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球根が目印?ギョウジャニンニクとコルチカムの違いとは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

2019年6月 1日

間違って有毒植物を食べて食中毒になるなど、自分には縁遠いと感じている人は多いかもしれない。しかし、同じ日本で何度も起きていることは、知っておくべきことに違いない。今回は、「ギョウジャニンニク」と、毒性が強く死に至る可能性のある「コルチカム」の違いについて、しっかりと覚えよう。

1. ギョウジャニンニクとコルチカムを間違えた事故

2016年に北海道の旭川市で、また2017年には富良野地方で、コルチカム(イヌサフラン)をギョウジャニンニクと間違えて葉を食べたことで、下痢や嘔吐を引き起こした末に死亡するという事故が発生した。
北海道のほか、静岡や新潟、宮城でも、同様の事故が起きているという。いずれも、コルチカムに含まれるコルヒチンという毒性成分による死亡事故だった。

2. ギョウジャニンニクとはどんな植物?

ギョウジャニンニクはユリ科の植物で、収穫時期は4月上旬~6月下旬頃である。別名は、アイヌネギ、キトビロ、ヒトビロなどである。深い山の奥で修行中の「行者」が食用にすることに由来し、名前がつけられた。

天然のギョウジャニンニクはとても希少

ギョウジャニンニクは、非常に貴重な山菜として知られる。種から2年して芽が出る、花が咲くまで5年かかるなど、成長が遅いのにも関わらず、食べごろになると取りつくされてしまうので、天然物は希少価値があるということもできるほどだ。近頃は栽培ものもあるが、天然ものに比べて香りも味わいも薄いという。

ギョウジャニンニクの特徴

ニンニクの芽から強いにおいがするように、ギョウジャニンニクの葉をもむと、ニンニクの匂いがする。葉は1~2枚、稀に3枚つくが、それぞれに独立していて、葉の根元が隠れるようなことはない。根の部分である球根は、通常のニンニクよりも香りが強いといわれる。形はらっきょうに似ている。
花は小さなねぎぼうしのような、白もしくは薄紫色の花をつける。

ギョウジャニンニクの葉や茎は、油炒めやおひたしのほか、生でも食べられる。とくに味噌との相性がよい。

3. コルチカム(イヌサフラン)とはどんな植物?

コルチカムは、ユリ科の多年草の植物である。別名イヌサフラン、アキスイセン、オータムクロッカスとも呼ばれ、ギョウジャニンニクと同様の環境に育つ。

コルチカムの毒性

花・茎・球根と、コルチカム全体に、毒性のあるコルヒチンが含まれる。
誤食すると下痢、嘔吐、腹痛などを引き起こし、重症になると2日ほどで死に至る場合もある。とくに70代以降に多いが、それが体力の問題なのか、年配の人こそ山菜に親しみがあって手にする機会が多いからなのかは不明である。
コルチカムの実わずか2gが致死量になり得るので、要注意である。

ギョウジャニンニクとの違い

ギョウジャニンニクと違うのは、コルチカムの方が葉が多く、例えるならチューリップのように葉が重なっていること、また、葉にはにおいがないことが挙げられる。
さらに、茶色い色をした3~5cmの大きさの球根は、卵型をしている。ギョウジャニンニクの根は球根のようにこんもりしていないので、ここも大きなチェックポイントといえる。
コルチカムの花はピンクで花びらが大きく、サフランに似ている。ギョウジャニンニクの花とは、似ても似つかない形状である。花の時期は、ギョウジャニンニクと間違えられることはほとんどないだろう。

恐ろしいのは、コルチカムのほかにもギョウジャニンニクと非常に似ていて判別が難しいといわれる有毒植物が、いくつもあることである。具体的にはスズランやバイケイソウなどで、これらとの誤食も充分に注意したい。

結論

香りも味わいも強く、栽培ものとは美味しさが段違いのギョウジャニンニクは、乱獲が後を絶たない。天然の貴重さを例えると、まつたけのようなものと言えるかもしれない。貴重なものを食べたいという思いが、有毒なコルチカムとの判別間違いや誤食を引き起こしているのかもしれない。いずれにせよ、命にかかわることなので、はっきり確信ができないものは食べないことを徹底したい。
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