1. メロンの産地ランキング
2017年に農林水産省が公表した食物統計によると、メロンの生産ナンバーワンは茨城県。ついで北海道、熊本県となっている。茨城県のシェアは全体の26%ほどで、北海道の16%に比べると、非常に多いことがわかる。
茨城県ではハウス栽培も盛ん
メロンの産地と言えば北海道と思っていた人には、意外な結果かもしれない。メロンは昼夜の気温差が大きいと、より甘さを増すと言われており、生育には水はけのよい土壌が欠かせない。その条件と合致しているのは、確かに北海道である。ただし北海道では、路地栽培のメロンが主流。対して路地栽培だけでなく、ハウス栽培、温室栽培も盛んに行なっているのが茨城県なのである。これが生産量NO.1を誇るゆえんだ。特に鉾田市は、有数のメロンの産地として知られている。以前はガラスハウスでしか栽培ができなかったメロンであるが、技術革新のおかげでパイプハウスと呼ばれる普通のビニールハウスでの栽培が可能になったことで、生産量もぐっと増えた。
高級メロンとして知られているアールスメロンは、温室で育てられることの多い品種である。手間暇がかかることもあり、高級メロンとして取引されることが多い。茨城県でも栽培はされているものの、生産量は3位。温室メロン栽培では、静岡県がトップシェアを誇っている。
高級メロンとして知られているアールスメロンは、温室で育てられることの多い品種である。手間暇がかかることもあり、高級メロンとして取引されることが多い。茨城県でも栽培はされているものの、生産量は3位。温室メロン栽培では、静岡県がトップシェアを誇っている。
2. メロンの種類
メロンの代名詞・ネットメロン
メロンには、ネットメロンとノーネットメロンが存在する。多くの人がメロンと聞いて思い浮かべるのは、ネットメロンだろう。網目状の模様が特徴で、特に香りのよいものは、マスクメロンと呼ばれることも多い。品種としてはアールスメロン、イバラキング、アンデスメロン、タカミメロン、夕張メロンなどが有名である。
リーズナブルなノーネットメロン
対してノーネットメロンは、和名ではマクワウリと呼ばれる品種である。古くは日本で広く食べられていたが、ネットメロンが普及するにつれ、栽培されることが少なくなった。あっさりとした甘みが特徴で、プリンスメロンやキンショーメロンなどが有名。価格も、ネットメロンに比べるとかなりリーズナブルだ。
3. 人気のブランドメロンは?
北海道産メロンは海外でも人気
ブランドメロンとして見ると、北海道産メロンは根強い人気がある。特に、果肉の赤い富良野メロンや夕張メロンは、贈答品としても広く用いられている。海外でもとても人気の高いブランドメロンである。果肉が柔らかくジューシーで、強い甘みがあるのが特徴だ。
網目模様が美しい静岡県産メロン
静岡県産の温室マスクメロンも同様に高値で取引されており、人気が非常に高い。果肉は緑色で密度が非常に高く、果汁もたっぷりでみずみずしい。さらに、香りも非常に高い。温室栽培で丁寧に育てられ、厳選したものが出荷されるので、表面の網目模様も美しい。
旬が早めのイバラキング
茨城県が開発したイバラキングも、近頃人気を集めるブランドメロンのひとつ。ほかのメロンよりも一足先に、4月下旬から出荷が始まるところも特徴だ。すっきりとした甘みとちょうどいい果肉のバランスが絶妙。
結論
メロンの生産地ランキングで日本一に輝いたのは、意外にも茨城県であった。茨城県は路地栽培だけでなく、ハウス、温室とさまざまな方法でメロンを栽培していることから、No.1の称号を手にすることができているのだ。メロン=北海道というイメージを捨てて、さまざまな都道府県のメロンを食べてみるとよいだろう。
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