目次
1. クスクスとは?

クスクス(Couscous)とは、主に北アフリカ(モロッコなど)で作られている小麦粉を使った食材の一つ。また、クスクスを使った料理も「クスクス」と呼ばれる。クスクスの原料はパスタに使われているデュラム小麦であり、「世界最小のパスタ」と紹介されることも多い。一般的には蒸してから煮込み料理やスープにかけて食べることが多いが、サラダやデザートなどに使うことも可能だ。
2. クスクスの基本的な食べ方

クスクスはそのまま食べることができず、一般的には蒸してから食べることが多い。本場モロッコなどでは「ケスカス」という専門の鍋を使うことが多いが、普通の鍋・フライパンでクスクスを蒸すことも可能である。以下で紹介しているインスタントタイプの基本的な食べ方・手順を参考にしよう。
クスクスの食べ方・手順
1.鍋にクスクスと同量のお湯を沸かす
2.食塩と油を少量加え、クスクスを入れる
3.火を止めて全体をよくかき混ぜておく
4.そのまま7分ほど蒸らせば出来上がり
2.食塩と油を少量加え、クスクスを入れる
3.火を止めて全体をよくかき混ぜておく
4.そのまま7分ほど蒸らせば出来上がり
3. 世界中のクスクス料理を紹介

クスクスは北アフリカ発祥の食材・料理ではあるが、現在ではモロッコやフランスをはじめさまざまな国・地域で食べられている。ここでは、そんな世界中のクスクス料理についていくつか紹介する。
その1.モロッコのクスクス料理
北アフリカに位置するモロッコでは、古くからクスクスが食べられてきた。そんなモロッコを代表するクスクス料理の一つが、「野菜と牛肉のクスクス」である。これは、蒸したクスクスの上に、ひよこ豆・カボチャ・人参・大根・玉ねぎ・トマト・ズッキーニなどの野菜と牛肉(またはラム肉)を乗せた料理である。なお、モロッコでは安息日である金曜日に食べることが多いという。
その2.フランスのクスクス料理
クスクス料理はフランス料理店でも見かけることが多い。これは、フランスが北アフリカを植民地支配していたことが関係しているようだ。フランスの代表的なクスクス料理には、「タブレ」といったサラダなどがある。蒸したクスクスと玉ねぎ・トマト・きゅうり・パセリなどの野菜を和えてから、レモン汁で味付けした料理となっている。フランスの国民食ともいえる料理の一つである。
4. 市販のおすすめクスクス2選

日本では2010年からクスクスに注目が集まり、現在ではさまざまなお店が本場のクスクスを販売している。ここでは市販のクスクスの中から特におすすめの商品を2種類紹介する。
その1.FERRERO「COUSCOUS(クスクス)」
「COUSCOUS(クスクス)」は、フェレロ社が製造しているクスクスである。デュラム・セモリナ粉を100%使用しているクスクスであり、スープなどとも相性がいい商品という。1パックあたり500g入っており、賞味期限は「製造日から730日」となっている。
その2.ユウキ食品「クスクス」
「クスクス」は、中華・エスニック料理の調味料メーカーであるユウキ食品が販売しているクスクスである。こちらもイタリア産のデュラム・セモリナ粉を使用しており、プレーンでクセのない味わいが特徴となっている。1パックあたり500g入っていて、賞味期限は「製造日から2年」である。
5. クスクスに関するよくある質問

ここまでクスクスについて詳しく解説してきた。しかし、まだ「クスクスの名前の由来とは」や「クスクスの発祥地はどこか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、クスクスに関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.クスクスの名前の由来とは?
「クスクス」の語源はマグラブ語・アラブ語であるが、もともとはベルベル語(北アフリカの先住民族であったベルベル人の母語)の「セクス(seksu)」がもとになっているという。セクスの意味は「よく丸められたもの」とされており、その製造方法が由来になっていることが伺える。
Q2.クスクスの発祥地はどこ?
発祥地は北アフリカ(モロッコ・チュニジア・アルジェリア)であり、北アフリカの先住民族であるベルベル人が食べていたとされている。その後、北アフリカを植民地支配していたフランスを通じてギリシャやイタリアといったヨーロッパ諸国でも食べられるようになる。また、2010年代に入り日本でも認知度が高まり、食べられるようになる。
Q3.動物のクスクスとは何か?
ここまで食材・料理のクスクスについて説明してきたが、実は「クスクス」と呼ばれる動物も存在している。動物のクスクスはクスクス科クスクス属に分類されており、代表的な種類には、ハイイロクスクスやブチクスクスなどがある。体長は27~65cm程度であり、体重は5kg程度に達することもあるという。主にインドネシア、ニューギニア、オーストラリアなどに生息している。
結論
クスクスとは北アフリカ地域で誕生したショートパスタのことであり、現在ではモロッコやフランスなどさまざまな国・地域で食べられている。その特徴は、ほのかな小麦の味わい・風味・食感が楽しめることや、煮込み料理・スープ・サラダなどに使えることなどがある。ネット通販などでも購入できるので、もし興味があったらクスクスを探してみよう。
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