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世界中で最もよく食べられているキウイ「ヘイワード」とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2019年6月 8日

一般的にキウイといえば、思い浮かぶのは緑色の果肉のものだろう。俵型で、ゴワゴワとした果皮からは想像できない美しい緑色の果肉は、甘酸っぱくて種の食感もまた面白い。一年中流通していて、手に入りやすいのもありがたい果物だ。この、果肉が緑色のキウイのほとんどが「ヘイワード・キウイフルーツ」である。世界ナンバーワンシェアを誇るキウイの種類について紹介しよう。

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1. 緑のキウイ、ヘイワードとは

現在、一般的に流通しているキウイは、ほとんどがニュージーランド産のヘイワード種だ。知っているようで知らないキウイについて紹介しよう。

ヘイワード・キウイフルーツの歴史

キウイは、もともと中国が原産のマタタビ科の蔓性落葉植物だ。中国では主に、漢方薬の原料として使われていたものだが、栽培するものではなかった。それが中国からニュージーランドへ渡り、植物学者アレキサンダー・アリソンによって栽培が開始されたことが記録されている。1904年に、ニュージーランドで初めて栽培に成功したのだった。その後1920年頃、ヘイワード・ライトが、現在につながる、緑の果肉をもったヘイワード種を開発した。

本格的な商用栽培が始まるのはそれからさらに月日を要することになるが、ニュージーランドに滞在していたアメリカ軍人の間で人気を博し、やがてアメリカから世界へと広がっていった。日本に入ってきたのは1970年頃といわれている。今も日本および世界で栽培されているキウイの中で、断トツで多いのは、ヘイワード種だ。世界中で長く愛されてきた品種である。

名前の由来

ヘイワードとは、オークランドの種苗生産業者ヘイワード・ライトの名前である。昨今流通している緑の果肉を持つキウイを開発した功績を称え、彼の名前を冠したのだ。ヘイワード種、ヘイワード・キウイフルーツとも呼ばれる。ちなみにキウイは、何度か名前が変わっている。原産地の中国では「タンヤオ」、ニュージランドで初めて栽培された頃は「チャイニーズ・グスベリー」と呼ばれていた。そして世界へ輸出するにあたって、オークランドの果実卸売会社が「メロネッテ」と名付けたのだ。

しかし、当時カルフォルニア州では、メロンとベリー類には高い輸入関税が課せられていた。メロネッテでは、メロンのようで誤解を招くと、名前はまた変更されることになり、ここでようやく「キウイフルーツ」の名前になったのだ。これはゴワゴワとした薄茶の外皮が、ニュージーランドの国鳥であるキウイバードに似ていたことに由来する。中国語で、キウイフルーツは今でも「羊桃(ヤンタオ)」だが、同じ発音で「楊桃(ヤンタオ)」はスターフルーツのことである。

産地

日本に輸入されるキウイフルーツの産出国1位は、ニュージーランドだ。チリ、アメリカと続くが、2位のチリでも全輸入量の2%ほどでしかない。普段、目にする緑のキウイフルーツは、ほとんどがニュージーランド産といってよいだろう。キウイフルーツは春から秋は南半球のニュージーランド産、秋から冬は北半球の国産と、一年中楽しむことができる。日本で果物の消費量が減少していく中、キウイフルーツは消費を増やしている。健康効果や日持ちのよさ、手軽さなど、キウイフルーツのよさが浸透してきているといえよう。

2. ヘイワード・キウイフルーツの特徴と食べ方

ヘイワード種は、日持ちするのが最大の特徴だ。果物が完熟するにはエチレン生成系が誘導されなければならないのだが、キウイフルーツは、これがされ難い果物なのだ。冷暗所で保存すると、ほとんど熟されず、数週間保管可能なほどだ。買ってきてすぐ食べて、酸っぱいと感じた経験がある人も多いだろう。キウイフルーツは、食べる前に追熟が必要な場合が多い。

キウイの正しい保存方法

乾燥しないように、かつ生成される二酸化酸素でキウイフルーツが窒息しない程度にふんわりラップで包んで、20度前後の場所に置いておくこと。やがて甘い香りがする頃、触ってみて人間の鼻の頭ほどの柔らかさになったときが食べごろだ。半分に切って、スプーンですくって食べられる柔らかさのとき、キウイフルーツの甘みが本領発揮する。爽やかな香りに加え、甘みと酸味のバランスが絶妙で、半分に切るだけで手軽に食べられるのも魅力のひとつだ。

3. ヘイワード・キウイフルーツの主な栄養素

ヘイワード・キウイフルーツは、おおよそ可食部が100g前後だ。その鶏卵ほどの果実の中に、ビタミン、マグネシウム、カルシウムなど、無くてはならない栄養素がたくさん含まれている。

食物繊維

食物繊維には二種類ある。水溶性食物繊維と、不溶性食物繊維だ。水溶性は腸内環境を整え、糖質の吸収をおだやかにするといわれる。不溶性は保湿性が高いので水を含んでふくらみ、便のかさを増し、腸を動かして便通をよくするとされる。整腸効果も期待できる。キウイフルーツには両方含まれていて、特にヘイワードは100gあたり水溶性食物繊維が0.7g、不溶性食物繊維が1.8g、合計2.5g含まれている。バナナの2倍以上も含まれているので、食物繊維が不足していると感じるときには積極的に摂取するとよいだろう。

カリウム

血圧が気になるときに、気を付けたいのがカリウム不足だ。高血圧の大敵は塩、つまりナトリウムである。カリウムは細胞内に多く存在し、ナトリウムと深くかかわっている。細胞の外液にあるナトリウムとバランスをとりながら細胞を正常に保ち、血圧を調整して常に一定の状態を維持する役割があるのだ。摂取しすぎたナトリウムを排出する手助けもしてくれる。

葉酸(※1)

ヘイワード・キウイフルーツには葉酸も多く含まれているといわれている。葉酸とは、ほうれん草やモロヘイヤなど緑の葉に多く含まれることからこの名がついた。胎児の正常な発育に役立ち、妊娠初期の女性が十分な量の葉酸を摂取すると、胎児が神経管閉鎖障害という発育不全になるリスクを減らすことがわかっている。また、赤血球の細胞の形成を助ける働きもあると言われている。葉酸は水に溶けやすく加熱に弱いので、生で食べることができるキウイフルーツは最適といえるだろう。

ビタミンC(※2)

老若男女問わず、必要な栄養成分だ。皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必須な水溶性ビタミンの一種。抗酸化作用をもち、ビタミンEと協力して有害な活性酸素から体を守る働きがある。また、病気などいろいろなストレスへの抵抗力を強めたり、鉄の吸収を良くする働きもあると言われている。ビタミンCは、身体に留めておけないので、毎日摂取することが大切である。ほとんどの果物には含まれているが、キウイフルーツは、ヘイワードなら1日2個、サンワードという黄色いキウイフルーツなら1日1個で、必要なビタミンCが摂取できるといわれている。

結論

長く世界中で食べられてきた、ヘイワード・キウイフルーツは、美味しくて食べやすく、必要な栄養素を手軽に摂取するのにも向いている。また、単純に食べるだけではなく、キウイを潰したものに漬けておくと肉が驚くほど柔らかくなったりと、別の使い方もある。いろいろ試してみて、自分好みの食べ方を探してみよう。
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(参考文献)

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