目次
1. ワンタンスープの正しい保存方法とは?

ワンタンスープだけではないが、味噌汁やスープなどの汁物をストックしておく場合、常温下に鍋ごと置きっ放しにしていないだろうか?これは衛生的にはあまりよくないためおすすめしない。とくに梅雨や夏の季節は細菌が繁殖し腐敗するリスクが高いので気をつけよう。
ワンタンは冷凍、スープは都度作る
基本的にスープの保存は冷蔵庫でも冷凍庫でも可能だが、ワンタン入りという特性を考えると冷蔵庫が望ましい。ただしワンタンがスープに浸かる時間が長いほど皮がふやけ、スープが濁ってしまう。ワンタンスープを保存するのであれば、ワンタンのみを冷凍保存してスープはその都度作るという方法を選ぼう。
すでに完成したワンタンスープは?
ワンタンスープを作ったあと、残ってしまったときはラップをして冷蔵庫で保存しよう。ただし当日中または翌日のうちには食べきることだ。その際、鍋に戻して加熱することも忘れないようにしよう。
2. ワンタンを冷凍保存する方法

ワンタンを作り置きしたいときは冷凍保存しよう。食べるときにスープを仕上げればすぐに美味しくいただける。
冷凍保存の方法
ワンタンの皮は薄く破れやすい。一度くっついてしまったワンタンを手で離そうとすると、皮が破れてしまうおそれがある。冷凍するときは、まず金属製のバットにラップを敷き、間隔をあけながらワンタンを並べよう。次に、その上からさらにラップをかけて冷凍庫に入れる。できれば急速冷凍が望ましい。ワンタンが完全に冷凍したらいったん取り出し、密閉できるフリーザーバッグに移して再度冷凍庫で保存しよう。
保存期間の目安
2週間ほどが目安になるが、長期間になると冷凍焼けを起こして風味が低下する場合がある。できるだけ早く使い切ることをおすすめする。
3. 冷凍したワンタンの解凍方法

冷凍したワンタンはそのままスープの中に入れることもできるが、皮が薄くデリケートなため破れてしまうことがある。また自然解凍すると、水分が出て皮がふやけてしまう場合がある。
皮が破れない解凍方法
皮が破れずキレイな状態のワンタンスープを作るのにおすすめなのは、鍋で1〜2分茹でるという方法だ。この場合の鍋とは、スープを作るものとは別の鍋である。冷凍しないワンタンも同じだが、別の鍋で茹でることで皮が溶けたり破れたりするのを防げる。茹でたワンタンはそのまま器に盛り、別に作ったスープを注ぐだけでよい。
4. 腐敗したワンタンを見分けるポイント

ワンタンスープを手軽に作るためにワンタンを作り置きする場合、冷蔵庫などで保存するといつの間にか劣化し傷んでしまうことがある。腐敗しているかどうかの見分け方も覚えておこう。
腐敗しているおそれがあるワンタンとは
皮にカビが生えているなどであれば分かりやすいが、そうでなくとも変色していたり粘り気が出ていたり、あるいは異臭がしたりといったワンタンは傷んでいるので食べるのを控えよう。また見た目やにおいでは気づけない場合もある。念のためワンタンスープに入れたワンタンをひと口食べてみて、味におかしいと感じる部分がないかも確かめておこう。
5. ワンタンとワンタンスープの簡単レシピ

最後に、ワンタンとワンタンスープ、それぞれの基本的な作り方を紹介する。
ワンタンの作り方
まずはみじん切りにしたネギ、ひき肉、すりおろし生姜、醤油、酒、塩胡椒をボウルに入れてよくこね、タネを作ろう。あとは、そのタネをワンタンの皮の中心にのせて包めばワンタンの完成だ。この「包む」作業が難しいときは、次のやり方を試してみてほしい。
ワンタンの上手な包み方
皮の中心にタネをのせたら、自分から見て左側と下側の辺を水で軽く濡らす。ちょうど「L字型」に濡らすイメージだ。次に、左下を持って対角線状に折っていくのだが、このとき右上の角には重ならないようにしよう。できたら、今度は自分から見て右下の角に水をつけ、タネの中心のほうへ向かって三つ折りにするようなイメージで折る。左上の角も同じ要領だ。
ワンタンスープの作り方
冷凍保存したワンタンを使うなら、先に別の鍋で1〜2分茹でておこう。スープは鶏ガラスープの素を使えばよい。パッケージに記載の分量通りにお湯を沸かしてスープの素を溶かし、沸騰したらワンタンを投入する。浮き上がってきたら1〜2分茹でれば完成だ。みじん切りにしたニラなどを最後にまぶしてもよい。
結論
残ったワンタンスープは当日や翌日などごく短時間であれば冷蔵保存も可能だが、時間が経つとふやけるし品質も劣化するので、できればその日のうちにいただこう。一方、ワンタンだけを作り置きしたいときは冷凍保存がおすすめだ。紹介したやり方をぜひ実践してみてほしい。