1. メイヤーレモンの不思議な見た目の理由
マイヤーレモンとも呼ばれるメイヤーレモンは、レモンとオレンジが自然交雑して生まれた珍しいレモンである。中国で実っていたメイヤーレモンを発見したメイヤー氏にちなみ、その名が付けられた。中国でレモンと聞くと不思議な感じがするが、レモンの原産地はインドのヒマラヤであるため、中国でメイヤーレモンが実っていても不思議ではない。
メイヤーレモンの特徴
オレンジとの交雑種なので、皮は鮮やかなオレンジ色でなめらかな質感、形状も、ほかのレモンに比べて丸みを帯びている。レモンといえばさわやかな酸味が特徴だが、メイヤーレモンでは、まろやかな酸味とほのかな甘みを味わえる。現在、日本で生産されているレモンは少なく、そのほとんどが海外からの輸入によるものだ。メイヤーレモンも輸入が多くを占めるが、数が少ないながらも三重県で栽培が続けられている。
2. メイヤーレモンの目利き方法とは?
レモンは世界各地で栽培されているため、季節を問わず入手できる。日本で流通しているレモンの多くはリスボンレモンという品種。店頭にメイヤーレモンが並んでいるのを見つけるのは難しいが、通販などで取り扱いがある。国産のメイヤーレモンは、栽培されてはいるが、栽培農家の数が非常に少ないため、流通量も少ない。実際に店舗で手に取って、メイヤーレモンを選ぶことができる場合、次のポイントをチェックしてほしい。
- 皮に色むらがなく、なめらかであるか
- 持った際に重量感を感じるか
輸入物の場合、流通している間に鮮度はどんどん落ちていく。そのため、手に持って感触を確かめることで、確実に新鮮なレモンを選ぶことができるだろう。
3. メイヤーレモンの味わい方は?
酸味のあるレモンの果汁は、薬味として使用されることが多いだろう。一方、まろやかな酸味とほのかな甘みが特徴のメイヤーレモンは、レモンスカッシュやホットレモンなど、果汁を味わえる食べ方がおすすめだ。
メイヤーレモンの加工アイデア
レモンスカッシュは絞った果汁と炭酸水、砂糖を混ぜ合わせてできる。熱い夏の時期には、メイヤーレモンのマイルドな酸味が体を癒してくれるだろう。また、メイヤーレモンは皮ごと食べられるため、レモンジャムに加工するのもおすすめだ。海外産のメイヤーレモンの中には、栽培過程で農薬を使用しているものもあるが、国産のメイヤーレモンであれば、農薬は使用されていないため安心して使える。また、海外産のメイヤーレモンであっても、輸入時に検査が行われ、農薬が基準値以下であることが証明されているため、皮ごと食べても問題はない。心配であれば、塩を手に取り、もむようにこすり洗いするとよい。
結論
レモンとオレンジのよい部分を併せ持つメイヤーレモンは、ほかのレモンにはない、まろやかな酸味とほのかな甘みを持ち、果物としてのレモンの魅力を引き上げている。薬味として使われることの多いレモンだが、メイヤーレモンを手に入れた際には、生絞りの果汁を使用したレモンスカッシュやホットレモンで、メイヤーレモン本来の美味しさを味わってほしい。レモンに含まれるクエン酸が疲れた体に活力を与え、より充実した日々を送れるだろう。
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