1. 油淋鶏を冷蔵保存する方法
油淋鶏の常温保存は、直後に食べるといった場合を除きおすすめできない。いつ食べるかによって変わるが、冷蔵または冷凍保存のいずれかを選ぼう。まずは冷蔵保存の方法から解説する。
冷蔵保存する方法
器に盛ってある場合は粗熱をとり、ラップをかけて冷蔵庫に入れよう。可能ならプラスチック製保存容器あるいはジッパー付きの保存袋に入れて密閉するとよい。また食べるときは電子レンジまたはフライパンなどで十分加熱するのも忘れないようにしよう。
保存期間の目安
できれば翌日、長くても2日ないし3日のうちには食べ切ることをおすすめする。冷蔵保存中も雑菌が繁殖し腐敗するおそれがあるため、できる限り早く食べ切るように心がけよう。
ポイントは酢の割合
油淋鶏にかけるネギタレの配合は基本的にお好みで構わないが、冷蔵保存を考慮するなら酢の割合がポイントになるので覚えておこう。酢の優れた殺菌効果は古来より知られており、チフス菌や大腸菌も酢に漬ければ死滅するほどだ。作ってすぐに食べる場合はそこまで考える必要はないが、保存するならタレに酢をよくきかせておくのがおすすめだ。
ちなみに、酢が変わるだけで全体の味が驚くほど変わる。油淋鶏を作る際は米酢を使うことが多いが、酸味の弱いリンゴ酢、あるいは酸味の強いワインビネガーなども試してみてはいかがだろうか?作ってすぐに食べる分は米酢、明日に持ち越す分はワインビネガーなど、作り分けてみるのも面白いだろう。
保存する場合は、油で揚げた衣も水分を吸って食感が変わるので、油淋鶏サラダとして生まれ変わらせることもできる。リンゴ酢やワインビネガーの風味ともマッチして別の美味しさを楽しめるはずだ。
ちなみに、酢が変わるだけで全体の味が驚くほど変わる。油淋鶏を作る際は米酢を使うことが多いが、酸味の弱いリンゴ酢、あるいは酸味の強いワインビネガーなども試してみてはいかがだろうか?作ってすぐに食べる分は米酢、明日に持ち越す分はワインビネガーなど、作り分けてみるのも面白いだろう。
保存する場合は、油で揚げた衣も水分を吸って食感が変わるので、油淋鶏サラダとして生まれ変わらせることもできる。リンゴ酢やワインビネガーの風味ともマッチして別の美味しさを楽しめるはずだ。
2. 油淋鶏を冷凍保存する方法
次に、油淋鶏を冷凍保存する場合について解説する。
冷凍保存する方法
1食分ずつ小分けにし、ラップに包んでジッパー付きのフリーザーバッグまたは、冷凍用の保存容器などに入れる。空気をしっかり抜いてから口を閉じ、冷凍庫へ入れたら急速冷凍モードで凍らせよう。急速冷凍機能がない場合は、アルミ製バットにのせて上から保冷剤を当てるなどして冷凍庫で保存しよう。
保存期間の目安
冷凍保存とはいえ、長期間になると風味が落ちるなど品質が低下する可能性がある。2週間から、どんなに長くても1カ月を目安に食べ切ることをおすすめする。
解凍する方法
前の晩に冷蔵庫へ移して解凍させておく方法や、流水にさらして解凍する方法、電子レンジで加熱する方法などがある。お弁当に入れたいときなどは電子レンジが便利だが、そうでないときは冷蔵庫または流水で解凍するとよいだろう。
容器選びも大切
食品を冷凍保存する際のポイントとして「空気に触れさせない」「急速冷凍する」「冷凍後はできるだけ冷凍庫の開閉を避ける」などはよく知られている。だが、意外におろそかにされているのが容器選びではないだろうか?
食品の冷凍保存に用いる容器はラップ、フリーザーバッグ、コンテナの3種類に大別される。コンテナ型にはプラスチック製、ホーロー製、耐熱ガラス製などがある。中でもとくにおすすめなのがホーロー製だ。塩分や酸に強くにおい移りもしにくいうえ、ほかの素材に比べて食材の味や風味を保ちやすく、熱にも強い特徴がある。電子レンジは不可だが、直火やオーブンはOKというのも便利だろう。
プラスチック製の保存容器は多くのご家庭に余るほどあるはずだ。だが、高価でも本当によいものを厳選したホーロー製の保存容器を必要な数だけ持つことは、シンプルライフにもつながる。環境への影響という面からも、プラスチック製に比べてホーローはエコだ。心を込めて作った油淋鶏が余ってしまった場合も、ホーロー製の保存容器に入れて大切に冷凍すれば、うっかり食べ忘れることもないのではないだろうか?
食品の冷凍保存に用いる容器はラップ、フリーザーバッグ、コンテナの3種類に大別される。コンテナ型にはプラスチック製、ホーロー製、耐熱ガラス製などがある。中でもとくにおすすめなのがホーロー製だ。塩分や酸に強くにおい移りもしにくいうえ、ほかの素材に比べて食材の味や風味を保ちやすく、熱にも強い特徴がある。電子レンジは不可だが、直火やオーブンはOKというのも便利だろう。
プラスチック製の保存容器は多くのご家庭に余るほどあるはずだ。だが、高価でも本当によいものを厳選したホーロー製の保存容器を必要な数だけ持つことは、シンプルライフにもつながる。環境への影響という面からも、プラスチック製に比べてホーローはエコだ。心を込めて作った油淋鶏が余ってしまった場合も、ホーロー製の保存容器に入れて大切に冷凍すれば、うっかり食べ忘れることもないのではないだろうか?
