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ポテトチップスに加工されるじゃがいもの品種【トヨシロ】を解説!

投稿者:
ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:
管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2019年6月28日

スーパーや八百屋の店頭には「男爵」や「メークイン」「きたあかり」など、さまざまな種類のじゃがいもが並べられている。ところで、「トヨシロ」という品種をご存知だろうか?今回は、主にポテトチップスに加工されるトヨシロの特徴などについて解説しよう。

1. スーパーでは見かけないじゃがいも「トヨシロ」って?

トヨシロの歴史

スーパーマケットや八百屋の店頭では、あまり見かけることがないじゃがいもの品種がある。それが「トヨシロ」だ。トヨシロは昭和35(1960)年に北海道農業試験場で、「北海19号」と「エニワ」を掛け合わせて誕生したじゃがいもの品種だ。さまざまな試験を行った結果、油を使った加工に適していることがわかり、加工用の品種として昭和51(1976)年に「ばれいしょ農林21号」の名前で登録。その後は加工用の品種として栽培されている。なお、トヨシロを親として交配された品種には、フレンチフライ加工用の「ホッカイコガネ」と、でんぷん原料用の「コナフブキ」がある。

トヨシロの特徴

トヨシロは、加工を目的とするじゃがいもとしては、日本で初めて登録された品種である。糖度が低いため、油で揚げても変色しにくいという特徴を持ち、ポテトチップスなどの原料として加工用に使われる品種だ。

トヨシロの名前の由来

トヨシロの名前は、たくさん収穫できることから「豊(トヨ)」、肉色が白く料理しても黒くならないことから「白(シロ)」を合わせて名付けられた。

2. トヨシロが加工に向く理由

トヨシロは、表面が少しゴツゴツしているものの、全体的には扁平でやや楕円形の形であり、程よい大きさである。また、芽が浅いため皮をむく時の歩留まりが高いことから、加工に向いている。

肉質は、やや粉質であるが、糖度か低いため油で揚げても変色しにくいという特徴を持っている。そのため、ポテトチップスなどの原料として使われることが多い品種だ。

3. トヨシロの美味しい食べ方

トヨシロにおすすめの料理

トヨシロは、粉質であるが煮崩れしにくい性質を持っているので、ポテトチップス以外にもさまざまな料理に使うことができる。男爵などほかの品種よりはやや味が落ちるといわれているが、フライドポテトやベイクドポテト、ポテトサラダなどであれば、トヨシロのさっぱりとした食味を活かすことができる。煮崩れしにくいため煮物などにも使えるが、じっく煮込む料理よりは、カレーやシチューなど煮込み時間があまり長くない料理がおすすめ。

トヨシロの保存方法

トヨシロなどのじゃがいもは、新聞紙に包んでカゴかネットに入れるなどして通気性をよくし、日光の当たらない風通しのよい所で保存しよう。5℃くらいの冷暗所なら長期保存が可能だ。大量にある時には、リンゴを1~2個じゃがいもと一緒に入れると、リンゴから出る物質(エチレン)の作用で発芽を抑えることができる。また冷蔵庫で保管する際には、じゃがいものでんぷん質は低温障害を起こしやすいので、野菜室に入れるようにしよう。

4. トヨシロの栽培のポイント

トヨシロは主に北海道で栽培されているが、千葉県でも推奨品種に指定されるなど、他府県でも栽培は可能である。疫病への抵抗性はあるものの、軟腐病や黒あざ病にはやや弱い品種だ。またジャガイモシストセンチュウやミナミネグサレセンチュウへの抵抗力はないため、栽培時は病害虫の防除が必要である。

トヨシロは家庭菜園でも、ある程度の収量が期待できるが、1個が
300g以上の大きさになると中心部が空洞になることがある。マルチを使った栽培や窒素過多の場合に大きくなりすぎることがあるので、水や肥料の管理に注意が必要である。

結論

ポテトチップスなどの原料として使われているじゃがいもの品種トヨシロは、その品種名はあまり聞いたことがなかったかもしれないが、意外に身近な存在である。加工以外の調理にも使え、家庭菜園でも栽培が可能なので、機会があれば育ててみてはいかがだろうか。
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