1. 奈良漬けのカロリーは高いのか?

一般的な奈良漬けのカロリー
近頃は、大根・なす・きゅうり・ニンジンなども奈良漬けに利用されているが、今回はオーソドックスに、白瓜の奈良漬けのカロリーを見ていこう。白瓜の奈良漬けは、1切れ6gあたり9kcalである。1切れで9kcalであれば高く感じないかもしれない。
酒粕のカロリーが影響している?
漬物の中でも甘みのある、べったら漬けは、100gあたり57kcalである。べったら漬けは、米麹と砂糖で本漬けされている。
対して白瓜の奈良漬けは、酒粕を何度も取り換えながら、3年もの長きに渡って熟成させるという作り方をする。都度、新しい酒粕の栄養を白瓜にうつしていくので、カロリーが高くなるのだろうか。奈良漬けは、日本農林規格によりアルコールを3.5%以上含むとされているのも、理由のひとつだろう。
べったら漬けの方が甘く感じるのに不思議なくらいである。
対して白瓜の奈良漬けは、酒粕を何度も取り換えながら、3年もの長きに渡って熟成させるという作り方をする。都度、新しい酒粕の栄養を白瓜にうつしていくので、カロリーが高くなるのだろうか。奈良漬けは、日本農林規格によりアルコールを3.5%以上含むとされているのも、理由のひとつだろう。
べったら漬けの方が甘く感じるのに不思議なくらいである。
2. 奈良漬けに含まれる栄養は?

それでは、奈良漬けにはどんな栄養が含まれているのだろうか。
炭水化物と水分がほとんど
奈良漬けは、100g中水分が49.9gとなっていて、残りのほとんどを炭水化物40.8gが占めている。そのほか三大栄養素は、たんぱく質が4.5g、脂質が0.1gである。
ビタミン、ミネラル類では、ナトリウムやカリウム、ビタミンB6が特に多く含まれている。
ビタミン、ミネラル類では、ナトリウムやカリウム、ビタミンB6が特に多く含まれている。
乳酸菌のほか特有の成分も
また発酵がすすむことで、生きた乳酸菌が豊富に含まれている。
さらに、メラノイジンと呼ばれる成分は、奈良漬けの茶色い色を構成しているもので、抗酸化作用があるだけでなく、ビタミンなどの吸収を助ける効果があると言われている。
さらに、メラノイジンと呼ばれる成分は、奈良漬けの茶色い色を構成しているもので、抗酸化作用があるだけでなく、ビタミンなどの吸収を助ける効果があると言われている。
3. 奈良漬けは糖質が高いのか?

奈良漬けの糖質はどれくらいなのだろうか。奈良漬け10gあたりの糖質は3.8gである。
べったら漬け10gあたりの糖質は1.2gであることから、比較すると、奈良漬けの方が3倍以上高いことが分かる。ちなみに農林規格では、糖用屈折計示度で35度以上であること、塩分は5.0%以下と定められている。
べったら漬け10gあたりの糖質は1.2gであることから、比較すると、奈良漬けの方が3倍以上高いことが分かる。ちなみに農林規格では、糖用屈折計示度で35度以上であること、塩分は5.0%以下と定められている。
4. 奈良漬けをカロリーオフする食べ方

酒粕こそカロリーの元
奈良漬けを食べるときに、ついている酒粕の処理はどのようにしているだろうか。
酒粕をうっすらと表面に残すのが、美味しい食べ方だとしているところもあるが、やはり、漬物として奈良漬けをハイカロリーに仕立ててきたのは、酒粕である。少しでもカロリーオフするのであれば、できるだけ酒粕をぬぐって食べるのが賢い方法だろう。
酒粕をうっすらと表面に残すのが、美味しい食べ方だとしているところもあるが、やはり、漬物として奈良漬けをハイカロリーに仕立ててきたのは、酒粕である。少しでもカロリーオフするのであれば、できるだけ酒粕をぬぐって食べるのが賢い方法だろう。
ちなみに、奈良漬けを水洗いすると、香りが飛んでしまいかねない。完璧に酒粕をぬぐうのは難しいかもしれないが、手指やゴムべらなどを使い、できる範囲で落としていくのが、正しくカロリーオフする方法だと考えられる。
奈良漬けを手作りする方法も
また、味わいはだいぶ減ってしまうことが予想されるが、手作りで奈良漬けを下漬けの段階まで漬けるという方法もある。奈良漬けは、6~8回ほど酒粕を取り換えながら、3年ほどかけて酒粕に漬け込んで熟成させて作る。1回目の下漬けまでを自分の手でつくり、1か月ほど寝かせた時点で中断し、あっさり目の奈良漬けをいただくというカロリーオフの方法もある。
もしくは、非常に単純なことではあるが、せいぜい3切れ程度で我慢するように自身をコントロールすることが、一番シンプルで美味しく食べられる方法だろう。
結論
奈良漬けのカロリーは、漬物にしてはかなり高いことが分かった。同じように甘みが感じられる、べったら漬けのカロリーとの差は歴然だ。これは、漬け込みの工程と期間によるものであろう。また、奈良漬けのアルコール度数は、そこらの低アルコール飲料よりも高いので、それなりのカロリーや糖分になるのも納得させられるものがある。