1. 緑茶の種類は豊富。それぞれの特徴を紹介

緑茶は、発酵させないお茶の総称である。一口に緑茶と言っても、いろいろな種類があるのを知っているだろうか。中でも特に有名なお茶の種類と、それぞれの特徴を紹介しよう。
玉露の特徴
玉露は、新芽が出たころから茶葉に覆いをかぶせ、あえて日光を遮って作られるお茶の種類だ。手間暇がかかるため高級な茶であり、うまみが濃く、甘さが感じられる。一方、日光に当てず若芽の状態で摘まれることで、カフェインの含有量が非常に高いのも特徴だ。
煎茶の特徴
日光を遮ることなく作られる一般的なお茶である。適度な渋みとすっきり感があり、産地にもよるがほのかな甘みも感じられる。蒸し方によっても味わいは異なり、もっともポピュラーな分様々なバリエーションがある緑茶である。
番茶の特徴
一般的に煎茶に使用される時期を逃し、夏~秋の遅い時期に摘まれた茶葉を使用して作られる緑茶だ。やや渋みが多く、価格も安いことから、普段使いのお茶として飲用されることが多い。
玄米茶の特徴
番茶に炒った玄米を混ぜ込んだものである。番茶の濃いめの味わいにくわえ、玄米由来の香ばしい香りが楽しめる。
2. 緑茶を種類別に見た淹れ方・飲み方

健康を考えると、緑茶は1日に5杯以上を飲みたい。この飲み方で、がん・脳梗塞・脳卒中・心疾患・脳血管疾患・呼吸器疾患といった日本人の主要死因のリスクが下がる、というデータが出ているのだ。緑茶を飲む人の死亡リスクを研究する国立がん研究センターは、40歳から69歳の約9万人男女を、20年ほど追跡調査した。その結果、1日5杯以上の緑茶を摂取した男性の死亡リスクは0.87、女性は0.83と低く、摂取量が増すにつれてリスクが下がる負の相関がみられた。
長年の研究により、緑茶を飲むほどに死亡リスクが下がることが確認されたが、その理由はおもに、カテキンやカフェインによるものだと考えられている。カテキンは、血圧や体脂肪、脂質をコントロールすると言われている。カフェインは血管を保護し、呼吸機能を改善するといった効果があることから、死亡リスクを下げることに繋がったと推定されている。
そんな健康効果の高い緑茶だが、種類別の淹れ方、飲み方を紹介しよう。
長年の研究により、緑茶を飲むほどに死亡リスクが下がることが確認されたが、その理由はおもに、カテキンやカフェインによるものだと考えられている。カテキンは、血圧や体脂肪、脂質をコントロールすると言われている。カフェインは血管を保護し、呼吸機能を改善するといった効果があることから、死亡リスクを下げることに繋がったと推定されている。
そんな健康効果の高い緑茶だが、種類別の淹れ方、飲み方を紹介しよう。
煎茶の淹れ方、飲み方
渋み成分のカテキンを引き出すために、70℃から90℃といった温度のお湯を使う。
玉露の淹れ方、飲み方
渋み成分のカテキンを抑え、旨み成分であるテアニンを引きだすために、通常のお茶よりも低い温度のお湯を使う。50℃や60℃といった温度で淹れる。
番茶・玄米茶・ほうじ茶の淹れ方、飲み方
玄米茶やほうじ茶には、カテキンやテアニンがもともとあまり含まれていないので、95℃といった高温の湯によって、香りを引き出すようにして淹れる。
3. 緑茶を健康的にアレンジした飲み方

緑茶に含まれるカフェインは、死亡リスクを減らすことに効果があったと考えられているが、夜に摂取すると覚醒効果があるために眠れなくなったり、利尿作用により夜トイレが近くなるなどといった、マイナス面もある。
そういった場合に、アレンジしたい飲み方を紹介しよう。それは、水出しで緑茶を入れることである。氷を加えてもよい。カフェインは、低温で抽出した緑茶には出にくいといった性質がある。これによってカテキンも減るのだが、うまみ成分であり、ほっとさせる効果があるテアニンは、低温でもしっかり抽出されることから、そちらを主に活用するというわけである。夜のリラクゼーションにぴったりな飲み方のアレンジである。
さらなるアレンジとしては、レモンを加えるというものがある。緑茶とレモンの組み合わせは、意外と人気の飲み方で、レモンそのものや、レモンの香りのハーブを入れるなどの方法が知られている。
そういった場合に、アレンジしたい飲み方を紹介しよう。それは、水出しで緑茶を入れることである。氷を加えてもよい。カフェインは、低温で抽出した緑茶には出にくいといった性質がある。これによってカテキンも減るのだが、うまみ成分であり、ほっとさせる効果があるテアニンは、低温でもしっかり抽出されることから、そちらを主に活用するというわけである。夜のリラクゼーションにぴったりな飲み方のアレンジである。
さらなるアレンジとしては、レモンを加えるというものがある。緑茶とレモンの組み合わせは、意外と人気の飲み方で、レモンそのものや、レモンの香りのハーブを入れるなどの方法が知られている。
結論
緑茶と言っても、多くの種類がある。今回紹介したもの以外にも、茎茶・粉茶・抹茶・かぶせ茶など数多く存在している。お茶を抽出する温度や飲み方もさまざまだが、一般的には高級になるほど、湯の温度が低くなると覚えておけば間違いないだろう。いずれも、急須に残しておくと渋くなるので、湯呑み茶わんに注ぎきるのが、2杯目を楽しむコツである。また、最後の一滴こそ美味と言われているので、緑茶を淹れる際にはお忘れなく。