1. いばらキッスの特徴や由来
いばらキッスは、平成24年12月に品種登録されたばかりの新品種である。いちごの一大ブランドである栃木県の「とちおとめ」に続き、オリジナル品種により県の活性化を図る目的で開発された。8年という長い歳月をかけて生まれたいばらキッスは、甘みが強く感じられるのが特徴。酸味も程よくあるので、優しい味わいのわりに後味はすっきりとしている。果肉はジューシーだが水っぽくなく、むしろ濃厚な味を感じることができる。
いばらキッスの由来
いばらキッスは、茨城県が全力を挙げて開発した自信の品種。さまざまな交配の組み合わせから生まれた1万種類以上の系統から、研究員がひとつずつ丁寧に選抜したというのだから驚きだ。そんな紆余曲折を経て生まれたいばらキッスは、「とちおとめ」と「ひたち1号」のかけあわせ。しっかりとした果肉と、大きくて酸味の少ない性格は親譲りだ。
とちおとめとの違い
■形
とちおとめよりやや長めで、整ったものが多い。
■見た目
とちおとめと同じく光沢のある綺麗な赤色だが、果心の色はやや淡い。
■味
糖度はとちおとめより高く、酸味は同程度なので、とちおとめより甘みを感じやすい。
2. いばらキッスの旬や選び方
いばらキッスの旬は初冬~春にかけてと比較的長く、安定して収穫できる。クリスマスや年末年始などにも対応できるとあって、その需要は高い。いばらキッスに限らず、いちごは以下の点に注意して選ぶとよい。
全体が均等に色づいているもの
赤みの濃さよりも色づきにムラがないものを選ぶ方がよい。ヘタの周りまで要チェックだ。
表面にツヤがあるもの
表面に光沢があり、つややかなものの方が新鮮である。
ヘタが鮮やかな緑色で、しなびていないもの
ヘタが茶色っぽく変色し、しおれているものは鮮度が失われている証。フレッシュなものを選ぼう。
3. いばらキッスの食べ方
果肉が比較的固めで傷みにくいいばらキッスだが、いちごはあまり日持ちしないので、なるべく早く食べるのがおすすめ。旨みや栄養が逃げないよう、流水で洗ってからヘタを落とすのが基本である。また、いちごは加工しやすい果物でもあるので、家庭でもさまざまなアレンジを楽しむことができる。
ゴロゴロいばらキッスのヨーグルト
1.いばらキッスは洗ってヘタを落とし、ボウルに入れる。
2.フォークなどでいばらキッスを荒くつぶす。
3.ヨーグルトを加え、全体を混ぜる。
手軽にデザートとして食べるなら、ヨーグルトと混ぜるのがおすすめ。荒くつぶすことで果汁がヨーグルト全体に行き渡り、どこをとっても美味しく食べられる。冷凍したいばらキッスを入れると、またひと味違った味わいになる。
2.フォークなどでいばらキッスを荒くつぶす。
3.ヨーグルトを加え、全体を混ぜる。
手軽にデザートとして食べるなら、ヨーグルトと混ぜるのがおすすめ。荒くつぶすことで果汁がヨーグルト全体に行き渡り、どこをとっても美味しく食べられる。冷凍したいばらキッスを入れると、またひと味違った味わいになる。
いばらキッスのムース
1.耐熱容器に水とゼラチンを入れ、レンジで温めて溶かす。
2.洗ってヘタを取ったいばらキッス、砂糖、レモン汁をミキサーに入れて撹拌する。
3.生クリーム、溶かしたゼラチンを加えて再度撹拌する。
4.器に注いで、冷蔵庫で冷やし固める。
飾り付けに、そのままのいばらキッスを添えると見栄えもよい。なめらかな口当たりで、子どもにも大人にも食べやすい。
2.洗ってヘタを取ったいばらキッス、砂糖、レモン汁をミキサーに入れて撹拌する。
3.生クリーム、溶かしたゼラチンを加えて再度撹拌する。
4.器に注いで、冷蔵庫で冷やし固める。
飾り付けに、そのままのいばらキッスを添えると見栄えもよい。なめらかな口当たりで、子どもにも大人にも食べやすい。
ヘタを持って食べるのはNG?
通常、いちごはヘタを持って、先端の方から食べてしまいがち。しかし、いちごは先端の細い部分が一番甘いのだ。少々面倒ではあるが、ヘタをナイフなどで落とし、ヘタの方から徐々に食べていくのが、いちごをより美味しく食べる方法である。
結論
茨城県が誇るオリジナルブランド・いばらキッスについて紹介した。1万種類以上から厳選されたいばらキッスは、いちごの主力品種であるとちおとめにも負けない甘さと香りを持つ。茨城県自慢の味をぜひ試してみてはいかがだろうか。
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