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その数10,000種類以上!世界で愛される【ぶどう】の種類や特徴

その数10,000種類以上!世界で愛される【ぶどう】の種類や特徴

投稿者:ライター 松崎茉莉奈(まつざきまりな)

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2021年8月12日

世界最古の果物の1つといわれているぶどう。日本では生食が主だが、世界ではワインなどの加工用として非常に人気のある果物だ。その品種も多く、日々新たなぶどうが生み出されている。今回は、そんなぶどうの種類や特徴について紹介しよう。

  

1. ぶどうってどんなもの?

ぶどうはブドウ科ブドウ属の植物で、世界全体での生産量はトップクラスに多く、10,000種以上存在するといわれている。

ぶどうの栄養

ブルーベリーに多く含まれていることで知られるアントシアニンは、ぶどうにも多い。アントシアニンだけでなく、さまざまな栄養素は皮に多量に含まれている。そのため、ぶどうを皮ごと食べるのが一般的とされるヨーロッパでは、効率的に栄養を摂取しているといえる。皮ごと生食することに抵抗がある場合は、レーズンなどに加工して食べるとよいだろう。

種無しぶどうはどうやってできる?

近年、種無しぶどうなるものが市場によく出回っているが、実はもともと種がない品種というのはほとんどない。その多くは、ぶどうの花が咲いたころに、ジベレリンという溶液に浸すジベレリン処理という作業によって種をなくしているのである。ジベレリンは植物ホルモンで、人体に悪影響を及ぼすことはないといわれているので、安心して食べることができる。

2. ぶどうの原種や特徴

ぶどうの原種

ぶどうの原種は大きく分けて2つ。北アメリカ原産で生食用のヴィティス・ラブルスカと、ヨーロッパ原産でワイン用のヴィティス・ヴィニフェラがある。世界最古の果物の1つといわれるぶどうの歴史は古く、特にヨーロッパ系のぶどうは、紀元前4000年頃にはすでに栽培されていたといわれ、古代エジプトの壁画にも描かれている。また、アメリカ系のぶどうも、アメリカ大陸が発見される以前より栽培されていたといわれている。

日本におけるぶどうの歴史

ぶどうはシルクロードを通って中国に伝わったのち、奈良時代に日本にやってきた。世界ではワインなどの加工用として利用される割合の多いぶどうだが、日本では主に生食用として栽培されている。

ぶどうの特徴

果実は主に球状で、数十個の果実で1つの房を形成する。品種によって色はさまざまで、大きく分けると黒紫色、赤紫色、黄緑色の
3種類。甘みと酸味のバランスがよく、果汁が多いのが特徴。表面にはブルーム(白い粉)がついており、このブルームがたくさんついているものほど新鮮だといわれている。

ぶどうの産地

ぶどうの産地として有名なのは、山梨県と長野県。山梨県は、日本最古の栽培品種である「甲州」が発見された地域でもあり、「甲斐路」や「ロザリオビアンコ」など、さまざまな品種を誕生させている。長野県は、皮ごと食べられる種無しぶどうとして近年、人気の高い「ナガノパープル」を生み出したことでも有名。収穫量は山梨県に次ぐ全国2位である。

3. ぶどうの代表的な品種は?

赤系ぶどう

■レッドグローブ

主な産地はアメリカやチリで、輸入ぶどうの代表的な品種である。大粒で皮ごと食べられ、安価なことから店頭でもよく見かけられる。

■甲斐路

山梨県から生まれた品種。まったりとした甘さで、皮ごと食べられる。

■デラウェア

小粒で種がないのが特徴。酸味が少なく甘みが強いので、子どもにも食べやすい。

黒系ぶどう

■巨峰

ぶどうの代表品種といえば巨峰。「ぶどうの王様」ともいわれる。大粒で歯ごたえがあり、甘みが強い。

■ピオーネ

巨峰と並んで人気のある品種、ピオーネ。果肉は固めで日持ちがよく、種無しのものもある。

■スチューベン

アメリカで育成された品種で、小粒なのが特徴。果肉はやわらかめで濃厚な甘さがある。

緑系ぶどう

■シャインマスカット

マスカットの中でも近年、大人気なのがシャインマスカット。大粒で香りがよく、皮ごと食べられるうえに種もないので、子どもから大人まで幅広く愛される。

■ロザリオビアンコ

こちらも、皮ごと食べられるので人気の品種。種はあるが、甘みが濃厚で贈答用としても選ばれる。

■瀬戸ジャイアンツ

商標名は「桃太郎ぶどう」。糖度が高く、バツグンの甘さを誇るが生産量が少ないため、希少価値が高い。

このほかにも数多くの品種があり、日本では「甲州」などで知られるように、ワイン用の品種も世界各地で栽培されている。

結論

多種多様な特徴をもつ、ぶどうについて紹介した。一口にぶどうといっても、その種類はさまざま。品種が豊富で、好みが分かれるところだ。ヨーロッパでは、軸の部分に皮の筋が残って見苦しくならないよう、ぶどうを軸ごと切り離し、種は握りこぶしに吹き出すのがマナーとされている。世界共通で愛される果物だけに、できる限りスマートに食べたいものである。
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  • 公開日:

    2019年6月26日

  • 更新日:

    2021年8月12日

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