1. リンツァートルテのレシピ

スパイシーな生地とジャムの組み合わせが面白いリンツァートルテは、ドイツやオーストリアでよく食べられるいわゆる「タルト」のようなお菓子だ。いくつもレシピがあり、それぞれ生地の配合などが異なる。ここではごく基本的な作り方を紹介しよう。
材料
- 卵
- 砂糖
- 無塩バター
- 小麦粉(薄力粉)
- アーモンドパウダー
- ジンジャーパウダー
- シナモンパウダー
- ラズベリージャム
作り方
- ボウルなどに卵を割り入れて溶いておく
- 別のボウルで無塩バターと砂糖をすり混ぜる
- 途中、卵を少量ずつ加えながら混ぜ合わせる
- 小麦粉ほかパウダー類を加えて混ぜ合わせる
- バットにラップを敷き、生地を広げる
- 生地をラップで包み、平らにならしてから冷蔵庫で寝かせる
- 1時間ほど経ったら取り出し、生地を3mmほどの厚さに広げ伸ばす
- 上面に載せる格子模様用に、生地で帯を作る
- 生地をタルト用の型に入れ、真ん中にラズベリージャムを入れる
- 「8」で作った帯で格子模様を作り、表面に軽く卵を塗る
- オーブン(170〜180℃)で20分ほど焼きあげる
- 砂糖を軽くまぶしたら完成
いろいろなレシピがあるためこの通りの材料や手順でなくても構わない。自分好みの材料を使ったレシピや、より手軽に作れるレシピなどがないか探してみてはいかがだろうか?
2. リンツァートルテのカロリー

お菓子となると、やはり気になるのはカロリーである。前述のようにいろいろなレシピがあり、材料などによってカロリーが変わため、ここではひとつの例を紹介しよう。
1食分あたりのカロリー
リンツァートルテ1食分あたりのカロリーは約185kcalとなる。一般的に、間食に適したエネルギー量は200kcalといわれているため、1個だけを食べる分にはとくに高すぎるというわけではない(※1)。飲み物などに気をつければ、お菓子としてごく普通のカロリーといってもよいだろう。
ただし2食分以上はカロリー過多に
単純計算で、2食分で約370kcal、3食分で約555kcalとなり、あっという間に間食の適正量を超えるだけでなく、通常の食事1食分のカロリーに迫ってしまう。とくにお菓子の場合、材料などの都合で複数個を一度に作ることになるだろう。「余らせてはもったいない」などと食べすぎてしまうとカロリー過多になるのでくれぐれも気をつけよう。
とはいえ1食分だけを作るのも難しい。そうなると、多人数でシェアするか、保存を前提に考え、食べる量をコントロールする必要があるといえそうだ。美味しく作れるとつい手が伸びるかもしれないが、そこはグッとこらえよう。
とはいえ1食分だけを作るのも難しい。そうなると、多人数でシェアするか、保存を前提に考え、食べる量をコントロールする必要があるといえそうだ。美味しく作れるとつい手が伸びるかもしれないが、そこはグッとこらえよう。
3. リンツァートルテの糖質

カロリーとあわせて気になるのが糖質量ではないだろうか?どれくらい含まれているのか、目安を紹介しよう。
1食分あたりの糖質量
カロリーと同じようにレシピによって変わってくるが、リンツァートルテ1食分あたりの糖質量はおおよそ25.2gであると思っておこう。この値を、1日の糖質摂取量の目安と比べてみよう。たとえば30代男性で運動強度が中程度の場合、摂取量の目安は330〜430gだ。リンツァートルテ1食分の糖質量は目安量の5.9〜7.6%となる。
やはり2食分以上は要注意
1食分だけであればまだ問題はなさそうだが、2食分で摂取量の目安の約15%、3食分で約20%と、決して無視できない値となる。これで食事量をコントロールしなければ、糖質過多となってしまうだろう。スパイスの香りでつい食が進みがちになり、気が付くと複数個食べてしまうことも考えられる。材料の砂糖を減らし糖質量を抑える方法も一応あるが、あっさりした味になりかえって食べ過ぎるおそれもある。いずれにせよ、1食分にとどめておくことが大切だ。
4. リンツァートルテの栄養はあくまでお菓子としてのもの

最後に、リンツァートルテ1食分のおおまかな栄養成分を見ていこう。
1食あたりの主な栄養と目安量
- たんぱく質:1.86g
- 脂質:7.84g
- 炭水化物:25.75g
- 食物繊維:0.66g
- カリウム:41.90mg
- カルシウム:9.58mg
繰り返しになるが、レシピによって変わるのであくまで参考値として捉えていただきたい。特徴として炭水化物と脂質が高めであることが分かる。それに対し、たんぱく質の値は低い。また食物繊維や、カリウムなどの無機質(ミネラル)も含まれているが、値が特別高いわけではない。
栄養補給には向かない
お菓子なので当然といえば当然かもしれないが、上述のようにリンツァートルテは栄養面についてあまり期待はできない。たとえばフルーツを増やすなどすれば、栄養をある程度補えるかもしれないが、その分炭水化物の値も高くなる。以上のことから、リンツァートルテはあくまで嗜好品として食べるのがよさそうだ。
結論
リンツァートルテはスパイシーさと、生地やジャムの甘さの組み合わせを楽しめるお菓子だ。ご家庭でも手軽に作れるので、ぜひチャレンジしてみてほしい。ただし、油断するとつい食べ過ぎてしまうほどの美味しさだ。カロリーや糖質の摂り過ぎには十分注意しよう。食べる機会があれば、ほどほどの量に留めるよう心がけてほしい。
(参考文献)
- 1:厚生労働省「間食のエネルギー(カロリー) _ e-ヘルスネット」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-013.html
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