1. ブルグルの基礎知識

ブルグルは、米ともパスタとも似ていると言われる、少し変わった穀物。その正体は、セモリナ粉で作る挽き割り小麦のこと。セモリナ粉と言えば、パスタやクスクスの原料として知られる。ブルグルに使われるのは、そのなかでもさらにタンパク質を多く含んでいる褐色のもの。ルックスはクスクスに近く、大きさ的には少し大きい。モロッコやトルコでは、国民食として愛されている存在だ。ブルガーと呼ばれることもある。
丸麦か細挽きか
日本で購入できる種類は、大きく分け粗挽きタイプと細挽きタイプの2種類。見た目は、粗挽きタイプは玄米に、細挽きタイプはクスクスに近い。用途に合わせてチョイスするとよいだろう。価格も比較的リーズナブルなので、両方買い求めてもよい。輸入食材店やオンラインショップでの購入が楽だろう。
クスクスとの違い
ブルグルは、クスクスと比較されることが多い。クスクスとは白色のセモリナ粉を粉末にしてから、粒状にしたもの。対してブルグルは、褐色のセモリナ粉を一度蒸したあとで、挽き割りにしたものである。似ているようで、作り方も原料も少々異なることを知っておきたい。
2. ブルグルの美味しさとは?

食感
ブルグルの美味しさは何と言っても、その食感にある。口の中でプチプチと弾けるような食感がクセになる。食べ進めると、もちもちとした食感を味わうこともできる。米というよりは、やはりクスクスに近いイメージだ。
味わい
味わいは穀物特有の甘みと、どこかナッツのような風味を感じることができる。それ自体に強い味がついている訳ではないので、米やクスクスのような感覚で、幅広く活用することができるところも大きな魅力。
優れた栄養素
ブルグルは言わば、全粒粉。普通なら精米するところを、精米をせずに小麦をそのまま活用している分、栄養素がとても高い。食物繊維も豊富で、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維を併せ持つことから、スーパーフードとも呼ばれている。さらに、ビタミンやミネラルも豊富。根本的に穀物なので、添加物が入っているものも少なく、安心して食べることができるのも、現代においては大きな利点と言える。
3. ブルグルのおすすめの食べ方

丸麦のブルグルは、炊飯器で炊く、またはピラフのように鍋で炊いて使うとよい。細挽きのものは、お湯を入れて5分ほど蒸らすだけで食べることができる。スープなどに直接、投入することも可能だ。
サラダがおすすめ
プチプチの食感は、サラダによく合う。タブレのような感覚で使うとよいだろう。昨今、世界のセレブリティの間では、玄米もサラダに使うのが定番だと言う。このように穀物をさっぱりとサラダで食べる習慣は、食のマンネリ化防止にも一役買ってくれる。小さく刻んだ野菜やチーズと合わせて、塩胡椒と美味しいオリーブオイル、そしてレモンなどの柑橘を絞るだけと、作り方もいたってシンプルだ。
カレーやスープと
もちろん、ブルグルを普通の米のような感覚で使っても、美味しさを堪能することができる。カレーやスープなどをかけて食べるのも有り。また、残ったカレーに細挽きのブルグルを加え、スープを吸わせながら炊き上げる食べ方もおすすめだ。
結論
栄養価が高く、バリエーション豊かに食すことができるブルグルは、注目度の高い穀物。栄養価は満点、それでいて少ないお湯で炊き上げることができるので、緊急時の非常食としても実に優秀である。価格もそこまで高くないので、輸入食料品店で手に入れて、まずはクスクスのような感覚で食べてみよう。
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