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懐かしい味のネクタリン!アメリカ生まれの【フレーバートップ】の魅力

懐かしい味のネクタリン!アメリカ生まれの【フレーバートップ】の魅力

投稿者:ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:管理栄養士 平原あさみ(ひらはらあさみ)

鉛筆アイコン 2019年10月23日

フレーバートップは、昭和45(1970)年にアメリカから導入された品種である。甘み・酸味ともに強く、懐かしい味がするネクタリンだ。さまざまな品種が栽培されているネクタリンだが、現在でもファンタジア、秀峰、メイグランドに次ぐ栽培面積で、主要な品種となっている。今回は、そんなフレーバートップの特徴などについて紹介しよう。

  

1. アメリカ産のネクタリン「フレーバートップ」

桃の変種とされるネクタリンとは

ネクタリンは桃の変種といわれ、別名油桃(ゆとう)や椿桃(つばきもも)、光桃(ひかりもも)とも呼ばれている。桃との違いは、果皮の表面に産毛がなくツルツルとしていること。果肉の色は黄色または赤、強い甘みと爽やかな酸味、特有の芳香がある。皮のまま食べることができ、種も取れやすいため食べやすいのも特徴である。

ネクタリンの名前の由来は、ギリシャ神話である。オリンポス山の神殿で行われる神々の宴において、青春と美の女神「ヘベ」がふるまう酒は甘くて美味しく、飲むと不老不死になるといわれていた。この酒の名前が霊酒「ネクタル」であり、ネクタリンや清涼飲料水のネクターは、この神話から名付けられている。

アメリカから導入されたフレーバートップの特徴

ネクタリンの品種のひとつであるフレーバートップは、フェアータイムという品種の自然交雑実生。昭和45(1970)にアメリカから導入された品種で、昔ながらの懐かしい味のするネクタリンである。果重は240~260gほどで、烈果やひび割れが少なく、無袋栽培が可能。果実は日持ちもよい。
果肉は締まっていて果汁も多く、甘みと酸味のどちらも強く感じられる。オレンジとマンゴーを合わせたような、しっかりとした味が特徴だ。

2. フレーバートップの旬の時期

フレーバートップは、栽培される地域によっても異なるが、8月上旬から下旬と、夏に旬を迎えるフルーツである。フレーバートップの特徴であるすっきりとした酸味は、疲れが溜まり、食欲が減退しがちな暑い時期におすすめだ。

3. フレーバートップの栄養価と美味しい食べ方

ネクタリンの栄養価

生のネクタリンの可食部100g当たりには、カリウムが210㎎も含まれている。ネクタリンはアルカリ性食品なのである。カリウムは人体には欠かせないミネラルのひとつで、ナトリウムとともに細胞の浸透圧を調節する働きをしている。
また、体内でビタミンAに変換されるカロテンの含有量が多いのも特徴。一般の桃には100g中に5μg含まれているのに対し、ネクタリンには240μgも含まれている。ビタミンCも10㎎含まれており、柑橘類には及ばないが、一般的な桃よりも多い。

フレーバートップの美味しい食べ方

フレーバートップは強い酸味が特徴であるが、熟すと独特の甘みを楽しめる品種である。買ってきたフレーバートップが、まだ熟していない場合には、フルーツネットを外さずに、乾燥しないように新聞紙で包むか、ポリ袋に入れて常温で追熟させるとよい。やさしく果肉を触ってみてやわらかく感じ、甘い香りがしたら食べごろである。食べる1~2時間前に冷蔵庫で冷やすと、より美味しく食べることができる。なお、冷やし過ぎると甘みが落ちるので注意が必要だ。

結論

アメリカから導入されたフレーバートップは、強い甘さと酸味で懐かしい味がするネクタリンの品種だ。旬の時期は8月で、その酸味は暑さで疲れた体を癒してくれるに違いない。市場に流通するのが8月の1か月間と短い期間なので、店頭で見かけることがあればぜひ味わってもらいたい。
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  • 公開日:

    2019年7月15日

  • 更新日:

    2019年10月23日

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