気になるカロリー・糖質・栄養は？コーラ好きが賢くコーラを飲む方法

コーラのカロリーはメーカーによって若干の差があるものの、コップ1杯（200ml）あたり約90～96kcalである。こうして見ると、思ったよりカロリーが高くないと感じた人もいるかもしれない。
ここで合わせて覚えておいてもらいたいのが、厚生労働省と農林水産省が定めている、嗜好飲料とお菓子を適量食べるための目安カロリー「200kcal」である。もしコーラをコップ1杯飲んだなら、その日の菓子や嗜好飲料から摂るカロリーを104～110kcalに抑えるようにしよう。

カロリーだけを基準にすると、適正量を調整すれば、コーラは毎日飲んでも大丈夫そうだとも思える。しかし、コップ1杯のコーラ（200ml）には、約22.6～23.8gの糖質が含まれていることに注意しなければならない。
はっきり言って、この糖質量はかなり多い。世界保健機関（WHO）は、菓子や嗜好飲料から摂取する1日の糖類摂取量を総カロリー量の5％未満とするように注意喚起している。これを参考にすると、平均的な成人なら25g程度に抑えるべきだと言える。つまり、コーラ1杯には、ほぼ1日分の糖質が含まれているのである。
また、飲料という形で急激に糖質を摂取するのも身体によくない。人のエネルギー源である糖質は、一度に大量に摂取すると血糖値が急上昇し、体内ではインスリンという物質が分泌される。インスリンには、糖分を身体に蓄えようとする性質があるため「糖質の摂り過ぎ＝太りやすい身体づくり」という図式が成り立ってしまうのだ。
コーラを飲む量は、1日1杯（200ml）を超えないように飲むのが賢い飲み方だといえる。もし間食をするなら、コップ半量など、飲む量を抑えるとよい。さらに、習慣化しないように、飲む頻度にも気をつけよう。

糖質が高いコーラには、ほかにどのような栄養素が含まれているのだろうか？とくに多く含まれる栄養素は、リンだ。コーラ1杯（200ml）に含まれるリンの量は、およそ22㎎である。
リンは、カルシウムとともに歯や骨を作り上げると言われる栄養素だ。また、リン脂質、となり細胞膜を作るDNAやATP（高エネルギーリン酸化合物）などを構成する要素となるなど、身体にとって重要な役割を担っている。しかし、近年はリンの過剰摂取のほうが問題となっている。と言うのも、リンはリン酸塩として加工食品に多く使われているためだ。摂取し過ぎたリンは、体内でカルシウムの吸収を妨害してしまう。リンの摂取上限量は、成人であれば3,000mgと言われており、コーラだけで上限値に達する心配は低いと思われるが、加工食品をたくさん食べる習慣がある人は気をつけよう。

カロリーもさることながら、糖質が多いことが気になるコーラ。どうしても飲みたい日は、コップ半量～1杯に抑えて賢くコーラを飲むようにしよう。500mlのコーラが余ってしまったら、肉料理に少しずつ使って消費するという方法もある。コーラには、肉を柔らかくする作用があるためだ。これからもコーラ好きとして、賢くコーラを満喫しよう。