1. 紅玉ってどんなりんご?

りんごの品種の一つとして知られる紅玉は、「こうぎょく」と読む。紅玉は1800年に、ニューヨークで自然交雑によって生まれたりんごである。開拓使によって1871年に日本に持ち込まれたが、当初は地域ごとに「満紅(まんこう)」や「千成(せんなり)」など異なる名前で呼ばれていた。しかし、1900年に「紅玉」と統一されて呼ばれるようになった。
紅玉の産地
りんごの全国生産量の約半数を占めている青森県は、紅玉の生産量も全国で一番多い。りんごの生産量上位である長野県、山形県の2県も含めると、約90%以上が栽培されている。そのほか、平成30(2015)年産特産果樹生産動態等調査によると、岩手県や福島県などでも生産されており、東北を中心に栽培されている。
紅玉の旬の時期
紅玉の収穫は、長野県で9月下旬頃から、青森県では10月頃から開始される。長期保存されるものもあるので、市場においては春頃まで出回るが、紅玉の出荷が多いのは10月頃~11月上旬頃まで。この時期が一番美味しく食べることができるといわれている。
紅玉の見た目
200g前後の小ぶりのものがほとんどであり、円の形をしている。果皮の色は名前の通り濃い紅色をしており、光沢があるのが特徴。完熟したものは油上がりといってワックス成分が多く分泌されるので、べたつきを感じこともあるが、味には問題ないので心配無用である。気になる時には布で拭くことで、べたつきもとれて艶が出る。
2. 紅玉の味の特徴

りんごはたくさんの種類があるが、品種によって風味が全く違う。紅玉は、どんな特徴があるのだろう。詳しく見てみよう。
紅玉の味や食感
紅玉を生のまま食べると、甘みは強くなくさわやかな甘酸っぱさを感じる。このように、紅玉は、酸味が強いのが特徴のため、さっぱりとした後味で食べることができる。また、香りも強いので、生で食べると濃厚な味わいが堪能できるだろう。
完熟すると果汁が豊富で含まれる紅玉は、果肉は緻密でしまっているので、歯ごたえのあるしっかりとした食感も楽しむことができる。酸味が好きだという人は、ぜひ生の状態で味わってみてほしい。
完熟すると果汁が豊富で含まれる紅玉は、果肉は緻密でしまっているので、歯ごたえのあるしっかりとした食感も楽しむことができる。酸味が好きだという人は、ぜひ生の状態で味わってみてほしい。
紅玉はりんごジャムやアップルパイにするのがおすすめ
紅玉の一番の特徴は、加熱することで甘みと風味が増すことだ。生の状態では酸味が強い紅玉も、加熱をすると甘さと風味が増すため、調理用・加工用としてはとても需要が高い。また、果実が緻密であり、煮込んでも煮崩れしにくいという特徴から、加熱して作るアップルパイやタルトなどの焼き菓子とも相性がよい。とくに、キャラメルとの相性がバツグンのタルトタタンは絶品なので、ぜひ食べていただきたい一品だ。自宅で気軽に紅玉をアレンジしたい時には、砂糖水などと一緒に煮ることで簡単にできるコンポートがおすすめ。紅玉は煮崩れしにくいので、果肉をしっかり残しつつ、ほどよい酸味と甘みを楽しめる。そのほか、紅玉は加工品にも向いているので、りんごジュースやりんごジャムなども販売されている。
3. 紅玉が売っていないときは通販で購入しよう

多くの魅力が詰まった紅玉だが、見かけたことがないという人も多いだろう。それもそのはず、紅玉自体の生産量が減っており、スーパーで入荷していないことがほとんどなのだ。そんな紅玉を手に入れるためには、ネット通販がおすすめ。ネット通販であれば、全国どこからでも紅玉を取り寄せることができる。具体的には、楽天市場をはじめ、大手通販会社でも取り扱いがあるほか、産地直送の通販サイトも展開されている。食べてみたい商品を検索して、紅玉を取り寄せてみよう!
4. 紅玉の選び方と保存方法

せっかく紅玉が手に入ったのに、傷んでしまったら美味しさは激減。そうならないために、選び方のポイントも含めて、正しい保存方法も学んでおこう。
紅玉の選び方のポイント
紅玉は名前の通り、果皮が濃い赤色になる品種なので、果皮がしっかりとお尻のほうまで真っ赤に色づいているものを選ぶことが重要。そして、紅玉は小玉サイズのりんごであるので、サイズが小さくても味に問題はないので心配ない。
さらに、果汁が豊富な品種でもあるので、同じ大きさの場合には手に取ってみて重量感があるもののほうが、果汁が豊富でジューシーである傾向が強い。また、果皮にハリがあるほうが鮮度がよいサインでもある。
さらに、果汁が豊富な品種でもあるので、同じ大きさの場合には手に取ってみて重量感があるもののほうが、果汁が豊富でジューシーである傾向が強い。また、果皮にハリがあるほうが鮮度がよいサインでもある。
紅玉の保存方法のポイント
紅玉はあまり日持ちがよい品種ではないので、新聞紙で包んでビニール袋などに入れて、直射日光の当たらない風通しのよい冷暗所や野菜室などで保管することをおすすめする。秋や冬は気温が低いので、常温保存でも問題ないが、夏場は注意が必要だ。りんごは18℃以上になると、傷みが早くなりやすいため、夏場は野菜室で保管するようにしよう。
また、紅玉は成長を促進するエチレンガスの分泌が活発である。日持ちの面で考えると、それぞれから発生するエチレンガスで成長が促進されないためにも1つずつ包んで保存するほうがよいだろう。
保存期間は、常温でだいたい1ヶ月、冷蔵で2ヶ月程度が目安だ。ただし、カットすると、茶色く変色してしまうので、なるべく早めに食べるよう心がけよう。また、大量に余っている場合は、カットして冷凍するという方法もあるが、風味が落ちる可能性もある。美味しさを保ったまま保存したいのであれば、コンポートなど加熱調理をしてから冷凍するのがおすすめだ。
また、紅玉は成長を促進するエチレンガスの分泌が活発である。日持ちの面で考えると、それぞれから発生するエチレンガスで成長が促進されないためにも1つずつ包んで保存するほうがよいだろう。
保存期間は、常温でだいたい1ヶ月、冷蔵で2ヶ月程度が目安だ。ただし、カットすると、茶色く変色してしまうので、なるべく早めに食べるよう心がけよう。また、大量に余っている場合は、カットして冷凍するという方法もあるが、風味が落ちる可能性もある。美味しさを保ったまま保存したいのであれば、コンポートなど加熱調理をしてから冷凍するのがおすすめだ。
結論
酸味好きには完熟を生で食べる食べ方もおすすめだが、ぜひとも、味に深みを増してくれるお菓子作りで使用してほしい紅玉。食べるまでに多少の手間はかかるが、簡単にできるお菓子レシピも多いので、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。
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