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カレーは本当に太る!? カレーのスパイスのカロリーをたしかめてみよう

カレーは本当に太る!? カレーのスパイスのカロリーをたしかめてみよう

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2019年2月25日

スパイスと聞いて、まっ先に思い出す身近な食べ物といえば、カレーという人が多いのでは?カレーといえば、一般的に高カロリーのイメージが強いが、本当にそうなのだろうか?ここでは、カレーに使われているスパイスのカロリーや栄養素に注目して、カレーそのものを見直してみたい。

  

1. スパイスカレーは本当に高カロリーなのか?

インド料理店に入ると、ふわっと漂うあの独特なスパイスの香り。数種類のスパイスが溶け合って、あの香り高く味わい深いコクたっぷりのルウが作られている。インドでは昔から、スパイスがおふくろの味といわれているという。家々でいろいろなスパイスを調合して、料理のアクセントに使っていたそう。数種類のスパイスをブレンドして作っているそうだが、日本の家庭で食べるカレーは、そこまでスパイスの香りや風味が強いものではない。

日本のカレー店などでも、スパイスの風味が感じられる店とそうでない店があるが、薬膳カレーを出す店などでは、10種類以上ものスパイスを調合して香り豊かで、深みのあるルウを作り出している。スパイスには、香りと風味付けはもちろんだが、それぞれのスパイスが持つ効果も、カレーを食べることでもちろん得ることができる。身体を温める、代謝を促すなどの効果もあるので、本来のカレーは薬膳スープと同様、健康を促進する料理なのだ。

しかし、どういうわけかカレー=高カロリーというイメージは昔からあり、事実、実際に高カロリーな品が多い。それはなぜか?注目すべきは、カレールウの材料。一般的なカレールウの外箱に書かれている原材料には、油脂、牛脂、豚脂...とある。使用している材料の多い順に書かれているので、油脂、牛脂、豚脂の割合が多いということになる。具材の肉以外に、牛や豚の脂身だけをルウからとっていることになるので、必然的に高カロリーになるというわけだ。

一般的なカレールウは、種類によって異なるが、大さじ1杯で40~50kcalとやはり高め。予想以上に多くのスパイスをブレンドして作られている一般的なカレー粉は、大さじ1で25kcal。1人分のルウの使用量は大さじ1~2程度なので、カレーのスパイス自体のカロリーは、それほど高い数値ではない。

2. 意外と知られていないスパイスの栄養と糖質

カレーを作る際に、一般的によく使われるスパイスで確認してみよう。スーパーなどで入手できるカレー粉には、コリアンダー、ターメリック、フェヌグリーク、ブラックペッパー、パプリカ、ジンジャー、フェンネル、クミンなど約30種あまりのスパイスが使用されている。辛味成分のみではなく、シナモンやカルダモンなどさまざまな風味を出すハーブも含まれている。

インド料理でよく使われる代表的なスパイスで、その特長や栄養価を見てみよう。

クミンシード

植物の種で、強い香りと渋みや苦みがある。ピラフやカレーによく使われる。

ターメリック

生姜に似ている植物の根を乾燥させ、粉末にしたもの。クルクミンという成分は、代謝アップや二日酔いにも効果を発揮するといわれている。

パプリカ

ピーマンの一種で、色付けにも用いられる、インドカレーに欠かせないスパイス。

チリペッパー

刺激的な辛みがあり、辛味成分カプサイシンには発汗作用や食欲増進効果があるとされている

また、一般的なカレー粉の糖質は、大さじ1杯(6g)で1.6g。ハーブなどの植物と変わらないほどの糖質量だ。糖質制限中でも、カレー粉を使ったカレーや料理ならば、問題なくとり入れることができる。それぞれのスパイスが身体にもたらす効果や栄養価の高さ、独特の風味による食欲増進の働きなどをみても、カレーは多くのスパイスの恩恵にあずかれる、栄養バランスのよい料理ということがいえる。ただし、食べすぎには注意を!

3. スパイスを存分に活かしたカレーレシピ

市販のルウでも、スパイスを数種類加えることで、深い味わいと香りと本格的なカレーが楽しめる。前述したクミンシード以外にも、コリアンダー、カルダモン、オールスパイスなども、チキン、ビーフ、ポーク問わずさまざまなカレーにマッチするスパイスなので、少しずつ合わせていきながら、好みの味を見つけるのも楽しい。

簡単に日本人好みのカレーができる市販のルウはとても便利だが、小麦粉と油が主成分だけあって、高カロリー。カロリーオフをめざすなら、ルウを使わずに、自分でスパイスを調合して作ってみてはいかがだろうか。小麦粉不使用のグルテンフリーカレーを作ることもできるし、何種類ものスパイスを使った本格的なインドカレーやスープカレーなど、素材とスパイス次第で何通りもの味が楽しめる。健康効果も期待ができるスパイスは、カレー以外の料理でも、ぜひ使ってみてもらいたい。

【肉を煮込むときにおすすめしたいスパイスとハーブ】
・牛肉...ローレル、タイム、パセリ、グローブ、オレガノ
・豚肉...八角、山椒
・鶏肉...ローレル、シナモン、ジンジャー

結論

スパイスは、昔ながらの製法で作られた、植物や野菜を主とした自然素材を使った調味料。ひとつひとつその特長や効果が異なり、味わい深い風味を与えてくれる。それぞれの特性から健康に働きかけてくれる素晴らしいスパイスたち。ぜひ、ふだんの料理にも積極的にとり入れてみよう。

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  • 更新日:

    2019年2月25日

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