1. 酒粕は、使う量さえ気をつければ低カロリー!
酒粕100gあたりのカロリーは、およそ227kcalほどだ。参考までに、酒粕を使って甘酒を作る場合、1人前あたりに使う酒粕は大体25gほどの場合が多い。すると、該当のカロリーはおよそ57kcalとなる。ほかの料理を作るにしても、1人前に酒粕を50g以上使うような場合は決して多くない。したがって、1人前の料理について、酒粕に由来するカロリーは、多くて100kcal前後だといってよい。これらの値から考えると、酒粕は通常使う量であれば決して高カロリーではないといえる。もちろん使い過ぎには注意する必要があるものの、酒粕をカロリーを理由に控える必要はないといってよさそうだ。酒粕自体が十分に豊かな風味を持っているため、たとえばほかの調味料などを控えめにして、カロリーや塩分の摂り過ぎを防ぐことを考えるのもよさそうだ。
2. 酒粕は栄養豊富、ただしアルコールには要注意!
酒粕100gあたりの栄養成分を確認しながら、特徴を見ていこう。
・酒粕は幅広い栄養を含んでいる!
特徴として、まずたんぱく質が14.9gと高めだ。肉や魚などには及ばないものの、おおまかに調味料といえる食材としては十分な値だ。また、食物繊維の値も5.2gと高く、30代男性における1日の所要量の約25%を占める。かつ、脂質が1.5gと低いことも特徴だ。ほかにも、ミネラルやビタミンB群、葉酸などの栄養成分が幅広く含まれていることから、酒粕は栄養豊富な食材であるといって問題ないだろう。料理1人前に使う量を考えると、実質の栄養価はそこまで高くないかもしれないが、少なくとも積極的に摂りたい食材ではある。
・アルコールに注意!
ただし、酒粕にはアルコールも含まれていることに注意したい。具体的には、酒粕100g につき8.2gほどのアルコールが含まれる。加熱すればアルコールを飛ばすことができるものの、アルコールを受け付けない体質の人や運転の予定がある人は、気を付けよう。万全を期すなら、酒粕を控えるのが安全だ。
3. 酒粕の糖質量は、思ったほどでもない?
酒粕100gの糖質は約18.6gである。参考までに、30代男性の運動強度が中程度の場合、糖質摂取量の目安は1日につき約400gほどだ。したがって、酒粕100gで1日の目安の5%ほどを占める計算になる。実際に1人前に使う量を考えれば、酒粕由来の糖質量は決して多くないといってよいだろう。酒粕はしっかりとした甘みを持つ食材ではあるが、適切な量を使うなら糖質を心配する必要はなさそうだ。糖質制限中の方でも、ほどほどの量であれば食べても問題ないだろう。むしろ注意すべきは、酒粕と組み合わせる食材だ。鍋やシチューなどに酒粕を使う場合、特有の風味とじゃがいもなどとの相性がよいため、具材をたくさん入れたくなるかもしれない。しかしそれではカロリー過多のおそれがある。健康に気を遣うなら、ほどほどの量を楽しむように心がけるのがおすすめだ。
結論
酒粕は栄養豊富で、使い過ぎさえしなければ、ヘルシーな食材だ。甘酒などに使うのはもちろん、料理に使えば、普段の食材をひと味違った楽しみ方で味わえる。体質的にお酒を受け付けない人は要注意ではあるが、そうでない人はぜひ一度試してみてはどうだろうか。
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