1. キムチを足して作る「簡単副菜」

まずは、キムチを使用することでサクッと作れてしまう副菜の献立を紹介しよう。
キムチと混ぜるだけの副菜
キムチはしっかりと味がついており、発酵による深みもある。そのため、キムチにさいの目切りにしたキュウリ、小口切りにした長ネギ、納豆、ゴマ、ゴマ油を混ぜるだけの副菜。または、キムチにたたいて砕いたキュウリ、ゴマ油、しょうゆ、砂糖を混ぜるだけのもの。そして、キムチに薄く切ったゆでダコ、キュウリ、ゴマ油、塩を混ぜるだけの副菜でも十分に旨味が感じられる。また、海苔とキムチを混ぜて冷奴に乗せるだけでも、普段の冷奴がランクアップするだろう。
いつもの副菜にキムチをプラス
キムチは意外にも、さまざまな料理に合う。たとえば、オムレツの具として細かく刻んだキムチを入れた副菜も美味しい。いつもの酢のものもキムチを混ぜて作れば、おつまみにもぴったりな一品に変身する。また、炒り豆腐にキムチを加えて一緒に炒める、ローカロリーなのにボリューミーな副菜もある。さらに、ナムルやチヂミ、カムジャジョリム(じゃがいもの甘辛煮)に混ぜるなど、たいていの韓国料理と相性がよいので試してほしい。なお、キムチは焦げ付きやすいので炒めるときには火加減に気をつけ、ときどきヘラでかき回すなどあまり目を離さないことをおすすめする。
2. 余りものでつくる「キムチスープ」

キムチを購入、または作ったものの食べきることができなかった、というときの大量消費レシピとしてもおすすめなのが、キムチスープだ。キムチの量とスープの量にもよるが、キムチを汁ごと加えることで、味付けも軽く調える程度でOKになり、時短したいときの献立にもよいだろう。
ササッと作れるキムチスープ
キムチスープは、ゴマ油とともにキムチを軽く炒めた後に水を足し、食材を煮込むだけの簡単な料理だ。味付けは、鶏ガラスープの素をメインにするので、あとは塩コショウやお好みで味噌を加えて軽く味を調える程度でよい。また、お好みに合わせて粉チーズやとけるタイプのチーズを食べる直前に加えると、まろやかさが増すだろう。そのほか、キムチの量が少なく、キムチスープらしさに欠けてしまうといったときには、キムチの素やキムチ鍋の素があると重宝する。
キムチスープに合う食材
キムチスープには、大方の野菜が合うと考えてよい。中でも、ニラやもやし、にんじんなどナムルに使うような食材は大体合う、と思っておけば覚えやすいだろう。また、献立の品数が少ないときには、キノコ類や春雨などを入れれば、食べごたえのあるスープにもなる。そのほか、豆腐や厚揚げといったスープの味がしみ込みやすい食材もおすすめだ。もちろん豚肉などの肉類も合うため、その組み合わせは無限大だろう。
3. キムチの変わり種「アレンジ料理」

最後に、和風から洋風までさまざまな献立に合わせた、変わり種のアレンジ料理を紹介していこう。
和風アレンジ料理
和風アレンジでおすすめなのは、「キムチ肉ジャガ」。作り方としては通常の肉ジャガとほぼ同じで、ただ材料にキムチが追加されるだけだ。そのため、味付けに使うのは出汁やめんつゆで構わない。キムチと出汁の味は合わないのではと思ってしまうが、これが意外にもコクを増すことにつながり、いつもとは違う肉ジャガを堪能できるだろう。そのほか、「ごぼうのキムチ和え」は、塩茹でしたごぼうと細く切ったキムチ、白ゴマを混ぜるだけの簡単料理だ。しかし、ごぼうの食感とキムチの辛味がごはんのお供に最適なため、思わず箸が進むことうけあいだ。
洋風アレンジ料理
もしキムチを洋風にアレンジするのであれば、意外にもパスタやグラタンによく合うのでおすすめだ。どちらも細かく刻んだキムチを使い、キムチの素で味付けするか、コチュジャンを使う。またはトマトベースを使ってもよいだろう。隠し味として、少々マヨネーズを加えるのも好みによってはありだ。そのほかの食材としては、ツナやキノコ類、ジャガイモなどを加えるのもよい。仕上げには、粉チーズやとろけるチーズをかければ、辛味とまろやかさが絶妙に合わさってお互いの味を引き立ててくれるだろう。
結論
キムチは漬け物のように頻繁に食べるにしては味が濃く、合う献立も限られてくる。それだけに、つい冷蔵庫の中で残ってしまうことも少なくはないはずだ。しかし、今回紹介したさまざまなアレンジ方法を使えば、余すことなくキムチを使い切れるだろう。