1. 意外に知らないパンナコッタの特徴
パンナコッタと言えば、「牛乳の味がする白くてツルンとしたデザート」くらいの印象かもしれない。しかし人によっては、「牛乳よりソースの味がする」という人もいるだろう。そこでまずは、パンナコッタの特徴を確認したうえで、似た特徴を持つ「ムース」や「ババロア」との違いを見ていこう。
■味の特徴
パンナコッタの優しい味わいには、牛乳がひと役買っている。牛乳の風味の中にほのかに甘みを感じるものが多い。また、上からかけるソースにこだわっている場合もある。ほかにもフルーツがふんだんに使われたパンナコッタなどがある。
■形の特徴
どんな容器で固めるかによって形も異なる。ツルンとしたものもあれば、星型など特徴的なものもある。形が似ているために混同しやすいのが、ムースとババロアだ。ムースは、卵白や生クリームを泡立てて固めたデザートのこと。一方のババロアは、ムースとほぼ同じ材料で作るが、それをゼラチンで固めているという点がムースと異なる。パンナコッタもゼラチンで固めて作るが、ムースやババロアと違って卵が入っていない。この3つはよく間違えられるので、違いを覚えておくとよいだろう。
2. パンナコッタにフルーツを添える食べ方
パンナコッタにフルーツを添えた食べ方も一般的である。そこで次は、パンナコッタに盛り付けるフルーツの切り方と、その切り方に適したフルーツを紹介していこう。
■いちょう切り
お馴染みの「いちょう切り」は、輪切りにしたフルーツを4等分にする切り方だ。ある程度の大きさがあるリンゴや柿などがおすすめだ。
■さいの目切り
「さいの目切り」は、フルーツを小さなサイコロ状にする切り方だ。イチゴやキウイといった、果肉がしっかりしたフルーツに適した切り方である。
■飾り切り
「飾り切り」はパーティーなどでもよく見かける切り方で、リンゴやバナナ・キウイ・オレンジなど、さまざまなフルーツに使われる。最初は難しいかもしれないが、ほかの切り方に比べて格段に見栄えがよいので、1度はチャレンジしてみて欲しい。
3. パンナコッタの魅力を引き出す食べ方とは?
パンナコッタは素材の味が顕著に表れるので、それ自体を味わうのも乙である。しかし、牛乳の風味が苦手という人もいるかもしれないし、毎回同じ味では飽きてしまうかもしれない。そこで次に、パンナコッタのちょっと変わった美味しい食べ方を紹介しよう。
■コーヒー風味
コーヒー風味のパンナコッタは、牛乳の独特の風味をカバーしてくれる。牛乳や生クリームを火にかける際、一緒に粉末のコーヒーも入れるだけで、ほのかにコーヒーの風味がするパンナコッタができ上がる。
■凍らせる
パンナコッタは凍らせることで食感が変わり、違った魅力のデザートになる。完成したパンナコッタを、冷蔵庫ではなく冷凍庫で保存するだけで完成だ。半解凍してシャーベットのように食べれば、夏場のデザートにもピッタリだ。
■ヨーグルトを入れて酸味を引き立てる
ヨーグルトによって酸味が引き立ち、「レアチーズケーキ」に似た味わいが楽しめる。基本のパンナコッタの材料にヨーグルトを加えるだけなので、気軽に試してみて欲しい。
4. ダイエット向き?ヘルシーなパンナコッタの食べ方
いくらダイエット中とは言え、甘いものを食べたい人は多いだろう。そんなときは、パンナコッタをおすすめしたい。もっとも、一般的なパンナコッタではカロリーが気になるので、ダイエット中でも罪悪感の少ないパンナコッタの食べ方を紹介しよう。
■寒天パンナコッタ
パンナコッタは固めるためにゼラチンを使っている。カロリー的に問題になるほどの量は使われていないが、ゼラチンは動物性の食材から作られている。よりヘルシーにするためにゼラチンのかわりに寒天を使ってみよう。海藻である寒天は、整腸作用などを持つ食物繊維が豊富だ。牛乳寒天が好きな人には、特に喜んでもらえるだろう。
■豆腐パンナコッタ
「豆腐パンナコッタ」も、パンナコッタのカロリーオフに有効な食べ方だ。牛乳を絹ごし豆腐に置き換えるだけなので、簡単にトライできる。ヘルシーかつクセのない味わいとなり、牛乳が苦手という方でも食べられるだろう。
結論
今回紹介したように、パンナコッタは意外と食べ方が豊富なデザートである。本来のパンナコッタは、牛乳や生クリームを使うためカロリーが気になるところだが、少しの工夫によって、ダイエット向きのデザートになる。さらに、作り方がとても簡単なところもありがたい。「今日のデザートは何にしようかな」と迷ったときには、ぜひ1度パンナコッタを作ってみて欲しい。