1. ミネラル不足とは
ミネラルとは
高校生の化学の授業を思い出してほしい。元素記号が多く並んだあの表を暗記したと言う人も多いだろう。世の中にあるあらゆる物質を構成する基本単位を元素といい、人間の身体はおもに酸素、炭素、水素、窒素の4つでできている。この4元素以外を総称したものがミネラルである。
体内におけるミネラル
人体において必要とされるミネラルは、16種類が解明されている。必須ミネラルとよばれることもある。なかでも必要量の多い7種を主要ミネラルと呼び、これらはカルシウム、カリウム、リン、ナトリウム、マグネシウム、硫黄、塩素である。これ以外の9種を微量ミネラルと呼んだりする。ちなみに微量ミネラルには鉄や亜鉛などが含まれている。
ミネラル不足で起こること
ミネラルは総称であることから、それぞれ役割が異なる。ミネラル不足で起こる身体への弊害は数え切れないほどある。特によく話題にのぼるのはカルシウム不足や鉄分不足である。カルシウムは骨粗鬆症だけでなく、血圧や脳への影響も懸念されている。ミネラルは身体の代謝や調整、骨や歯の形成など、あらゆる部分で活躍してくれる必要不可欠な存在。つまりミネラル不足は、身体の不調の原因となりうるということである。
2. ミネラル不足を解消する飲み物
ミネラル不足の背景
ここまで飽食の時代に、なぜミネラル不足が起こるのか?その背景には食の欧米化と食材そのものに含まれるミネラル成分の低下が大きく関係している。日本は古くから海藻を中心としたミネラルを当たり前のように食してきた。これが食の欧米化に伴い、摂取量が激減。これがミネラル不足の大きな要因であると言えるだろう。また土壌変質や大量生産のあおりをうけ、野菜などのミネラル成分が減少しているとも言われている。
摂りすぎにも注意
ミネラルは摂ればいいというものではない。ミネラルのなかにはナトリウムのように摂りすぎると別の病気を引き起こすものがある。なんとなく足りていないからと自己判断するのは危険。医師に相談するといいだろう。
ミネラル不足を解消する飲み物
ミネラル不足を一気に解消してくれるような飲み物をつくるのは、なかなか難しい。ミネラル不足を解消するのではなく、ミネラル不足解消の手助けになる飲み物をチョイスするのが正解である。ナチュラルミネラルウォーターや麦茶、ノンカフェインのブレンド茶はさまざまなミネラルが微量ではあるが含まれており、カロリーがないため、デイリーに用いるのには最適だ。
3. ミネラル不足解消に適した飲み方とは
「夏には麦茶」は正解
暑くなってくると麦茶のCM が流れ始める。「夏には麦茶」の謳い文句は、健康面からみても実は優れている。麦茶の原料である麦にはミネラルが豊富に含まれている。それぞれ微量ではあるが日常的に摂り入れるのであればちょうどいい。ミネラル不足を解消してくれるドリンクと言える。
清涼飲料水は?
ミネラルが含有している清涼飲料水は、上手に摂り入れる必要がある。普段からミネラル摂取のために継続して飲んでいると、どうしてもカロリー過多や虫歯の増加など、別の弊害が出てきてしまうからだ。大量の汗をかいたとき、糖分も一緒に摂取したいときなど、シーンに合わせてチョイスしたい。また蜂蜜と天然塩、レモンを使って自分で作ることもできるのでそちらも合わせて利用したい。
結論
ミネラル不足は、さまざまな症状を引き起こすきっかけを作る可能性がある。うまく取り入れたい栄養素であるからこそ、きちんとした知識が必要である。ミネラルが含まれている飲み物は、麦茶やノンカフェインのブレンド茶などノーカロリーのものがおすすめである。糖分が含まれているものは、別の弊害が起こりやすいためシーンに合わせた摂取が求められる。