1. チルドミールとは?

チルドミールが注目を集めたのは、フランス発祥の冷凍食品専門店の上陸がきっかけだ。こだわりのある食材とプロの調理法、おしゃれなパッケージ、それでいてすぐに食べられる冷凍食品としての要素を併せ持つことから、急速に展開している。普通の冷凍食品との決定的な違いは、時短のためだけに用いられるのではないという点に尽きる。チルドミールには付加価値が存在するのだ。位置付けとしては、レストランと家庭の中間とも言えるかもしれない。
チルドミールを買える場所
フランス発祥の話題店は、イタリアやスウェーデンにも支店が存在する。日本でも、東京に路面店が続々と進出。ネットショップもあり、今や全国どこからでも注文が可能である。このお店以外にも、食のセレクトショップや宅配専門のフードショップ、ナチュラル系のストアなど、こだわりのあるチルドミールはさまざまなところで見受けられるようになった。基準は様々であるが、新たな食の選択であることは間違いない。
2. チルドミールの実力

チルドミールが広まった背景
チルドミールが急速に広まった背景には、家庭環境の変化も大きく関係している。厚生労働省の統計によると、平成11年を境に共働き世帯は専業主婦を持つ世帯を超え、増え続けている。そのなかで、たびたび話題にのぼるようになったのが家事の軽減だ。共働き家庭では、物理的に時間が足りない。帰宅後の家事、なかでも食事を作るのはなかなかの重労働だ。そこで白羽の矢が立ったのが、チルドミールである。チルドミールは普通の冷凍食品とは異なり、こだわった材料で作られるものが多く、さらに種類も豊富なので好みのものを選ぶことができる。とは言え、冷凍食品であることに変わりはないので、時短も可能である。忙しいなかでも美味しく、安全なものを食べたいと思う人たちのニーズにぴったりとハマったのだ。
チルドミールのこれから
手作りこそ愛情がこもっているという考え方は間違いではないが、今の時代にはあまりフィットしないとも言える。とにかく時間がないなかで、いかに安全で美味しいものを食べるか、そして子どもに食べさせるかということを考えると、必ずしも手作りにこだわる必要がないというのが今どきの考え方だ。この点から推測すると、チルドミールはまだまだ広がりを見せるであろうし、可能性も十分に感じられる。
3. チルドミール活用術

チルドミールを普段使いするのは、金銭面では難しいというケースもある。こだわって作られている分、普通の冷凍食品よりは少々値段設定が高めであることは事実だ。ただ、バランスよく活用すれば、一般家庭でも十分に取り入れることができる。
パーティーに
まず、おすすめしたいのはパーティーやおもてなしの場での活用術。チルドミールは前菜、主菜、主食、デザートなど幅広いラインナップが揃う。すべてをチルドミールで揃えるとなると値も張るが、どれかひとつのカテゴリーならトライしやすい。また、本格的なレシピで作られたものが多いので、見た目も味わいも満足度が高い。週末や記念日のご馳走に使うというのもよいだろう。
出産祝いに
出産後は、とにかく家事に時間が取れない。さらに外食や外出も難しい。そんなときに喜ばれるのが、チルドミールだ。簡単にナチュラルで美味しいものが食べられるとあって、その人気は高い。さらに見た目にもおしゃれなものが多いので、気の利いたギフトとして活躍してくれるのだ。
結論
これからの時代は、さらなる共働き率の増加が見込まれる。そのなかで、いかに家事を軽減するのかは命題だ。同時に健康思考も加速するとなると、グルメなチルドミールの需要はさらに伸びていきそうだ。いつもの家事を少し楽にすることで、暮らしをさらに楽しく変化させる可能性を持つ、チルドミールの活用術。今後も引き続き、注目していきたい。