1. クミンや食材の選び方は使い道次第

・クミンはホール?それともパウダー?
クミンはホール(クミンシード)とパウダー状に加工された状態の両方が売られている。どちらを使えばよいかは、料理の種類や好みによって変わってくる。たとえば、クミンの食感を楽しみたいならホール、単純に味付けに使いたいならパウダー、といったところ。パウダーを使うなら、最初から加工されたものを使うのがもちろん楽だ。ただ、ひと手間かけて、クミンシードを自分ですり潰すのもよいだろう。パウダーは細かい粉に加工されているが、自分ですり潰すなら好みの粗さに調整できる。
・ほかの食材選びは気軽に
クミンには強い香りがある。淡白な食材なら、クミンの香りを存分に楽しめるだろう。ほかに、肉や魚と合わせると、クミンがくさみを打ち消して、さっぱりと頂くことができそうだ。好みによってさまざまな食材に合わせられるので、気軽に選んでみよう。ただし、くさみを消せるとはいえ、鮮度がよい食材を選ぶに越したことはない。
2. 好みで試してみよう、クミンの下ごしらえの方法

クミンの使い方によっては、多少の準備をするのがよいだろう。使い道により準備も変わるが、必要なのはクミンシードの場合だ。パウダーを使う場合は、基本的に準備はいらない。
・油にクミンの香りを移す場合
特にインド料理について、スパイスをじっくり炒めて油に香りを移し、その油を使って料理することが多い。ここで使われるスパイスはスタータースパイスと呼ばれており、中でもクミンはその代表のひとつとされる。クミンをスタータースパイスとして使うなら、クミンシードを使う。多めの油に入れ、じっくりと弱火で加熱していけばよい。
・クミンをすり潰す場合
すり鉢などを使って、クミンシードをすり潰す。専用のスパイスグラインダーという器具もある。どのくらいの粗さにするかは好みで問題ないが、なるべく均一の粗さにした方が使いやすくなるだろう。試行錯誤してみよう。
3. クミンで料理を簡単に味付けしよう!

下ごしらえさえ終われば、あとの工程は簡単だ。ぜひクミンを積極的に使っていこう。ここでは、クミンの簡単な活用法をいくつか紹介する。
・炒め物に使う
クミンの香りを移した油を、サラダ油やオリーブオイルの代わりとして普段の料理に使ってみる。カレーで食材を炒めるのに使うのももちろんよいだろう。たとえば野菜炒めなどに使うと、しっかりとした香りを楽しめる。ほかにも、クミンの独特の香りが意外な料理と合うかもしれない。試してみると面白そうだ。
・ドレッシングを作る
手作りドレッシングに、クミンを足してみてはどうだろうか。パウダーを使えば香りがまんべんなく広がるし、ホールを使えばプチプチした食感を楽しめるだろう。サラダを手軽にエスニック風にできるし、ドレッシングに使う塩を控えても十分な味を出せるだろう。ほかに、市販のドレッシングにクミンをひとつまみ加えてみるのもよいかもしれない。ドレッシングの種類によって相性のよしあしはあるだろうが、試してみるのもひとつの手だ。
・ハンバーグに混ぜる
生地をこねる段階でクミンを加えると、手軽にエスニック風ハンバーグを作ることができる。パウダーを使う方が味が広がりやすいだろうが、ホールでもよいかもしれない。お好みで、ほかのスパイスをいろいろ混ぜるのもよさそうだ。普段のハンバーグが、あっと驚くような味わいに変わるかもしれない。
結論
クミンの使い方は思った以上に手軽だ、と感じたのではないだろうか。普段の料理に香り付けの選択肢がひとつ増えるだけで、料理の幅が一気に広がるだろう。記事を読むうちに、クミンを試してみたい料理が思い浮かんだかもしれない。ぜひ実際に作ってみて、香りの組み合わせを楽しんで頂きたい。