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ちゃんぽんと皿うどんを混同してしまう理由はあれにあった!

投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:
管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年4月24日

長崎のご当地メニューとしても知られる、ちゃんぽんと皿うどん。この2つを混同して覚えている人は、意外に多い。同じ店に置いてあることも多く、確かに間違えやすいのも事実だ。ちゃんぽんと皿うどんが混同されがちなのには、理由がある。そのキーワードとなるのが、生まれ故郷の長崎である。今回は、長崎におけるちゃんぽんと皿うどんのルーツを探りながら、基礎知識や違いについて学んでいきたい。

1. ちゃんぽんと皿うどんの基礎知識

長崎は、日本のなかでも特異な歴史を歩んできた地域である。ご存知の通り、日本は長らく鎖国を行なっていた過去がある。その当時、唯一海外に開かれていたのが長崎である。開国後も、限定的であった港のひとつに数えられた。その影響は、今でも色濃く残っており、建物や街並みはもちろん、食文化もそのひとつである。特に当時、交流のあった唐やオランダなどの影響が強く、ちゃんぽんと皿うどんも、こうした背景から生まれた料理である。

ちゃんぽんとは

ちゃんぽんは、白濁したスープに具沢山の肉や魚介、野菜の炒め物がのった中華麺のこと。名前の由来は諸説あるが、中国文化と日本の食材が混じり合ってできた料理であることは間違いない。開国後、ある中国料理店の店主が、貧しい中国人留学生に振る舞ったのがルーツと言われ、以来、長崎でソウルフードとして親しまれてきた。

皿うどんとは

皿うどんもちゃんぽん同様、長崎の文化が育んだ味だ。多くの人は皿うどんと聞くと、揚げた中華麺にあんかけがのったものをイメージするだろう。しかし実はそれ以外にも、ちゃんぽんの麺を使った太麺タイプがある。そもそも皿うどんは、ちゃんぽんを出前用にアレンジするために、始まった料理だと言われている。ちゃんぽんと同じ具材がかかった、汁なしバージョンの麺として誕生したのだ。

2. ちゃんぽんと皿うどんの美味しさ

ちゃんぽんの美味しさ

ちゃんぽんの美味しさは、こってりとコクのあるスープと絡み合う独特の麺、そしてたっぷりの具材にある。麺は普通の中華麺とは異なり、唐灰汁を入れて作った特有の麺である。これは、長崎でも限られた製麺所でしか製造されていない。独特の風味が香り、中華麺とはひと味もふた味も異なる。これが美味しさの決め手と言っても過言ではない。

皿うどんの美味しさ

長崎では、皿うどんと言うと細麺と太麺を選ぶことができる場合が多い。細麺は、多くの人が知っている、パリパリに揚げた中華麺を使用したものである。対して太麺は、ちゃんぽんに使われる麺を具材と一緒に煮込んだものである。本来は、ちゃんぽんのスープを味付けに使うので、味わいは同じだ。

3. ちゃんぽんと皿うどんの違い

スープの有無

最大の違いは、スープの有無である。ちゃんぽんはラーメンのようにスープがたっぷりと注がれているが、皿うどんは少量のスープで炒めた具材と麺を煮込み、最後にとろみをつけて仕上げる。細麺にかける場合は、麺は煮込まずに、上から具材をかけるだけである。

麺の違い

ちゃんぽんと皿うどんの太麺は、同じ唐灰汁を使った麺を使っているので同じであるが、皿うどんの細麺は中華麺を使用しているので、麺が異なる。ただ、ちゃんぽんと皿うどんの太麺に関しても、麺自体は同じであるが、スープを注いだものと煮込んだものと調理法に違いがあるので、食感は若干異なる。

ちゃんぽんと長崎ちゃんぽん

ちゃんぽんに使われる麺は、唐灰汁を入れて作った特有のものだが、世に出回るすべてのちゃんぽんが、この麺を使っているわけではない。ちゃんぽんのなかでも、長崎生まれのちゃんぽんだけである。というのも、この唐灰汁は薬品に分類されるもので、製造には特別な免許が必要になる。長崎でも、数件しか製造が許されていないのだ。

結論

長崎の街には、寺や橋、建造物、中華街など、中国の風情感じる場所が多く存在する。ちゃんぽんと皿うどんも、そうした中国の文化が色濃く反映された食べ物である。ちゃんぽんがベースになり、発展したのが皿うどん。どちらもルーツは同じということになる。混同するのも仕方ないのかもしれない。世にあるちゃんぽんは、長崎ちゃんぽんとは異なるものも多い。ぜひ、本場の味を食べてみてほしい。
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