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自宅でも手作れる!にんにく卵黄の効能と作り方を解説

自宅でも手作れる!にんにく卵黄の効能と作り方を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2021年7月15日

日本で昔から伝わる健康食品であるにんにく卵黄。いまもなお、数多くのメーカーからサプリなどの形で販売されているにんにく卵黄だが、にんにく卵黄はもともと手作りされていた食品なので、家庭でも自作することが可能だ。ここでは、にんにく卵黄の歴史や効能、作り方について解説をしていこう。

  

1. にんにく卵黄は江戸時代からある食品だった

次々と新しい健康食品やサプリが出てはTVやCMなどで市場を賑わせている現代において、昔からある健康食品にも関わらずいまもなお根強い人気を誇っているにんにく卵黄。
にんにく卵黄の歴史は古く、生み出されたのは江戸時代の薩摩藩だといわれている。江戸時代、日本中の大名たちは参勤交代を義務付けられており、江戸まで長い距離を徒歩でむかわなければならなかった。現代における鹿児島県に該当する薩摩藩から江戸まではおよそ1600km。じつに2ヶ月にも及ぶ旅路を無事に乗り越えるだけの体力が薩摩藩の武士たちには求められていたのだ。それだけの距離を歩ききるには、強靭な肉体もさることながら効率的な栄養補給、滋養強壮の手段も必要となる。そこで、スタミナを効率よく回復でき、なおかつ日持ちするものとしてにんにく卵黄が生み出されたのだ。
そして、その効果効能の大きさが次第に日本全体に広まっていき、いまもなお揺るがぬ人気を誇る定番の健康食品になったというわけだ。

2. 人気の理由に納得!にんにく卵黄の効能は?

にんにく卵黄がなぜいまもなお愛され続けているのか。それは長い歴史の中ではっきりと自覚できるだけの効果が証明されているからにほかならない。
にんにく卵黄の効能として最も代表的なものといえば滋養強壮だろう。これらの効能の元になっているのはにんにく卵黄に含まれるアリチアミンと呼ばれる成分だ。アリチアミンはビタミンB1(チアミン)とアリシン(にんにくのにおいの元となっている成分)が結合してできるものなのだが、その効能を簡潔に説明すると、糖質をエネルギーに変換しやすくするというものである。
この効能だけを見ればビタミンB1と同じなので、わざわざアリチアミンを摂取する必要がないように思えるが、ビタミンB1とアリチアミンには決定的な違いがある。それは、水溶性と脂溶性の違いだ。ビタミンB1は水溶性なので、摂取したとしても汗をかいたりトイレに行く度に排出する水分と一緒に流れ出てしまう。しかし、これが脂溶性のアリチアミンに変質すると水分に溶けて流れ出ることがなくなるため、持続性があがるようになる。その持続性こそがにんにく卵黄の滋養強壮効果の源となっているのだ。
また、にんにく卵黄の効果効能はそれだけにとどまらず、卵黄に含まれるアミノ酸が免疫力を高めたり、にんにくに含まれるカリウムが血圧を正常に保ったり、アリチアミンが血管や腸の健康維持を助ける働きも有している。これだけの効果が期待できるからこそ、にんにく卵黄は江戸時代から現代にいたるまで愛され続けているのだ。

3. 一度作れば一年保存できる!にんにく卵黄の作り方

現代のような機械や工場ができる前から親しまれてきたにんにく卵黄は、家庭でも作ることが可能だ。
必要となる食材はその名前の通りにんにくと卵黄のみ。まずはにんにくをバラバラにほぐしていき、薄皮をむいて根元を切り落とそう。まとめて作ろうと思うと1㎏単位のにんにくの処理をする必要があり大変な作業となるので心して取り掛かろう。下処理が終わったら次はにんにくをすべて蒸し器に入れ、柔らかくなるまで蒸していく。竹串がスッと入るくらいまで蒸しあがったら、へらやマッシャーを使って滑らかになるまでつぶし、卵黄と混ぜてさらに滑らかになるまで混ぜていく。もしフードプロセッサーがあるなら卵黄と一緒ににんにくを入れ、ペースト状になるまで撹拌してもよい。
次に、にんにくと卵黄のペーストをフライパンに移し、弱火でじっくりと加熱しながらへらで練っていく。水分が飛んでペーストがねっとりと重たくなり、フライパンに張り付くくらいになるまで、最低1時間、レシピによっては8時間ほど練り続ける必要があるので覚悟しておこう。
ペーストにつやが出るほどになったら火を止め、クッキングペーパーの上に薄く延ばして冷まし、少しずつちぎって棒状に伸ばし、粒が6mm前後ほどになるように刻みながら丸め、バットなどにのせていく。ペーストをすべて粒状に丸め終えたら風通しのよい、日光に当たらない場所で2週間ほど乾燥させれば完成だ。

結論

にんにく卵黄は江戸時代から親しまれ続けているだけの効果効能を持つ健康食品だ。市販のものを買ってみるのも悪くないが、半日費やす覚悟さえあれば自作のほうがはるかに安い費用で作ることができるので、手作りに挑戦してみるとよいだろう。ちなみに、完成したにんにく卵黄は瓶などに入れて冷蔵庫で約1年間保存が可能だ。1回につき1~2粒が適量なので、消費しきれる量を目安にまとめて作るとよいだろう。
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  • 公開日:

    2019年7月 2日

  • 更新日:

    2021年7月15日

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