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そのまま食べるのが一番!【ネーブルオレンジ】の特徴と由来

そのまま食べるのが一番!【ネーブルオレンジ】の特徴と由来

投稿者:ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2020年2月14日

オレンジには「バレンシア」と「ネーブル」という2大品種があり、特徴がそれぞれ異なる。同じオレンジの仲間ということで、あまり違いを意識せず食べていた人も多いのではないだろうか。ここでは、ネーブルオレンジに着目し、その特徴や由来を探っていきたい。

  

1. ネーブルオレンジの特徴

ミカン科・常緑小高木の果実にあたるオレンジの中でも、ネーブルオレンジはその豊かな味わいで人気を集める。ジュースによく加工されるバレンシアオレンジに対し、ネーブルオレンジは生食向きの柑橘だ。甘みが強いこととあと味のよさ、さわやかで豊かな香りが特徴のため、そのまま食べたほうが美味しいという理由もあるが、それだけではない。バレンシアと違い、ネーブルの絞った果汁は酸味が弱いせいで劣化しやすく、時間が経つと苦みが出てきてしまうのだ。ジュースにするならバレンシア、生で食べるならネーブルと覚えておくといいだろう。じょうのう膜(袋)も薄く種がないため食べやすいという点も嬉しい。
ネーブルオレンジの特徴に関しては味だけでなく、見た目にも注目したい。ネーブルオレンジの「ネーブル」とは英語で「へそ(navel)」という意味だ。よく見ると、果実の尻部分(果頂部)におへそのようなくぼみが見られる。このくぼみがネーミングの由来だ。

2. ネーブルオレンジの誕生と由来

オレンジの産地といえばアメリカ・カリフォルニアが有名だが、原産国はインドのアッサム地方といわれる。15~16世紀に中国からヨーロッパへと伝わり、アメリカに渡ったのは19世紀。ネーブルオレンジはこの頃、ブラジルで地中海品種の枝変わりとして発見されたのち、アメリカに伝わる。「ネーブルオレンジ」と名付けられたのもアメリカに渡ってからだ。
アメリカから日本に輸入されるネーブルオレンジは、ブラジルで発見された当時からの「ワシントンネーブル」という品種が多い。産地により「○○ネーブル」という名付け方が広まり、日本でもさまざまな名前のネーブルオレンジが生産されるようになっていった。

3. ネーブルオレンジの旬と入手方法

ネーブルオレンジの旬は、カリフォルニア産のものが11~5月にかけて多く出回る。アメリカからの輸入品が多いが、国産のものも栽培・流通されており、12~3月頃が旬となる。ちなみに、バレンシアオレンジの旬はネーブルと逆で春から秋にかけて出回っている。
国内でのネーブル産地は、広島県・和歌山県・静岡県をはじめ、全国に広がるが数は多くはない。輸入品であればスーパーや青果店の店頭で購入できるが、国産のネーブルオレンジを入手したい場合は、直売所や通販の産地直送便を利用するといいだろう。

4. ネーブルオレンジの美味しい食べ方

ネーブルオレンジを購入する時には、形の整ったもの・表皮に張りとつやがあるもの・へたが枯れていないもの・ずっしりと重みのあるものを選ぼう。貯蔵性が高いため涼しく風通しのよい室内であれば常温保存できる。乾燥を防ぐため新聞紙などに包んで保管するといい。
一般的なオレンジと同様に、スマイルカットと呼ばれるくし形に切り分けて食べるのがおすすめだ。
ネーブルオレンジはほかのオレンジに比べてビタミンCの含有量がトップクラス。美味しく食べやすく、栄養豊富で嬉しい柑橘なのである。何も加工せず、そのままカットして美味しさも栄養もまるごといただこう。

結論

何気なく食べていたオレンジでも、品種による違いを知れば、選び方・食べ方も変わってくるのではないだろうか。ネーブルオレンジの魅力を踏まえたところで、美味しく効果的に毎日の食生活に取り入れよう。
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  • 公開日:

    2019年7月 1日

  • 更新日:

    2020年2月14日

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