3. 油淋鶏を冷凍保存して弁当のおかずにする方法
残った油淋鶏を冷凍保存して、弁当のおかずとして活用する方法を紹介しよう。とはいえ特別なことをするわけではない。
1食分ずつに分けて冷凍する
余った油淋鶏を弁当のおかず1食分ごとにラップで包み、冷凍保存するだけだ。ラップで包んだだけでは冷凍庫の中で劣化するおそれがあるため、フリーザーバッグや冷凍用の保存容器に入れることが望ましい。
弁当に入れるときは電子レンジで
ラップごと電子レンジで温めるだけでよい。冷凍して温め直した青ネギは色の美しさがやや損なわれるので、温めた油淋鶏の上から新たに彩りとして散らすと見た目が美しくなる。弁当のおかず作りは朝起きてから始めると大変だが、油淋鶏に限らず冷凍保存できるものはしておき、朝に温めるだけにすれば時短になる。晩ごはん用に作った油淋鶏を翌日に持ち越してまた食べるのもよいが、冷凍庫で少し寝かせて忘れた頃に弁当のおかずとして利用すれば、フレッシュな気分で食べられるだろう。
油淋鶏のタレに使う酢には防腐効果・殺菌効果もあるので、夏場の弁当のおかずに適している。梅雨時や真夏の弁当作りはおかず選びに気を遣うものだ。酢のさっぱりした味とボリュームのある油淋鶏なら、大人と子ども、どちらの弁当にも自信を持って入れられるだろう。
油淋鶏のタレに使う酢には防腐効果・殺菌効果もあるので、夏場の弁当のおかずに適している。梅雨時や真夏の弁当作りはおかず選びに気を遣うものだ。酢のさっぱりした味とボリュームのある油淋鶏なら、大人と子ども、どちらの弁当にも自信を持って入れられるだろう。
4. 腐った油淋鶏の見分け方は?
とくに冷蔵保存した場合だが、食べる前に腐敗していないかどうか確認してほしい。どういったポイントに着目すべきか覚えておこう。
においや味では見分けにくい
食品が腐るとにおいや味がすっぱくなることが多いが、油淋鶏はタレに酢を使うためそれが判断しにくい。したがって、次のようなポイントで腐敗の有無を確認してほしい。
食べないほうがよい油淋鶏の状態
カビが生えているなどすれば一目瞭然だが、そうでなくとも、明らかに保存前の油淋鶏とは異なる(酸味とも異なる)においがする、ひと口食べたときに味が違うといった場合は食べるのを控えよう。また箸で持ち上げたときに糸を引いている、粘り気が強いといった場合も、腐敗しているおそれがある。念のため食べるのをやめ、残念だが処分することをおすすめする。
冷凍庫で保存していれば雑菌の繁殖は抑えられるかもしれないが、長期間におよぶと風味が落ちる。また保存前の状態によっては劣化している可能性もある。そのため、冷凍保存した場合でも食べる前は念のため確認すると安心だ。
冷凍庫で保存していれば雑菌の繁殖は抑えられるかもしれないが、長期間におよぶと風味が落ちる。また保存前の状態によっては劣化している可能性もある。そのため、冷凍保存した場合でも食べる前は念のため確認すると安心だ。
5. ご家庭で作る油淋鶏の簡単レシピ
最後に、ご家庭で簡単に作れる油淋鶏のレシピを紹介しよう。
材料
- 鶏もも肉
- 醤油
- 酒
- 片栗粉
- 青ネギ
- 生姜
- タレ(水・醤油・砂糖・酢・片栗粉・ごま油など)
基本的にはこれだけあれば油淋鶏が作れる。お好みで生姜を加えてもOKだ。分量はどれくらい作るかにもよるため適宜調節してほしいのだが、唐揚げを作る場合の目安としては、鶏もも肉400gに対して醤油小さじ1杯、酒大さじ1杯、片栗粉27g(大さじ3杯)あたりだ。タレは、水小さじ2杯、醤油大さじ3杯、砂糖18g(大さじ2杯)、酢大さじ3と1/2杯、片栗粉6g(小さじ2杯)、ごま油適量(おおよそ大さじ1〜1と1/2程度)あたりを目安にしよう。
作り方
鶏肉の表面にフォークなどで数カ所穴をあけて、食べやすい大きさにカットする。醤油・酒(お好みで生姜)をジッパー付きのポリ袋に入れて鶏肉を加え、よく揉み込んだら冷蔵庫で漬け込む。すぐに作るときは20〜30分ほどでよいが、じっくり漬け込むならひと晩置いてもOKだ。漬け込んだ鶏肉をアルミ製バットに並べて片栗粉をまぶしたら、フライパンで揚げ焼きする。
次にタレを作る。青ネギを小口切りまたはみじん切りに、生姜をみじん切りにしたら、ごま油をひいたフライパンで炒める。生姜の香りが立ってきたらタレの材料(水と片栗粉以外)を加え、しっかり煮詰めたら水と片栗粉を混ぜたものを加えよう。とろみが出れば完成だ。
次にタレを作る。青ネギを小口切りまたはみじん切りに、生姜をみじん切りにしたら、ごま油をひいたフライパンで炒める。生姜の香りが立ってきたらタレの材料(水と片栗粉以外)を加え、しっかり煮詰めたら水と片栗粉を混ぜたものを加えよう。とろみが出れば完成だ。
結論
酢をたっぷりきかせた油淋鶏は、冷蔵庫で数日保存できるが、可能なら翌日中に食べ切ることをおすすめする。あるいは前もって数日食べないことが分かっていれば冷凍保存しよう。1食分ずつ小分けに冷凍保存しておけば、弁当のおかずにする際も便利だ。