1. パセリとイタリアンパセリの特徴
見た目と食感
パセリとイタリアンパセリは、その名前からもわかるように、似た野菜の品種違いである。とは言え、見た目や味わいは少々異なる。両者ともにセリ科の野菜で、地中海が原産。我々がパセリと呼んでいるものは、葉がくるくるっとカールしており、食べるとやや硬めの食感だ。その見た目から、カーリーパセリなどとも呼ばれることがある。対してイタリアンパセリは、パセリのようなカールはなく、葉は平たく、柔らか。深い切り込みのある葉と、細い茎の形状は、三つ葉やパクチーと似ている。
それぞれの栄養価は?
双方とも、含まれる栄養分はほとんど同じだが、含有量には微差はある。カリウムやβカロテン、ビタミン、カルシウムなど、数多くの栄養素を含んでおり、ハーブのなかでは栄養価が高い。胃腸の動きを促進する効果もあるので、脂っこい料理と一緒に食べるとよいだろう。また、鉄分の含有量が多いところも特徴。鉄分の吸収力をあげるビタミンCも含まれていることから、効率よく鉄分を摂取することができる。ただ、パセリは一度に大量に食べることができないところが難点だ。
2. パセリとイタリアンパセリの違い
パセリとイタリアンパセリは、見た目だけでなく、味わいも異なる。まずパセリの方が、イタリアンパセリに比べると苦味、えぐみが強い。葉や茎も硬いため、そのまま食べるのは少々、難しい。刻む、火を通すなどの工夫が必要だ。
対してイタリアンパセリは、パセリに比べるととても食べやすい。葉や茎も柔らかく、生食もOK。苦味も、よりマイルドだと言える。高い香りが料理をランクアップしてくれる。パセリとイタリアンパセリは、名前こそ似ているが、別物と捉えて使った方がよいかもしれない。
対してイタリアンパセリは、パセリに比べるととても食べやすい。葉や茎も柔らかく、生食もOK。苦味も、よりマイルドだと言える。高い香りが料理をランクアップしてくれる。パセリとイタリアンパセリは、名前こそ似ているが、別物と捉えて使った方がよいかもしれない。
3. パセリとイタリアンパセリの使い方
パセリの使い方
パセリは添え物と思っている人も多いようだが、実は食べてみると、なんとも味わい深い食材でもある。手を加えると、あとを引く味わいに変化する。食事として食べる場合のポイントは、パセリに火を通すこと。こうすることで、特有の苦味やえぐみがマイルドになる。そのままざっくり切って、フリットや天ぷらにすると、サクサクとした食感とほんのり香る苦味を味わうことができる。白ワインのアテにもぴったりだ。また、細かく刻んだものをフライの衣に混ぜるのもおすすめ。さわやかな香りが、食欲増進に効果を発揮してくれそうだ。パセリを生で食べる場合は、スムージーがおすすめ。特有の苦味には、バナナやマンゴーを合わせるとよい。レモンも入れれば、すっきりとした味わいになる。そのほか、刻んでドレッシングに入れてもよいだろう。
イタリアンパセリの使い方
食べやすいので、幅広い料理に活用することができるイタリアンパセリ。欧米では、パセリと言えばイタリアンパセリの方が主流だとも言われている。生でサラダやカルパッチョに使う場合は、葉を手でちぎると香りがより立つ。オイル系パスタの仕上げに、どっさり加えるのもおすすめ。魚介類や肉との相性がよいので、グリルして仕上げに散らす、またはソースに加えるのもよいだろう。
おすすめ保存法
パセリは、冷凍保存がおすすめだ。水洗いしてしっかりと水気を拭き取ったら、葉と茎に分け、茎は刻む。一緒に保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍するだけ。凍ったら、上から揉むだけでみじん切りになる。使うときは冷凍のままが基本。イタリアンパセリは柔らかく、生食向きなので、冷凍せずに使い切るとよい。保存する場合は、濡らした新聞紙で包み、保存袋に入れて野菜室へ。
結論
パセリとイタリアンパセリは、品種違いなので、栄養価などはさほど変わらない。ただ、味わいが大きく異なるため、料理に合わせてチョイスするとよいだろう。たくさん手に入った場合は、冷凍保存やハーブバターにするのがおすすめだ。
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