1. ぶどうの基礎知識
粒が連なったフォルムが特徴的なぶどう。ぶどうは紀元前4000年頃の壁画にすでに登場するほど、歴史が古い。ぶどうはそもそも世界中に野生種が存在し、それをもとに品種改良が行われ、品種を増やしてきた。いまでは世界中で10000種を超えるほどの種類があるらしい。
日本での栽培
日本でも野ぶどうと呼ばれる野生種は古くから存在してきたと考えられている。栽培が始まったのは鎌倉時代。いまのようなぶどうが登場し始めたのは、明治以降である。アメリカやヨーロッパから様々な品種がもたらされたことで、一気に品種が増大し、日本中で生産されるようになった。
色別に見るぶどうの種類
ぶどうには黒、赤、緑と3つの色が存在する。黒や赤には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが非常に多く含まれている。ただ、多くの栄養素が含まれているのは皮。栄養という観点から見るならば、皮ごと食べる方が本当はよい。またブドウ糖も多く含まれているので、これから迎える夏のエネルギー補給には、非常に有効だとされている。
2. ぶどうの生産地ランキング
そんなぶどうの生産地ランキングについて、農林水産省による作物統計から見てみると、フルーツ大国とも呼ばれる山梨県がダントツの1位。ついで長野県、山形県、岡山県と続く。
日本で栽培されるぶどうのほとんどは、生食=フルーツとして食べられるものだが、世界では、そのほとんどがワインの生産に使われる。日本で生産量ナンバーワンの山梨県は、国内ワインの生産地としても知られる地域。ワイン生産用のぶどうが多く育てられていることも、生産量ナンバーワンの背景にあるひとつの要因であろう。
日本で栽培されるぶどうのほとんどは、生食=フルーツとして食べられるものだが、世界では、そのほとんどがワインの生産に使われる。日本で生産量ナンバーワンの山梨県は、国内ワインの生産地としても知られる地域。ワイン生産用のぶどうが多く育てられていることも、生産量ナンバーワンの背景にあるひとつの要因であろう。
3. ぶどうの人気品種
ぶどうは、非常に品種が多いことでも知られている。先述のように、皮の色で3種に分けられる。黒に代表されるのは、巨峰、ピオーネ、ナガノパープルなど。赤に分類されるのはデラウェアや甲斐路、ロザリオロッソなど。緑に分類されるのは、近頃人気の瀬戸ジャイアンツ、シャインマスカットなどがある。これらは価格も高めだが、タネがなく、皮ごと食べられることから、一気にスターダムにのぼりつめた。贈答品としても人気が高い。
タネなしぶどうの仕組み
そのほか、タネあり、タネなしでも分別することができる。タネなしぶどうを作る際は、花が咲く前後に、ジベレリンと呼ばれる液体に浸す処理が行われる。これはとても手がかかる処理でもある。タネができない仕組みとしては、ジベレリンは植物ホルモンの一種。本来は雌しべに雄しべの花粉がつくことで受粉し、子房が膨らみ、果実になる。ぶどうはジベレリン液に浸すことで、この受粉の工程なしでも果実がなる。受粉をしていないため、タネができないのだ。
結論
ぶどうは、世界中で広く愛されているフルーツのひとつ。世界ではその多くがワインの生産に使用されているが、日本ではフルーツとして食べる方がまだまだ主流である。生産地ランキング1位は、盆地で水はけがよく、朝晩の気温差がフルーツ作りに適しているといわれる山梨県であった。生産地に限らず、各地の名産品としても人気があるぶどう。お取り寄せして、さまざまな種類を楽しんでみるというのもよいかもしれない。
この記事もCheck!