目次
1. ネーブルオレンジとは?

ネーブルオレンジ(Navel Orange)とはミカン科ミカン属の植物の一種であり、日本ではバレンシアオレンジなどと並んで最も有名なオレンジの一つである。見た目はまん丸とした球形、重さは200~250g程度、果頂部に"ヘソ"のような窪みがある。また、果肉はジューシーでみずみずしく、濃い甘みと酸味があり、豊かな香りが楽しめる。皮を剥いてから生で食べるのが美味しいとされている。
ネーブルオレンジの由来と種類
ネーブルオレンジ(Navel Orange)の一番の特徴は、果頂部にある"ヘソ"のような窪み。また、その特徴から英語で「ヘソ」という意味がある「ネーブル(Navel)」が使われるようになった。一般的には輸入品である「ワシントン(Washington)」という品種が多く出回っているが、国産品として白柳ネーブルや森田ネーブルなども栽培されている(※2)。
ネーブルオレンジの旬と産地
ネーブルオレンジは早生であるため、旬は2~3月頃とバレンシアオレンジよりも早い。ただし、アメリカ産を11月~翌年4月頃、オーストラリア産を7月~10月頃に輸入しているため通年食べることが可能だ。また「特産果樹生産動態等調査」によれば(※1)、2018年の年間出荷量は4435トンで、主要産地には静岡県(1508トン)、広島県(1198トン)、和歌山県(862トン)などがある。
2. ネーブルオレンジの特徴や魅力を紹介

オレンジにはバレンシアオレンジやブラッドオレンジなどの種類もあるが、これらに比べてネーブルオレンジには「甘みや酸味が濃い」「ジョウノウが薄く種が少ない」などの特徴がある。そんなネーブルオレンジ特有の特徴や魅力についても確認しておこう。
その1.甘みや酸味が濃い
一般的にバレンシアオレンジなどに比べて、ネーブルオレンジのほうが甘みや酸味が強い。また、豊かな香りも特徴となっているため、オレンジらしい味わいや香りを楽しむことができる。個人差もあるが、一般的には「バレンシアオレンジよりもネーブルオレンジのほうが美味しい」とされている。
その2.ジョウノウが薄く種が少ない
ネーブルオレンジのジョウノウ(薄皮のこと)は、バレンシアオレンジなどに比べて薄い。また、タネも少ないため、生のままでも食べやすいことが特徴となっている。生のまま食べるときはナイフで皮を剥いたり、皮を残してカットしたりしてから、ジョウノウと一緒に食べるようにしよう。
3. ネーブルオレンジの基本的な栄養価

ネーブルオレンジは、他のミカンやオレンジと同じでビタミンCが豊富である。また、ビタミンC以外のビタミン類やミネラル類も含んでいる。そこで文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」を参考にしながら(※3)、ネーブルオレンジ(砂じょう/生)の栄養価を確認しよう。
ネーブルオレンジ100gあたりの栄養価
- エネルギー:48kcal
- たんぱく質:0.9g
- 脂質:0.1g
- 炭水化物:11.8g
- 脂肪酸
・飽和脂肪酸:0.01g
・一価不飽和脂肪酸:0.02g
・多価不飽和脂肪酸:0.02g - ビタミン
・βカロテン:23μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.3mg
・ビタミンK:0μg
・ビタミンB1:0.07mg
・ビタミンB2:0.04mg
・ナイアシン:0.3mg
・ビタミンB6:0.06mg
・ビタミンB12:0μg
・葉酸:34μg
・パントテン酸:0.28mg
・ビオチン:0.6μg
・ビタミンC:60mg - ミネラル
・ナトリウム:1mg
・カリウム:180mg
・カルシウム:24mg
・マグネシウム:9mg
・リン:22mg
・鉄:0.2mg
・亜鉛:0.1mg
・銅:0.06mg
・マンガン:0.06mg
・ヨウ素:0μg
・セレン:0μg
・クロム:0μg
・モリブデン:0μg - 食物繊維:1.0g
(・水溶性食物繊維:0.4g)
(・不溶性食物繊維:0.6g)
4. 美味しいネーブルオレンジの見分け方

ネーブルオレンジは輸入量・流通量が多いため、一般的なスーパーや青果店などでも比較的簡単に見つけられる。店頭でネーブルオレンジを選べる場合は、以下のポイントを参考にしてみよう。
ネーブルオレンジを選ぶポイント
- 色味:鮮やかなオレンジ色でツヤのあるもの
- 果皮:キメが細かくて、皮が厚くないもの
- 形:まん丸の球体で凹みが見当たらないもの
- 重み:手に持ったときに重量感があるもの
オレンジ色が濃いものを選ぼう
バレンシアオレンジの場合は、夏頃に収穫するため初夏の強い日差しによって黄緑色に変色する「回青現象」が起こることもある。しかし、寒い時期に収穫するネーブルオレンジの場合は回青現象が起こることはない。そのため、オレンジ色にキレイに染まっているもののほうが美味しい。
5. ネーブルオレンジの美味しい食べ方2選

ジューシーさと甘酸っぱさを楽しめるネーブルオレンジは、そのまま食べるのが最も美味しいといわれている。しかし、生食以外にもその味わいや香りを活かして、ドリンクやドレッシングなどにするのもおすすめである。以下でネーブルオレンジの美味しい食べ方をいくつか確認しておこう。
食べ方1.オレンジ・エード
甘酸っぱい味わいのネーブルオレンジを使って、オシャレなカフェドリンクの「オレンジ・エード」を作るのもおすすめ。作り方は簡単で、絞ったネーブルオレンジの果汁に、水(炭酸水)や砂糖(ハチミツ)を合わせるだけ。これだけでネーブルオレンジのフレッシュな味わいが楽しめる「オレンジ・エード」が完成だ。輪切りオレンジやくし形のオレンジも乗せればよりオシャレに仕上がる。
食べ方2.オレンジドレッシング
ネーブルオレンジの果汁とオリーブオイルを合わせて、「オレンジドレッシング」を作るのもおすすめだ。また、お好みでレモン果汁や粒マスタードなどを加えてアレンジしてもよい。作ったオレンジドレッシングはサラダをはじめ、肉料理や魚料理などに使うことも可能。ネーブルオレンジの爽やかな酸味と濃厚な甘みが、料理の味わいをグンとグレードアップしてくれるだろう。
6. ネーブルオレンジの正しい保存方法

ネーブルオレンジは、ほかのオレンジよりも果汁の劣化が早いため、あまり日持ちしないといわれている。また、乾燥や高温に弱いという欠点がある。そのため、保存する際は新聞紙やポリ袋などに包んでから冷蔵庫の野菜室(冬場の寒い時期は冷暗所でも可能)で保管するのがおすすめだ。なお、適切な方法で保存している場合でも、1週間以内には食べるようにしよう。
結論
オレンジの中でも日本で最も多く作られている「ネーブルオレンジ」。その味わいはほかのオレンジよりも濃厚で、濃い酸味と甘みを楽しむことができる。また、流通量が多いため普通のスーパーや八百屋などでも入手しやすいという特徴もある。料理やドリンクに使っても美味しいので、興味があるなら生食以外の食べ方にも挑戦してみよう。
【参考文献】
- ※1:農林水産省「特産果樹生産動態等調査」
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokusan_kazyu/ - ※2:静岡県庁「ネーブル」
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-360/nougeihin/neburu.html - ※3:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/
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