1. カラカラオレンジとは?
カラカラオレンジの名前はカラカラだが、ネーブルオレンジの仲間でとてもジューシーで甘いオレンジある。まずはそんなカラカラオレンジの名前の由来や産地について紹介したい。
カラカラオレンジは、ネーブルオレンジの一種である。ベネズエラのカラカラ農園でワシントン・ネーブルオレンジの突然変異として発見された。発見された農園の名前にちなみ、カラカラオレンジと名付けられた。
カラカラオレンジは、ネーブルオレンジの一種である。ベネズエラのカラカラ農園でワシントン・ネーブルオレンジの突然変異として発見された。発見された農園の名前にちなみ、カラカラオレンジと名付けられた。
・産地
カラカラオレンジの産地はアメリカやオーストラリアが多い。日本へは1~3月頃にカリフォルニアから輸入されることが多い。一般的なスーパーで売られることは少ないため、大型輸入品店などで購入することがおすすめだ。国産で栽培している農園もあるが、まだ少なく希少価値が高い。
2. カラカラオレンジの特徴
ここではカラカラオレンジの特徴や、美味しい食べ方について紹介したい。
■カラカラオレンジの特徴
- 大きさは200g前後で見た目の色は一般的なオレンジと変わらない。ネーブルオレンジの一種であるため、おしりにヘソのようなくぼみがある。
- 味は酸味より甘みのほうが強い。香り高く、果汁が多い。芳醇な味わいが特徴だ。
- 果肉はルビー色なので、別名「ピンクネーブル」、「ルビーブラッドネーブル」と呼ばれている。
■おすすめの食べ方
カラカラオレンジの簡単なむき方について紹介したい。カラカラオレンジは皮が固いので、包丁でむいたほうが食べやすい。
まず、カラカラオレンジの両端を果肉が見える位置まで切り落とす。次に上から果肉と皮の間に沿って皮を切る。次に、房の薄皮に沿って包丁を入れて果肉を一房ずつ切っていく。甘くてジューシーなカラカラオレンジをそのまま味わえる。
まず、カラカラオレンジの両端を果肉が見える位置まで切り落とす。次に上から果肉と皮の間に沿って皮を切る。次に、房の薄皮に沿って包丁を入れて果肉を一房ずつ切っていく。甘くてジューシーなカラカラオレンジをそのまま味わえる。
3. カラカラオレンジの誕生となった突然変異はほかの果物にも?
カラカラオレンジの誕生となった植物の突然変異は珍しく、いまではオレンジの一種として独立し、栽培されているのはとても貴重なことである。また、日本でも突然変異で生まれた果物はあるのでのちに紹介しよう。
■カラカラオレンジの誕生でもある、突然変異とは?
カラカラオレンジが生まれた突然変異とは、意図せずに自然に異なる品種が生まれることをいう。別名「枝変わり」などとも呼ばれる。突然変異の場合はもとの品種の食味を受け継いだまま、果実の色が変わったり、熟す時期が早くなるなどの部分的な変化が生じる。普通、果物は交雑育種法といったやり方で新しい品種が生まれることが多い。交雑育種法とは、人工的に2つの品種を交配して得られた種を蒔き、育てた樹の中から、食味や外観などよい性質を持つものを選ぶという方法である。カラカラオレンジのように突然変異で誕生した果物は大変珍しいのだ。
■日本で突然変異で生まれた果物の紹介
・【ふじりんご】から生まれた【早生ふじ】
りんごの一種「ふじ」の突然変異で生まれた。「ふじ」と比べて着色がよく、早熟であることから早生ふじといわれている。早生ふじは品種ではなく総称であり、品種としては「ひろさきふじ」「紅将軍」「昴林」「涼香の季節」「やたか」「ほのか」などがある。
味は甘みより酸味が強く、さっぱりとしている。
味は甘みより酸味が強く、さっぱりとしている。
・【夏みかん】から生まれた【あまなつ】
あまなつは、夏みかんとして植えた樹の中から発見された。味は夏みかんと比べて酸味が少なく甘味が強い。一般的にはあまなつと呼ばれているが、正式名称は「川野夏橙(かわのなつだいだい)」である。
・【佐藤錦】から生まれた【黒佐藤錦】
佐藤錦の枝変わりとして発見された品種。佐藤錦よりも濃赤色に着色し、黒砂糖のように甘いといわれている。独特な香りがあるのも特徴だ。
結論
人工的に品種改良される植物が多い中、カラカラオレンジのように偶然生まれた品種は数少ない。偶然生まれ、偶然発見された果物がひとつの品種として独立し、栽培されていることは非常に興味深い。手に入れることができるのであれば、親となった果物と香りや味を比較しながら味わってみてはいかがだろうか。
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