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静岡県が誇る新しい品種のいちご【きらぴ香】とは?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2019年10月23日

きらぴ香は、2014年に台頭してきた品種であり、まだニューフェイスと言ってよいいちごである。知らなかったという人もいるだろう。静岡県でしか栽培を許されていない、ご当地いちごだ。静岡県のいちご生産量は全国的にも高く、現在の主力いちごは「紅ほっぺ」である。しかし、県をあげてきらぴ香を推していて、紅ほっぺからシフトチェンジしようとしているくらいだ。今回は、そんな静岡県イチオシのいちご、「きらぴ香」について紹介する。

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1. きらぴ香とはどんないちご?

見た目がよく、果実皮はつややかで縦横比は横長。フルーティな香りに、単純ないちごフレーバーだけではない豊潤さがある。詳しく紹介していこう。

■香り

きらぴ「香」というくらいなので、香りにも自信を持っている。食品に含まれる揮発性の物質で、香りを持つものを香気成分という。おおよその「香りをもつもの」は、数種類の香気成分のバランスで香りの個性を出すものだが、きらぴ香は約129種類成分が複雑に混ざり合い、甘い香りを醸し出している。
いちご香、バラ香に加えて、りんごやバナナに似た香気成分が多く含まれているという。いちごでありながら、りんごの爽やかさやバナナの甘さを含む、いままでにないいちごの香りを持っているのだ。
これは紅ほっぺの、いちごの王道のようないちご香とは、また違った魅力になっている。

■甘さ

糖度は約10度と紅ほっぺよりも甘く、酸っぱさは紅ほっぺより低い。つまり糖酸比が高くなり、より甘い!と感じるいちごなのだ。ただ、この糖酸比というのは曲者で、甘い方が必ず美味しいと感じるかというと、そうではない。時に酸っぱさは味の奥行となるので、食べてみて自分の好みを探るのがおすすめだ。
縦横比は、紅ほっぺと章姫の中間の横長の円錐形。紅ほっぺよりやや薄い赤色の果皮は硬く、そして光沢が強いのも、きらぴ香の特徴だ。きらきらと宝石のように輝いて見える。
実が肥大しても、中に空洞ができることはほとんどなく、ジューシーで滑らかな味わいが楽しめる。

■旬

きらぴ香は早生品種である。11月下旬頃から収穫出荷が始まり、栽培管理がしやすく安定して5月頃まで収穫できる。
なんといっても、12月のクリスマスのシーズンに間に合うのが大きい。日本人の多くは、クリスマスケーキにブッシュドノエルやシュトーレンより、生クリームといちごのケーキを好む傾向にある。ここで美味しいいちごが登場するのは、重要な意味があるのだ。

2. きらぴ香の由来

長い年月をかけ開発された新品種

きらぴ香は、静岡県農林技術研究所が、17年以上の歳月をかけて研究開発した新品種のいちごである。静岡いちごの主力品種である紅ほっぺから、十数年ぶりの新品種だ。
紅ほっぺをベースに、1996年から9回の交配の積み重ねと、なんと累計28万株もの中から選出された。

名前の由来は?

正式に名前が決まるまで、きらぴ香は「静岡15号」と呼ばれていた。
どのように決まったかというと、「静岡いちご戦略協議会」で名称を募集したのだ。一般公募ではなく、野菜ソムリエやマーケティングアドバイザー、生産者団体および県関係者などからの募集である。応募総数957点の中から選ばれたのが、きらぴ香だ。
きらぴ香のセールスポイントである、「きらきらとした宝石のように輝き」、「みずみずしい滑らかな口当たりで品のよい甘味」と、さらに「フルーティな香りをもった」いちごであることを反映した名前である。
紅ほっぺとの差別化を図りつつ、「あまおう」や「とちおとめ」など他県のブランドいちごに匹敵する魅力を持っていると確信しているのだ。
2014年8月に品種登録出願、2015年1月に出願公表された。

3. 静岡いちごの種類

静岡県のいちごの歴史は、明治にまで遡るといわれる。発祥についてはいくつか説があるので定かではないが、場所は現在の静岡市清水区、いちご海岸通り周辺だといわれている。いちごの栽培に適した環境であり、静岡産のいちごの発展に、大きく影響したのは間違いないようだ。
静岡いちごの代表格は現在3つ。きらぴ香・紅ほっぺ・章姫だ。それぞれに違った魅力がある。

■紅ほっぺ

先述したように、紅ほっぺは静岡県のいちごの80%を占める、現在のメイン品種である。「ほっぺが落ちるほど美味しい!」をイメージした名前で読み方は「べにほっぺ」。大粒で、果皮だけでなく中の果肉も赤い。味が濃く、いちごらしい甘い香りがとても強いのが特徴的だ。
赤い色味を出したいジュースやシャーベット、断面を見せたいケーキなどに向いている。

■章姫

長めの円錐形が特徴的な、静岡で長く愛されてきたいちごだ。果肉が白いので酸っぱそうに見えるが、実は酸味は少なめ。酸味が苦手な子どもでも食べやすい。
紅ほっぺが現れるまでは静岡の主力いちごだった。ちなみに、章姫は紅ほっぺの親で、紅ほっぺはきらぴ香の系譜に連なる。章姫の遺伝子は継承されているのだ。
加工しても美味しいが、果皮が柔らかいため生食に向いている。

結論

「いちご狩り」は静岡県が発祥。静岡市の久能山下で観光客向けに、いちご園を解放したのがはじまりだ。駿河湾に面した国道150号線は「いちご海岸通り」と呼ばれるほど、さまざまないちごを栽培している。生育状況によるが、きらぴ香が食べられるところもあるので、もし静岡県へ行くことがあれば、いちご狩りを楽しむのもよいだろう。
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