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バレンシアオレンジの特徴や栄養、保存方法。名前の由来、正しく知ってる?

バレンシアオレンジの特徴や栄養、保存方法。名前の由来、正しく知ってる?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

鉛筆アイコン 2020年2月14日

老若男女から人気があるオレンジ。元気がでるビタミンカラーとほどよい酸味と甘さが魅力的だ。オレンジの種類はさまざまあるが、今回は1年を通して販売されているバレンシアオレンジについて紹介したい。

  

1. バレンシアオレンジとは?

バレンシアオレンジはオレンジの一種だが、それ以外にバレンシアオレンジについてどこまで知っているだろうか。まずはバレンシアオレンジの名前の由来や特徴について説明したい。

バレンシアオレンジの名前の由来

バレンシアはスペイン東部の地中海に面した地方の名前であるが、バレンシアオレンジはアメリカのカリフォルニアで生まれたスイートオレンジのひとつだ。何故バレンシアという名前が付いたのだろうか。

カリフォルニアでオレンジの栽培に成功したスペイン人が、母国であるバレンシアでなっているオレンジに似ていることからバレンシアオレンジと名付けたことに由来する。現在もバレンシアオレンジはバレンシアでは栽培されておらず、栽培地域はカリフォルニアとフロリダが中心である。バレンシアオレンジは日本でもよく見かけ、通年で手に入れることができる。ちなみに夏に流通しているのがアメリカ産で、冬に流通しているのがオーストラリア産である。まだ数は少ないが、国産のバレンシアオレンジは7~8月頃に手に入れることができる。

味は酸味が強く、さっぱりしている。果肉も締まりがありジューシーで、房が取りやすい。加熱しても味が変わることが少ないため、ジュースや加工食品で使われることも多い。

2. バレンシアオレンジの美味しさを保つ保存方法

バレンシアオレンジのみずみずしさを保つためには乾燥防止が鉄則だ。また、バレンシアオレンジの適した保存方法は季節によって異なる。

保存方法と保存期間

春や秋は常温で保存する。このとき、乾燥を防ぐために新聞紙などにくるむとよい。夏場は、袋に入れるかラップをして野菜室へ。冬は新聞紙などにくるみ冷暗所に置いておく。なるべく早く食べるほうが風味やみずみずしさが損なわれない。美味しく食べるには、なるべく1週間以内に食べきることがおすすめだ。

冷蔵保存のデメリットは?

冷蔵保存の期間が長いと、風味や味が落ちる可能性がある。そのため、夏場のように気温が上がる時期以外は常温での保存がよいとされている。バレンシアオレンジがたくさんあって食べきれない場合は冷凍保存もおすすめだ。

冷凍保存と保存期間

冷凍保存する場合は、1房に分けて薄皮をむき、ラップに包んで冷凍するとよい。食べるときは半解凍のまま食べるのがおすすめである。全解凍すると水っぽくなってしまうので注意が必要だ。冷凍保存は2週間以内に食べきることがおすすめだ。

3. バレンシアオレンジの栄養素と効能

バレンシアオレンジでとくに豊富な栄養素は、ビタミンCとカリウムである。それぞれの栄養素と効能について説明したい。

ビタミンC(※1)

皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必須な水溶性ビタミンの一種。抗酸化作用をもち、ビタミンEと協力して有害な活性酸素から体を守る働きがある。また、病気などいろいろなストレスへの抵抗力を強めたり、鉄の吸収を良くする働きもあると言われている。

カリウム(※2)

人体に必要なミネラルの一種。ナトリウムを排出する作用があることから、塩分の摂り過ぎを調節する働きがある。また、高血圧の予防にも役立つ一方で、不足すると、精神障害や不整脈の症状が見られることがある。

摂り方のポイント

ビタミンCもカリウムも、水に溶けやすい性質があるため生で食べるほうが効率的に栄養素を摂り入れることができる。

4. バレンシアオレンジの美味しい食べ方

バレンシアオレンジの皮は厚く、豊潤な香りがする。ここでは、皮を利用した食べ方を紹介する。

オレンジピールの作り方

用意するものはバレンシアオレンジの皮と、皮と同量の砂糖のみである。

1.バレンシアオレンジの皮をよく洗い、水から茹でて2回以上茹でこぼす
2.バレンシアオレンジの皮が浸る程度の水と、砂糖を加えて中火で加熱する
3.砂糖がすべて溶けきり、ふつふつしてきたら弱火にし煮汁がなくなるまで煮る
4.煮汁がなくなったら皮をクッキングペーパーに並べ乾かす
5.0.5mmの幅に皮をカットして完成。

冷蔵で2週間、冷凍で1ヶ月保存できる。好みでグラニュー糖やチョコレートをかけても美味しい。

マーマレードの作り方

用意するものは、バレンシアオレンジと同量の砂糖のみである。

1. オレンジは8等分にして皮をむき、皮は細切りにして細かくしておく。果肉は刻み、砂糖をまぶしておく。
2.皮はたっぷりめの水に入れ、2回以上茹でこぼす。
3.2の皮と、1の果肉を鍋に入れ、中火でとろみがつくまで煮る。

煮沸した清潔なびんに入れ、熱いうちにふたをして密閉すると、半年は保存可能である。

結論

1年を通して手に入るバレンシアオレンジは、比較的値段も安定しているため、食卓にあがる機会も多いだろう。果肉のみでなく、皮の調理にも向いていることが特徴だ。輸入品は防カビ剤などが使用されていることが多いので、よく洗ってから使おう。国産であればより安心だ。国産のバレンシアオレンジを見かけたら、是非皮も調理してみてはいかがだろうか。
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(参考文献)

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  • 公開日:

    2019年6月15日

  • 更新日:

    2020年2月14日

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