1. 干し肉の基本的な作り方

干し肉の作り方はさまざまあるが、まずは基本である「涼しい場所に干して作る方法」について解説しよう。
干し肉を作る際の下ごしらえ
- 牛肉を好みの厚さにカットし、塩をもみ込む。
- 調味料を合わせて混ぜ、ビニール袋や保存容器に肉と一緒に入れて下味を付ける。
- 半日から1日置いておく。
塩をもみ込む理由は、水分を抜き塩分をしみ込ませることで腐敗を防ぐためだ。干し肉の作り方はさまざまといえども、肉が腐敗しないよう手を加えることは欠かせない。
干し肉を作る方法・手順
- 冷蔵庫から取り出したら2時間ほど水に浸し、塩抜きをする。
- 風通しのよい場所に干すなどして乾燥させる。
- 乾燥してカチカチになったら表面の汚れを取り除き、度数の高い酒で拭いたら完成。
乾燥は2週間から1ヶ月ほどが目安だ。途中で乾燥を止めれば生乾きのハム状にすることもできる。もしカビが生えてしまっても、すぐに酒で拭き取れば問題ない。干し肉の作り方は難しくはないが、毎日肉の状態をチェックする必要があるため、そういった時間が取れるタイミングで作るとよいだろう。
2. 自家製干し肉に必要な材料の選び方

干し肉の作り方、とくにビーフジャーキーを作るのに必要な材料は、大きい肉と調味料のみである。それぞれ確認してみよう。
肉の選び方
ビーフジャーキーに使う肉は基本的に牛肉であればどの部位でもよく、一般的にはもも肉やハラミ、ロースなどを使う。基本的には赤身の部分が多い肉がおすすめだ。赤身のもも肉であれば、脂っぽさが少なく、肉質も柔らかすぎないためビーフジャーキーに最適だろう。干し肉の作り方の基本知識として肉の部位の選び方は覚えておいて損はない。
調味料の選び方
干し肉の作り方で、味付けは欠かせない工程である。
【ビーフジャーキーの味付け例】
醤油、砂糖、塩こしょう、しょうが、ネギ、にんにく、みりん
ビーフジャーキーはアメリカが発祥であるが、日本のメーカーが醤油味を作ったことで、人気の味付けとなっている。
ビーフジャーキーは味付けを濃くするのが美味しさのポイントだ。下味をしっかり付けてから乾燥させるようにしよう。
ビーフジャーキーは味付けを濃くするのが美味しさのポイントだ。下味をしっかり付けてから乾燥させるようにしよう。
3. おすすめの干し肉の作り方3選

干し肉の作り方には、冷暗所で乾燥させる方法のほかにオーブンを使う方法もある。家庭でもできる方法を3つ紹介しよう。
その1.冷蔵庫で干し肉を作る
冷蔵庫を利用した干し肉の作り方を紹介する。
- 調味液から肉を取り出したら、キッチンペーパーで水分を取る。
- 皿に肉を置き、ラップをかけずに冷蔵庫に1日ほど入れておく。
- 1日経ち乾燥してきたら、さらに低い温度のオーブンで両面を焼けば完成。
その2.食品乾燥機で干し肉を作る
食品乾燥機を使った干し肉の作り方を紹介する。
- 下味を付けた肉をクッキングシートを敷いた食品乾燥機の中に並べて、約70℃の設定で6~9時間乾燥させる。
- 食品乾燥機のみでは肉に火が通っているわけではないので、オーブンやフライパンでじっくりと火を通し仕上げる。
その3.オーブンで干し肉を作る
オーブンを使った干し肉の作り方を紹介する。
- 下味を付けた肉を、焼き網のうえにのせて100℃のオーブンで焼く。
- 15分焼いたらひっくり返して、さらに15分焼く。
4. 自家製干し肉を作るときの注意点

干し肉の作り方は難しくはないため自宅でも作れるが、衛生面には十分注意してほしい。生肉を熟成、乾燥させて作るわけであるが、水分が飛んだカラカラの肉をそのまま食べている場合は、少々リスクがあるだろう。カラカラに乾いた肉は生で食べても問題ないと思いがちであるが、食中毒の危険性が高いことは意識しておくべきだ。
自宅で干し肉を作るときにリスクを減らすには、手指や調理器具をしっかり消毒し、清潔な環境で作ることが大切である。また、オーブンで加熱してから日干しすれば、リスクを減らせるだけでなく、乾燥までの時間が短くなるため、干し肉をいち早く楽しむことができるだろう。
干し肉の作り方で、安全性や衛生面を重視するのであれば、衛生的な環境で製造された市販品の購入をおすすめしたい。自分で作る楽しみを重視するのであれば、干し肉の作り方をしっかり確認したうえで、個人の責任において、安全な環境で干し肉作りをしよう。
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結論
干し肉を作るときは、肉を切って下味を付け、乾燥させて加熱という過程が基本である。しっかり水分を飛ばして乾燥させれば日持ちがするので、ゆっくりと楽しめるだろう。ビーフジャーキーは店で買うのもよいが、添加物や品質が気になる人は自宅で絶品ビーフジャーキーを作ってみてはいかがだろうか。