1. マンダリンオレンジとは?

マンダリンオレンジ(Mandarin orange)とは、ミカン科ミカン属に分類されている植物の一種。中国などが原産とされており、日本で有名な温州みかんのルーツでもある。温州みかんのような扁平形の見た目をしていて、皮は剥きやすく、柑橘類らしい甘みと酸味を楽しめるのが特徴である。またマンダリンの皮は中華スパイスの陳皮や、マンダリンリキュールなどにも使われているという。
マンダリンオレンジの生産量や旬の時期
国際連合食糧農業機関(FAO)のデータベースによると(※1)、2019年時点の世界のマンダリン等の生産量は約3544万トンとなっている。このうち最も生産量が多いのが約1988万トン生産した中国であり、以下、スペイン(約183万トン)、トルコ(約140万トン)、モロッコ(約137万トン)と続く。一般的に秋から冬にかけて実をつけて、収穫期を迎えるとされている。
2. マンダリンオレンジの基本的な栄養価

文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」には(※2)、マンダリンオレンジの栄養価は収録されていない。そこでアメリカ合衆国農務省のデータベースを参考に(※3)、「マンダリンオレンジ(mandarin oranges, raw)」の100gあたりの栄養価を紹介する。
マンダリンオレンジの100gあたりの栄養価
・エネルギー:53kcal
・たんぱく質:0.81g
・脂質:0.31g
・炭水化物:13.3g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:0.039g
・一価不飽和脂肪酸:0.06g
・多価不飽和脂肪酸:0.065g
・ビタミン
・ビタミンA:34μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.2mg
・ビタミンK:0μg
・ビタミンB1:0.058mg
・ビタミンB2:0.036mg
・ナイアシン:0.376mg
・ビタミンB6:0.078mg
・ビタミンB12:0μg
・葉酸:16μg
・パントテン酸:0.216mg
・ビタミンC:26.7mg
・ミネラル
・ナトリウム:2mg
・カリウム:166mg
・カルシウム:37mg
・マグネシウム:12mg
・リン:20mg
・鉄:0.15mg
・亜鉛:0.07mg
・銅:0.042mg
・マンガン:0.039mg
・セレン:0.1μg
・食物繊維:1.3g
・たんぱく質:0.81g
・脂質:0.31g
・炭水化物:13.3g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:0.039g
・一価不飽和脂肪酸:0.06g
・多価不飽和脂肪酸:0.065g
・ビタミン
・ビタミンA:34μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.2mg
・ビタミンK:0μg
・ビタミンB1:0.058mg
・ビタミンB2:0.036mg
・ナイアシン:0.376mg
・ビタミンB6:0.078mg
・ビタミンB12:0μg
・葉酸:16μg
・パントテン酸:0.216mg
・ビタミンC:26.7mg
・ミネラル
・ナトリウム:2mg
・カリウム:166mg
・カルシウム:37mg
・マグネシウム:12mg
・リン:20mg
・鉄:0.15mg
・亜鉛:0.07mg
・銅:0.042mg
・マンガン:0.039mg
・セレン:0.1μg
・食物繊維:1.3g
3. マンダリンオレンジの美味しい食べ方

マンダリンオレンジは、手で剥いてそのまま食べても美味しい。また、フルーツジュースやみかんゼリー、みかんケーキなどで食べたり、フルーツサラダやマリネなどにしたりするのもおすすめだ。ここでは、そんなマンダリンオレンジの美味しい食べ方をいくつか紹介する。
その1.マンダリンオレンジのジュース
甘みと酸味が特徴のマンダリンオレンジを使ってジュースを作るのもよい。ジュースの作り方は、まずマンダリンオレンジの果肉をミキサーやジューサーなどで撹拌する。それから漉し袋に入れて絞れば、マンダリンオレンジのジュースの完成だ。そのまま飲んでも美味しいが、ゼラチンで固めてゼリーなどにしたり、冷凍してシャーベットにしたりしても美味しく食べられる。
その2.マンダリンオレンジのフルーツサンド
小さめのマンダリンオレンジを使って、オシャレなフルーツサンドを作るのもおすすめ。フルーツサンドの作り方は、耳を落とした食パンに生クリームを塗る。それから皮を剥いたマンダリンオレンジを丸のまま置いて、もう一枚食パンを重ねる。それから側面を生クリームで敷き詰めたら、ラップで包んで冷蔵庫で冷やす。最後に斜めにカットしたらマンダリンオレンジのフルーツサンドの完成だ。
4. マンダリンオレンジのよくある質問

ここまでマンダリンオレンジについて詳しく解説してきた。しかしまだ「マンダリンオレンジの名前の由来は何か」、「タンジェリンとの違いには何があるのか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、マンダリンオレンジに関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.マンダリンオレンジの名前の由来は?
元々、マンダリン(Mandarin)にはポルトガル語で「大臣」などの意味があった。西洋人は清朝の中国官僚のことをマンダリンと呼んでいたが、その官僚たちが着ていた服の色味と果物の色味が似ていたため「マンダリンオレンジ」と名付けられたという。なお、名前に「オレンジ」と付いているためわかりにくいが、ミカン属の分類ではオレンジ類ではなく、「ミカン類」に分類されている。
Q2.タンジェリンとの違いには何がある?
植物学上、マンダリンオレンジと同じ種として分類されている柑橘類に「タンジェリン」がある。タンジェリンは、マンダリンオレンジよりもやや赤みを帯びているのが特徴で、特にモロッコやアメリカなどで多く栽培されているそうだ。また、タンジェリンも温州みかんのような味わいが特徴となっており、強い甘みと酸味を楽しむことができる。
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結論
マンダリンオレンジは中国原産の柑橘類であり、温州みかんのルーツでもある果物だ。名前にオレンジという文字が付いているが、見た目や味わいなどは温州みかんに近い。また、手で皮を剥いてそのまま食べることも可能である。そのほか、ジュースやスイーツなどにしても美味しく食べられる。
(参考文献)
- ※1:国際連合食糧農業機関「FAOSTAT」
https://www.fao.org/faostat/en/#data/ - ※2:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/ - ※3:U.S. DEPARTMENT OF AGRICULTURE「FoodData Central」
https://ndb.nal.usda.gov/index.html
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