみてもらいたい。
ちなみに、えんどう豆の逸話として大変有名なのが「ツタンカーメンのえんどう豆」だ。この逸話は、古代エジプトのツタンカーメンの墓を発掘した際に副葬品として乾燥したえんどう豆が発見されたというものだ。しかも、そのえんどう豆は3000年の時を越えて発芽に成功し、子孫の豆が「ツタンカーメンのえんどう豆」として広まり、現在でも実際に栽培されている。本当に3000年もの間眠り続けていた豆が発芽したのかという疑問は残るものの、もしそれが本当のことであればロマンあふれる話である。
ツタンカーメンのえんどう豆という品種は、花とさやの色が紫であることが特徴。未成熟な状態の豆はグリーンピースと同じ緑色をしているのだが、この豆をごはんと一緒に炊きあげ、しばらく保温状態にしておくと赤飯のようにきれいな赤みを帯びていく。もし手にする機会があれば、ぜひ試してみてもらいたい。
結論
グリーンピースの歴史は古く、関西ではなじみ深い食材だ。旬のうすいえんどうであれば、いままでグリーンピースの青臭さが苦手だったという人でも美味しく食べることができるかもしれない。冷凍食品や缶詰のグリーンピースばかりを食べて苦手意識を持っていた人も、これを機にぜひ旬のグリーンピースを味わってみてはいかがだろうか。