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なぜ白い?世界初の白いいちご【初恋の香り】とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年10月23日

いちごの絵を描くとき、大多数の日本人は赤い色をつけるだろう。いちご=赤いものという認識が一般的だった。しかし最近では品種改良がすすみ、白いいちごが現れるようになり、そのキュートな見た目が注目を集めている。果皮の色は白っぽいままなのに、完熟して十分に甘い。いちごの常識を覆した白いいちごの先がけともいえるのが、「初恋の香り」だ。いちご業界を活性化した、世界初の白いいちごを紹介する。

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1. 初恋の香りってどんないちご?

初恋の香りは、完熟しても真っ赤にならない、世界で初めての白いいちごだ。2009年に、「和田初こい」という名前で品種登録された。初恋の香りは、この和田初こいという品種の商品名である。山形県の種苗会社である「三好アグリテック」と福島県の育種者によって、実に20年もの月日をかけて開発された品種だ。

白いいちごの先駆け的存在

今でこそ、何種類もの白いいちごが開発・販売されているが、初恋のかおりが開発された当時は、より鮮やかな赤いいちごを目指して交配するのが常だった。そのため、白いいちごはなかなか受け入れられなかった。やがて初恋の香りが白いいちごの先駆けとして話題になり、百貨店などで贈答用をメインとして流通した。これは、いちご業界に新風を吹き込み活性化させたといっても過言ではないだろう。現在も変わらず、赤いいちごとの紅白で楽しむセットなどもあり、その人気は維持されている。

主な特徴は?

最大の特徴であるその色は、これまでのいちごの常識を覆したといってもよいだろう。従来のいちご色とは全く違う、淡いピンク色は透明感すらある。名前もその見た目が由来で、初恋の気持ちや染まる頬のイメージが、淡いピンク色と重なったことから命名されたようだ。初恋の香りは見た目だけでなく、味もよい。大粒で糖度は12度から17度と甘味が強く、酸味は控えめ。香りも強く、いちご好きなら一度は試して欲しい逸品だ。

2. 初恋の香りはなぜ白いのか?

一般的ないちごが赤い理由

そもそも、いちごの果皮が赤いのは、抗酸化物質としても有名なアントシアニンの赤い色素によるものである。アントシアニンを合成するために、光が必要なので、日光に十分にあてて育てたいちごは赤く、日陰だったものの色は薄い。普通のいちごでも日陰で育てれば白いいちごになることはあるが、その場合、果実は甘くならず、美味しいいちごはできない。だが初恋のかおりを含め、白いいちごは、赤いいちごと同じくらいの糖度を持っている。これはなぜか?

色の違いはアントシアニンの有無

白いいちごが白いのは、決して日陰で育てたわけでない。そもそもアントシアニンを持たない、あるいは合成されにくい種類のいちごなのだ。初恋の香りに関しては、突然変異で誕生した白いいちごを元にして研究開発されている。残念ながら、交配などは一般公開されていないようだ。

赤くなるいちごの中にも、実はいろいろな赤があり、アントシアニンが薄くオレンジかかったいちごもあれば、果肉まで濃い真っ赤になるものもある。白いいちごは、極端にアントシアニンが薄いいちごなのだ。よって、日光にあてても赤くならない。ちなみに、糖度とアントシアニンの有無は関係ない。日光をたっぷり浴びることによって、いちごは甘くなる。

アントシアニンは少ないので抗酸化作用は期待できないが、いちごの持つビタミンやミネラルはそのままだ。いちごは美味しいだけではなく、さまざまな健康効果があるとされている。特にビタミンは100gあたりの含有量は豊富で、約8粒(100g程度)食べると一日に必要な量が十分に摂取できるほどである。

3. 初恋の香りの旬と産地は?

旬の時期

初恋のかおりは、12月頃から翌年4月頃まで収穫される。一季成り性のいちごなので、夏・秋には収穫はできない。一方、四季成り性のいちごは夏・秋にも実をつける。一般的に一季成り性いちごのほうが、温度管理などが難しいとされる。

主な産地

現在の主な産地は、滋賀県、静岡県、山梨県、岡山県など。果皮が柔らかいので収穫や発送時に傷がつきやすく、非常に気を遣う。また熟しても赤くならないため、収穫のタイミングを見るのも、経験がなければ難しい。

入手困難な幻のいちご

初恋の香りは現在、一般には苗が販売されていないので、家庭菜園でつくれず、契約農場でのみ生産されている。量を増やすのではなく、見た目にも美しく美味しいいちごをつくり、高品質を維持することを目的としているからだ。幻のいちごとも呼ばれる所以だ。食べるなら、高価だからといって惜しまずに、新鮮なうちに早めに食べることをおすすめする。少しずつ食べるときは、乾燥を防ぐためビニール袋などに入れて、冷暗所で保存。いちごは乾燥も大敵だが、水気にも弱い。洗うのは食べる寸前にしよう。

結論

日本のいちごの種類は、登録してあるものだけでも約300種ともいわれている。しかしその中で白いいちごの種類は、現在は十種類ほどしかないという。初恋の香りは品質管理が徹底しているので、なかなかお目にかかれない分、その品質は間違いない。白い見た目から、酸っぱそうなどと敬遠せず、ぜひ一度食べてみてもらいたい。
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