1. 海鮮丼の正しい保存方法

サーモンといくらで赤い色に統一したり、少し欲張っていろいろな種類の刺身をのせたり、自宅で気軽に作って楽しめる海鮮丼。新鮮で脂がのった魚がたっぷり敷き詰めてあると、大いに食欲をそそるものだ。
では、スーパーの寿司コーナーに陳列してある海鮮丼や、パックの刺身を使用して自分で作るものは保存できるのだろうか。すでにごはんの上に刺身がのった状態の海鮮丼なら、持ち帰ってすぐに冷蔵室に保存し当日中に食べるのが望ましい。海鮮丼にする前の刺身のみであれば、冷蔵保存も冷凍保存も可能だ。
皆さんはドリップという言葉をご存知だろうか。ドリップとは冷凍された刺身が解凍されるときに、温度が上がるにつれ刺身から出てくる液体のことで栄養成分を含んでいる。もし、店で販売されている海鮮丼やパックの刺身を購入したら、鮮度を保ちドリップを出さないためにも保冷バックなどに入れて持ち帰ると安心だ。あるいは、店でもらえる氷やドライアイスを当てて持ち帰るようにしよう。季節や所要時間にも左右されるが、とくに暑い時期は気を付けてもらいたい。
2. 海鮮丼を冷蔵保存する方法

テイクアウトした海鮮丼や自宅で作った海鮮丼をすぐに食べないときは、冷蔵庫に保存して当日中に食べるようにしよう。時間をおけばおくほど刺身の水分が抜けて味が落ちたり、ごはんがかたくなったりする可能性がある。翌日に持ち越して味わうのは基本的にNGである。どうしても翌日に食べたいときは、刺身のみをタレに漬けてごはんとは別に保存するようにしよう。
自宅で海鮮丼を作る場合、ごはんにのせる前の刺身の状態であれば、ドリップをキッチンペーパーで拭きとり、ラップで包んでから冷蔵室で保存しよう。もし温度が低いチルド室があればそこで保存するのがおすすめだ。ドリップを拭きとらず保存してしまうと、生臭さが残ったり変色したりする可能性がある。少しのひと手間で食べるときの味が違うのでぜひ実践してほしい。
保存期間の目安は刺身の場合も、海鮮丼と同じく当日中に食べること。ただしメーカーによっては氷点下なのに凍らないうえ、1~2日くらい保存可能な冷蔵庫もある。また、魚の種類によっても保存期間は異なり、とくにサバやさんまなどの青魚は足がはやいので必ず当日に食べきるようにしよう。
3. 海鮮丼の冷凍保存と解凍方法

海鮮丼を冷凍保存する場合は、そのままの状態はNG。1番のおすすめは刺身のみをタレに漬けて保存する方法だ。冷蔵保存と同じく刺身からドリップが出ていればキッチンペーパーで水気をしっかりと拭きとり、調味料とともにジッパーつきの保存袋に入れて空気を抜き、なるべく平らな状態で冷凍室へ入れよう。約1週間ほど保存が可能だ。
タレに漬けずに冷凍しても構わないが、解凍すると水分が抜けてパサパサしていたり、変色して見ための色が悪くなっていたり、変なにおいがする可能性がある。生の状態にして食べるのはおすすめしない。冷蔵庫で自然解凍するか、保存袋に入れたまま氷水や流水で解凍したらキッチンペーパーで水気を拭きとり、タレに漬け火を通して食べるほうが安心だ。
結論
海鮮丼の保存方法や保存のポイントなどを紹介したが、理解を深めてもらえただろうか。ちなみに紹介したドリップの中には旨み成分も含まれており、急激な温度変化の影響で出やすくなるという。ドリップが流れると味落ちの原因にもなりかねないので、解凍する際は冷蔵庫での自然解凍、もしくは氷水や流水で解凍を行おう。
この記事もCheck!