目次
- ※1:国際連合食糧農業機関「FAOSTAT」
https://www.fao.org/faostat/en/#data/ - ※2:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/ - ※3:U.S. DEPARTMENT OF AGRICULTURE「FoodData Central」
https://ndb.nal.usda.gov/index.html
1. タンジェリンとは?

タンジェリン(Tangerine)とは、ミカン科ミカン属に分類されている柑橘類の一種。学名上はマンダリンと同一分類ではあるが、タンジェリンのほうがマンダリンよりも赤みを帯びたオレンジ色の見た目をしている。また、日本でもおなじみの温州みかんの仲間であり、温州みかんよりも皮は厚めだが、オレンジよりは皮が剥きやすい。味わいも温州みかんに近く、甘みと酸味が強めとなっている。
タンジェリンの生産量や旬の時期
国際連合食糧農業機関(FAO)によると(※1)、2019年時点の世界のタンジェリン等の生産量は約3544万トンとなっている。このうち最も生産量が多いのは中国(約1988万トン)で、スペイン(約183万トン)、トルコ(約140万トン)、モロッコ(約137万トン)と続く。また、日本にはアメリカ産のものが多く出回っており、特に2~4月頃に旬(最盛期)を迎えるという。
2. タンジェリンの基本的な栄養価

文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」には(※2)、「タンジェリン」の栄養価は収録されていない。そこでアメリカ合衆国農務省のデータベースを参考に(※3)、「タンジェリン(Tangerines, raw)」の100gあたりの栄養価を紹介する。
タンジェリン100gあたりの栄養価
・エネルギー:53kcal
・たんぱく質:0.81g
・脂質:0.31g
・炭水化物:13.3g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:0.039g
・一価不飽和脂肪酸:0.06g
・多価不飽和脂肪酸:0.065g
・ビタミン
・ビタミンA:34μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.2mg
・ビタミンK:0μg
・ビタミンB1:0.058mg
・ビタミンB2:0.036mg
・ナイアシン:0.376mg
・ビタミンB6:0.078mg
・ビタミンB12:0μg
・葉酸:16μg
・パントテン酸:0.216mg
・ビタミンC:26.7mg
・ミネラル
・ナトリウム:2mg
・カリウム:166mg
・カルシウム:37mg
・マグネシウム:12mg
・リン:20mg
・鉄:0.15mg
・亜鉛:0.07mg
・銅:0.042mg
・マンガン:0.039mg
・セレン:0.1μg
・食物繊維:1.3g
・たんぱく質:0.81g
・脂質:0.31g
・炭水化物:13.3g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:0.039g
・一価不飽和脂肪酸:0.06g
・多価不飽和脂肪酸:0.065g
・ビタミン
・ビタミンA:34μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.2mg
・ビタミンK:0μg
・ビタミンB1:0.058mg
・ビタミンB2:0.036mg
・ナイアシン:0.376mg
・ビタミンB6:0.078mg
・ビタミンB12:0μg
・葉酸:16μg
・パントテン酸:0.216mg
・ビタミンC:26.7mg
・ミネラル
・ナトリウム:2mg
・カリウム:166mg
・カルシウム:37mg
・マグネシウム:12mg
・リン:20mg
・鉄:0.15mg
・亜鉛:0.07mg
・銅:0.042mg
・マンガン:0.039mg
・セレン:0.1μg
・食物繊維:1.3g
3. タンジェリンの美味しい食べ方

タンジェリンは、そのまま食べるのが最も美味しいが、砂糖漬けやドライフルーツ、タンジェリンアイス、タンジェリンジュースなどにしても美味しく食べることができる。ここでは、そんなタンジェリンの美味しい食べ方をいくつか紹介する。
食べ方1.タンジェリンの砂糖漬け
温州みかんのような甘みと酸味を持つタンジェリンを使い「砂糖漬け」を作ってみるのもよい。作り方は簡単で、まずはタンジェリンの皮と薄皮を剥いて果肉を取り出す。それをフタ付きの保存容器に入れて、砂糖を満遍なく振りかける。あとは冷蔵庫にしばらく置いておけば完成だ。出来上がったタンジェリンの砂糖漬けは、ヨーグルトやバニラアイスなどにトッピングして美味しく食べよう。
食べ方2.タンジェリンジュース
タンジェリンを使ってフレッシュジュースを作るのもおすすめだ。ジュースにすることでタンジェリンの甘みや酸味、ジューシーさを口いっぱいに楽しむことができる。作り方は皮を剥いたタンジェリンをミキサーやジューサーにかける。それからこし袋に入れて、ギュッと絞ったら完成だ。凍らせてシャーベットにしたり、ゼラチンを加えてゼリーにしたりしても美味しい。
4. タンジェリンに関するよくある質問

ここまでタンジェリンについて詳しく解説してきた。しかし、まだ「タンジェリンの名前の由来は何か」「タンジェリンの仲間には何があるのか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、タンジェリンに関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.タンジェリンの名前の由来とは?
タンジェリンという名前は、モロッコの北部にある港町「タンジール(タンジェ)」に由来するといわれている。また、もともとモロッコで栽培されていたこの柑橘類が1800年代にアメリカに渡り、そこで「タンジェリン」と呼ばれるようになったそうだ。
Q2.タンジェリンの仲間には何がある?
タンジェリンは、ミカン科ミカン属に分類されている柑橘類である。ミカン属にはオレンジ類やグレープフルーツ類などいくつか種類があるが、タンジェリンはこのうちミカン類に分類されている。このミカン類には日本でなじみ深い温州みかんや紀州みかんをはじめ、ポンカン、カラマンダリン、マンダリンオレンジなどがある。タンジェリンは、これらと同じ仲間の柑橘類となっている。
結論
タンジェリンとはミカン科ミカン属に分類されている柑橘類の一種である。外皮はオレンジのように厚めだが、温州みかんのように手で剥くことができる。また、味わいは温州みかんに近く、強い甘みと酸味を楽しめるのが特徴となっている。旬の時期には見かけることもあるので、興味があったら果物屋やネット通販などで探してみよう。
(参考文献)
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