1. ぜんざいの保存方法で押さえておきたいポイント

正しい保存方法を理解しておかなければ、作りすぎたぜんざいを、後日美味しく食べることができない。そこでまずは、ぜんざいの正しい保存方法について、押さえておくべきポイントを2つ説明しよう。キーワードは、「冷暗所」と「密封」である。
冷暗所
ぜんざいは、必ず冷暗所で保存しよう。冷暗所とは、湿度が低く直射日光の当たらない場所のことを指す。冷暗所に保存することで、ぜんざいの温度上昇を防ぎ、傷みにくくする効果がある。ぜんざいの正しい保存方法として必ず理解しておきたい。
密封
もう1つ、ぜんざいを保存する際は、密封容器に入れることを忘れてはいけない。空気に触れないようにすることで、ぜんざいの劣化を防ぐことができるのだ。容器は、袋タイプでもタッパーのようなものでも構わない。
2. ぜんざいの冷蔵保存

先ほどの冷暗所という条件を見るに、ぜんざいは冷蔵保存に適しているようにも思える。冷蔵保存であれば、直射日光に当たることもなく、温度上昇の危険もない。つまり、ぜんざいの保存は冷蔵保存がベストということだろうか。
1日で食べきれる量なら冷蔵保存も可
結論から述べると、ぜんざいの冷蔵保存は「1日で食べきれる量の場合のみOK」だ。冷蔵保存は、ぜんざいに含まれる水分によって湿度差が生まれやすく、カビ発生の原因になってしまう。そのため、長期保存ではなく1日で食べきれる場合のみ冷蔵保存して欲しい。また、冷蔵庫から取り出して食べる際は、必ず1度火を入れてから食べること。
長期保存の場合は冷凍保存
では、長期保存の場合はどうか。ぜんざいを長期保存する場合は、次の節で詳しく紹介する冷凍保存がおすすめだ。水分ごと固めるため、湿度差も生まれないからだ。
3. ぜんざいの冷凍保存

ぜんざいを長期保存する場合、冷凍保存がベストであることは前述の通りだ。そこで次は、ぜんざいを冷凍保存するための具体的な方法を解説しよう。
水分を減らして密封する
まず、水分の多い状態では冷凍保存しにくいため、ある程度煮詰めて水分を飛ばそう。その後、湿度差をなくすために冷まして冷凍庫へ入れるとよい。この際、ラップやタッパーなどを使い、密封することを忘れてはいけない。また、1食分ずつに小分けして冷凍すると、解凍する際にも便利だ。
冷凍保存を活かしたアレンジレシピ
せっかく冷凍保存したのなら、そのまま食べるだけではもったいない。そこで、ぜんざいの冷凍保存を活かしたアレンジレシピを試してみよう。おすすめは、「あんミルクセーキ」だ。用意するのは、凍らせたぜんざいと牛乳。2つをミキサーにかけるだけでできる、簡単レシピだ。甘みをプラスしたい場合は、砂糖を加えてもよいだろう。ぜひ1度試してみて欲しい。
4. 保存したぜんざいの解凍方法

ぜんざいを冷凍保存した場合、気になるのが、その解凍方法だ。たとえば、電子レンジや鍋で火にかける方法・自然解凍など、いろいろな手段が考えられる。ぜんざいの冷凍保存に適した解凍方法はどれだろうか。
自然解凍がおすすめ
結論から述べると、ぜんざいの解凍方法は自然解凍をおすすめする。ほかの方法でも解凍できるが、あずきに余分な火が入り、風味が損なわれてしまう。鍋などに入れて完全に自然解凍し、食べる直前に火にかけることで、できたての味に限りなく近い味を再現できるだろう。なお、水分が足りない場合は、火にかける際に水を足すとよい。冷凍保存することで、ぜんざいは長期保存が可能だ。あずきが大量にあるときには、作り置きしてもよいかもしれない。
結論
ぜんざいは、温かくしても冷たくしても美味しい。また、市販の粒あんで簡単に作ることができる。作りすぎたときは水分を十分に飛ばし、小分けにして冷凍庫へ。この保存方法さえ忘れなければ、後日美味しいぜんざいを楽しむことができる。自宅でぜんざいを作る際の参考にして欲しい。