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食べやすくて便利!種無しぶどうはどうやって作られるか知ってる?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

2019年6月14日

昔はぶどうの中に、細長い種がたくさん入っていて、選り分けるのに苦労した。それがぶどうを敬遠してしまう原因になりがちだったことは否めない。それが、気づくと種無しぶどうがあっという間に主流になってきている。便利ではあるが、食用の植物として大丈夫なのかと心配になってしまう人もいるだろう。今回は、種無しぶどうをどうやって作るのかを紹介していこう。

1. 種無しぶどうはどうやって作られる?

種無しぶどうを、品種改良によって作られたものだと考えている人は多いかもしれない。しかし、実際は毎回ぶどうを育てる度に、加工していると聞いたら驚くだろうか。加工しているといっても、もちろん手作業で種を取り除くことではない。ぶどうの粒に傷がないことからもそれがないのは分かるだろう。

種無しぶどうは、化学的な処理によって作られている。詳しくは、ジベレリンという植物系の成長ホルモンを使って作る。昭和30年代に日本で偶然生まれた手法で、現在の種無しぶどう作り、とくにデラウェアのような粒の小さい種類に一般的に使われている方法だ。

ジベレリンは、葉、種、根といった植物の成長が著しい若い器官に含まれている植物ホルモンである。種無しぶどうを作るときは、このジベレリンを溶かした薬剤に、2度浸す。それというのも、ジベレリンには、受粉せずに実を作る効果、実を大きくする効果があるからだ。
種無しぶどうのように、種が無いまま果実が大きくなることを「単為結実」と呼ぶ。

1度目は開花の前で、つぼみをジベレリンを溶かした薬剤にひとつひとつ浸していく。すると、ジベレリンの作用によって、予定よりも4~5日早く花が咲く。すると、種になる部分がまだ作られていないので、受粉しても種ができない。

2度目は開花後に、ぶどうの房をジベレリンの溶剤にまたひとつひとつ浸す。これによって実の成長が促進される。

品種によっては、ジベレリンを使うと味が落ちるので使えない。

2. 種無しぶどうをどうやって増やすか

種無しぶどうの場合、接ぎ木をして増やしていく。ジベレリンを使わなければ、再び種ありのぶどうを作ることもできるが、そこで種をとって育てていくのは現実的ではない。

冬の間、種無しぶどうを収穫後、枝を切り取り、別のぶどうの台木に苗木を接着させる。そうすると、その木の性質を引き継がせることができる。

もちろん、接ぎ木した木からその後自動的に種無しぶどうができることはない。種無しぶどうを作るためには、やはり、2度のジベレリン処理が必要である。つまり接ぎ木した木の性質を引き継がせることができるのは、種無し以外の性質ということだ。

ちなみに接ぎ木は、種無しぶどうに限らず、様々な果樹で行われている方法である。

3. 種無しぶどうは安全なのか

ジベレリンは「植物成長調整剤」という農薬だが、植物にもともと含まれている成分である。そのため、種無しぶどうを食べると不妊になるといった噂があるが、人体への悪影響はないと言われている。

ただ、合成ホルモンであるので、心配という声もある。

結論

種無しぶどうが、大変な手間をかけて作られていることを知って驚いた人も多いだろう。ぶどうを噛んだときに、がりっと種をかみ砕いてしまうと興ざめしてしまった体験がある人であれば、種無しぶどうのありがたみはよく感じられると思う。ジベレリンと聞いて、身体への影響を不安に思う人もいるかもしれない。しかし、ジベレリンは植物ホルモンで、どの野菜にも含まれており、食べても消化されるため厚生労働省の調査が始まって以来、農薬の害は身体に影響を及ぼすことはないといわれている。
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