保存から解凍が肝心！クリームコロッケを爆発させずに揚げるコツは？

クリームコロッケを作って保存をするとき、まず浮かぶ疑問が、どの状態で保存するのかである。クリームコロッケの保存はおもに次の３通りある。

1.クリームのみをバットに入れた状態
2.衣を付けて、揚げる前の状態
3.揚げて完成させた状態

自分が調理するときにどのくらい負担を減らしておきたいかを考えて、それに合った状態で保存をするのが望ましい。クリームコロッケを食べる前日に作るのか、作ってからしばらく保存をしておくのか、スケジュールによっても変わるだろう。

クリームコロッケを冷蔵するときは、午前中に作ってその日の夜に調理をする、前日の夜に作って次の日に調理をするといった短期間の場合におすすめである。なかに入れるクリームを作って、冷蔵庫にそのまま保管しておけば、あとは食べるときに成型をして衣をつけて揚げるだけで食べることができる。

もっと下準備をして、あとは揚げるだけの状態にしておきたいという場合は、衣をつけてひとつずつラップに包んで準備をしておこう。冷蔵庫の温度が高かったり、ホワイトソースが柔らかかったりする場合は形が崩れてしまうこともあるので気をつけよう。

また、衣をつけて揚げてから冷蔵庫に保存するという方法もあるが、油の酸化や風味の劣化があるため、長時間の保存はおすすめではない。遅くても、昼に揚げて夜に食べる、夜に揚げて次の日の朝に食べる程度にしておこう。

クリームコロッケだけではなく、揚げ物全部にいえることだが、やはり揚げ物は揚げたてが美味しい。本当にすぐ食べられる状態にしておきたい人以外は冷蔵保存はおすすめではない。

クリームコロッケを作って長期間保存しておく場合は、冷凍保存をおすすめしたい。冷凍保存に向いているのは、ホワイトソースの周りに衣をつけてひとつずつラップで包んだ状態のクリームコロッケである。ただしこちらもクリームが柔らかかったり手早く作業が行われていないと形が崩れてしまう可能性があるので気をつけよう。

さらに、冷凍する場合はできるだけ急速に冷凍をしたほうがよい。家の冷凍庫に急冷機能が付いている場合は利用しよう。もしそういった機能がなければ、ステンレスのバットにラップで包んだクリームコロッケを置いて、冷凍庫に入れると冷えるのが早い。

冷凍したクリームコロッケは、遅くとも1ヶ月以内には食べるようにしよう。また、揚げた状態で冷凍したものはさらにこれよりも早く食べるのが望ましい。

冷凍したクリームコロッケを調理する場合は、冷凍したまま揚げてしまうと中身が爆発して失敗の元になってしまう。だからといって揚げる時間を短縮すると、中心が凍ったままに仕上がるというリスクもあり難しい。

クリームコロッケを爆発させずに、なおかつ上手に揚げるためには、クリームコロッケを調理する前日に、冷蔵庫に移して解凍しておく方法がある。冷蔵庫に移してゆっくりと解凍することで、形を崩さずにきれいに解凍できる。

また、衣をつけたときに残ったパン粉は捨てずに取っておくと無駄なく使うことができる。より美味しいクリームコロッケを作りたければ、解凍したあとにもう一度衣をまぶすとよいだろう。解凍する時間があまりない場合は、小さめのサイズを作るか、俵形ではなく小判形のクリームコロッケにするとよい。

クリームコロッケを長期間保存する場合は、衣をつけた状態で揚げずに冷凍保存するのが望ましい。クリームコロッケの失敗によく見られる爆発を防ぐためには、冷蔵庫でゆっくりと解凍することがポイントだ。クリームコロッケは、時間をかけた丁寧な料理だということを知っておこう。