基本からアレンジアイデアまで！ココアの美味しい飲み方を紹介

まずは基本となるココアの美味しい飲み方を改めて確認してみよう。
まず、小さめの鍋にココアパウダーを入れ、少量の水または牛乳を加えてココアパウダーがペースト状になるまで練る。この時、すでに味付けがされている調整ココアはそのままでいいが、ピュアココアを使う場合はお好みの量の砂糖も一緒に加えるようにしよう。この作業はココアパウダーに含まれるでんぷん質をアルファ化(糊化)させるために行うものだ。ココアはアルファ化させることによって口当たりが滑らかになる。風味も豊かになるので美味しいココアが飲みたいならこのひと手間は欠かせない。

さらにこだわるのであれば、牛乳や水を入れて練る前にココアパウダーを鍋で炒るようにすると、さらにカカオの風味が増すので覚えておこう。

次に、ペースト状になったカカオパウダーに温めた牛乳を少しずつ注いでいく。この時注意したいのは、牛乳を沸騰させてしまわないようにすることだ。牛乳は沸騰するとたんぱく質が変性してしまい、口当たりが悪くなる。まろやかな口当たりを楽しむためにも鍋の火加減の管理には十分気を付けよう。

そのまま飲んでも美味しいココアだが、ちょっとしたものを加えてアレンジするだけで美味しさが倍増するちょい足しレシピも数多く存在する。ここでは、そんなココアの飲み方の幅が広がる、スパイスを加えるだけでいいアレンジレシピを紹介しよう。

ココアから漂うほっとするような甘い香りはココアの醍醐味ともいえるようなものだが、そこにスパイスの香りを加えると、味にも香りにも深みが増すようになる。お菓子作りでも相性がよいシナモンをはじめ、ジンジャーやクローブ、オールスパイスといったスパイスをココアにひとふりするだけで、ココアが大人の飲み物に姿を変える。さらに刺激を楽しみたいのなら、カルダモンやブラックペッパー、山椒といった特徴的なスパイスを加えてみるとよいだろう。スパイスはほんのひとふりでも香りが強く出るものが多いので、分量には注意が必要だ。

同様に、スパイスと同じような使い方でミント系のハーブを加えても、ココアがさわやかな味わいになる。

ココアのアレンジといえばマシュマロやジャムといった甘い食材を加えるイメージを持っている人も多いだろうが、スパイスをほんのひとふり加えるだけでもココアは全く別の風味を楽しめるようになる。カロリーをオフすることもできるのでおすすめだ。ぜひ一度試してみてはいかがだろうか。

冬に飲む温かい飲み物という印象の強いココアではあるが、冷やしてやれば夏場にも美味しくいただける。冷たいココアの作り方を覚えて、季節に合わせた飲み方を楽しめるようになろう。

基本の作り方はこれまでと同様で、まず少量の水や牛乳でココアパウダーを練り、ホットミルクを加えてホットココアを作ることから始まる。その後粗熱を取り、冷蔵庫で冷やせばアイスココアのできあがりというわけだ。

とはいえ、粗熱が取れ冷蔵庫で冷えるのを待つというやり方だけでは、ココアが飲みたいと思っていてもなかなか手が出ないものだろう。そんな時は濃いめのホットココアを作り、氷で薄めながら急速に冷ましていく作り方がおすすめだ。

また、市販のココアには冷たい牛乳を注ぐだけで作れてしまうアイス専用のココアもある。毎朝の朝食に、飲み方が決まっているのであればこういったココアを用意しておくのもよいだろう。

ココアの美味しさはひと手間練る作業を加えるだけで大きく変わる。どんな飲み方をするにせよ、最初にココアを少量の水や牛乳で練る手間は惜しまないようにしたいところだ。ちなみに、ココアに含まれているポリフェノールは健康上もよい働きを持っている。美味しさだけでなく健康面でも嬉しいココアを、さまざまな飲み方で飽きずに飲み続けてはいかがだろうか。