1. 2019トレンドは国産小麦のパン
パン業界は、移り変わりが激しいことでも知られている。SNSやテレビなどでも、行列店がしばしば取り上げられている。なかでも今年のトレンドとして注目されているのが、国産小麦を使用したパンである。ここ数年、食への危機意識や健康への関心から、国産材料にこだわった食品は、さまざまなところで広く展開されるようになった。国産の小麦はグルテンが少ないため、パン作りに向かないと言われていたのは遥か昔。今や、国産小麦だからこそ作ることができる美味しいパンが存在する時代である。
国産かつ銘柄にこだわる店も
国産小麦にこだわるパン屋だけでなく、小麦の銘柄にまで、こだわっている店も多い。例えばフランスパンにはフランス産の〇〇、毎日家で食べられるようにと作っている食パンには国産の〇〇といった具合である。それだけでなく、スーパーのパン売り場にも国産小麦を配合したパンが数多く並んでいる。これはここ数年で起きた変化のひとつだ。
国産小麦を使ったパンの特徴
作り方や材料によって異なるので、すべてに共通していることではないが、国産小麦を使用したパンは、比較的あっさりとした味わいが特徴である。また、水分を多めに仕上げることで、もちもちとした独自の食感が生まれる。天然酵母との相性もよく、バターなどの乳製品を使わずに作っても旨みが感じられる。
2. 国産小麦のパンと和食材
あっさり、そしてもちもちとした国産小麦のパンと相性がよいのが、和食材である。あんこなどの定番はもとより、ひじき・きんぴら・おから・抹茶・豆など、バリエーションはさまざま。和風惣菜にこだわったパン屋も登場しているほどだ。
豆パン
金時豆やうぐいす豆、黒豆などを練りこんで作った豆パンも、和食材パンの代表と言えよう。甘じょっぱい味わいが、何ともあとを引く味わいだ。豆大福のような愛らしい見た目も特徴的である。
卵焼きサンド
サンドウィッチの卵と言えば、潰したゆで卵をマヨネーズで和えたものが主流であったが、この数年で、その概念は激変。近年では、厚焼きの卵焼きをはさんだタイプが人気を牽引している。卵焼きは、味わいもさまざま。甘めのからだし巻き卵にいたるまで、バリエーションを楽しむことができる。
3. 家で作れるアレンジパンレシピ
ご飯の代わりに食べられるような、シンプルな国産小麦のパンを手に入れれば、前日の残りものとパンを一緒に食べるだけで、新しい味わいを見つけることができる。煮魚、煮物、和え物など、意外にも何と合わせても美味しく食べられるので、トライしてみたい。
卵焼きサンドを自宅で!
人気の卵焼きサンドウィッチは、自宅で作ることもできる。作り方はいたって簡単。だし巻き卵を作り、辛子とマヨネーズを塗ったパンに挟むだけ。こちらはアレンジ力もバツグンだ。ケチャップとマヨネーズを塗ったり、甘くチーズの入った卵焼きにするなど、好みに合わせて作ってみるとよい。
結論
今年は、国産小麦を使用したパンがさらに注目を集める予感。和食材を組み合わせることで、新たな味わいへと進化させるのもおすすめだ。まずは、毎日食べても飽きず、ご飯がわりになるようなパンを見つけること。これさえあれば、我が家のパン事情も変わるはず。
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